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消化器系の「基礎」②細かくして吸収する

ざっくり、「細かくする」担当の前半(胃・十二指腸)

「後半」の腸で吸収しやすくするために、食塊をさらに細かく細かくし、「消化酵素」という分解液と混ぜ合わせることで、「後半の「腸」で吸収して血中(物流システムですね)にそのまま放り込む」ことができる「下準備」をします。

特に、「胃」はみんなイメージしやすい臓器で、胃酸という「酸」と食塊を混ぜ合わせながら分解していきます。胃酸は強く、pH 1-2くらいとも言われています(必修に出題されてます)。

ところで問題です。繰り返す嘔吐患者さんでは、血液はアルカリに傾くと思いますか?酸に傾くと思いますか?

そう、嘔吐を繰り返すと「酸」を失うので、必然的に血液はアルカリに傾こうとしちゃうんですね。ざっくりでいいので、おさえておいてくださいね!


また、その後は十二指腸という、「「C」の字にくねった管腔構造に送られます。膵臓からの「膵液」や胆嚢からの「胆汁(つくるのは肝臓、貯めるのが胆嚢です!)」とをここで混ぜ合わせることで、さらに吸収しやすくしていきます。そう、十二指腸には、胆汁や膵液が分泌されてくるんです。


覚えておくべき三大栄養素別の消化酵素はこんな感じです!

- 糖質(炭水化物):液のアミラーゼ、液のアミラーゼ
- タンパク質:のペプシン、液のトリプシン、キモトリプシン
- 脂質:液のリパーゼ

ざっくり「吸収する」担当の後半部分(小腸・大腸)


そして、小腸・大腸で血液中に吸収していきます!
そう、いままで学んできた「物流系」に放り込みます!

まず、用語としてややこしいので覚えておいて欲しいのが、

- 小腸の前半を「空腸」と呼ぶ
- 小腸の後半は「回腸」と呼ぶ。

 ※前から順に、「くう→かい」。
  ちょっとした役割の違いがある、程度に覚えて。
- 大腸 =「結腸」と思って良い。

です。とりあえず用語で「不必要に混乱」してしまわないために、こう理解しておいてもらって構いません!で、結局のところお伝えしたいことは、

- 「小腸は三大栄養素の吸収」が主
- 「大腸は水分の吸収」が主

だということです。前回記載したように、消化管というのは、人体にとっては厳密には外の世界です。ですから、「悪さはしない」程度のバイキンたちと共生しています。この腸内で共生しているバイキンたちを「腸内細菌」と呼びます。人体に有害な影響を与える菌たちを「悪玉菌」、良い働きをする菌たちを「善玉菌」と呼んだりしますよね。最近、善玉菌が増えるとメンタルへの好影響があると言われ注目されています。善玉菌を増やすには、食物繊維をしっかり摂取すると良いと言われていますよ!。


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