「[必修]よりも必修」な医学講座 - ここまでの総まとめ
酸素運搬(循環器、呼吸器系)
これまでのマガジンでは、酸素や栄養を送り届け、二酸化炭素やゴミを回収してくる物流システムについて中心に説明してきました。
酸素や二酸化炭素はガス成分であり、呼吸器系という専用のシステムで取り込み・排泄されていることも解説してきました。
そして、肺で取り込まれた酸素を全身に送り届け、全身から発生した二酸化炭素を肺に戻してくる役割を「赤血球」が担っているということも確認しましたね。
水分・栄養(消化器、腎・尿路系、代謝系)
栄養については消化管で食べ物を小さく分解して、吸収していることも確認しました。
細胞で代謝され、出てきたゴミは腎臓で排泄されることも確認できたと思います。
全身の細胞レベルでは代謝しきれない「マニアックな代謝」は、「肝臓」という工場が引き受けている、ということもついでに覚えていただけたでしょうか?
防御(血液・免疫系)
そして、ついに、この「物流システム」をもつこの「細胞たちのムラ」をいかに外敵から守っているか?という話になりました。
病原微生物はありとあらゆるところから襲ってきます。皮膚のバリアは盤石ですが、皮膚のないところから病原体は侵入してこようとします。消化液や粘液、尿で押し出したり、物理的な「毛」で駆除しようとするものの、やはり病原体は体内に侵入してしまいます。
これと闘ってくれるのが「血液」中をパトロールしている「白血球」なのでした。
また、血管が傷害され、穴が空いた場合に、速やかに糊で穴を塞ぐような役割として血小板という物質があることも知ってもらえたのではないでしょうか?
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