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9月富山旅行 ①岩瀬に再訪するまで

今回は「富山へ旅行をした理由」について書き綴ります。

まずは、前回のセイズファーム(氷見市)の続きです。

海の街のワイナリーの取り組み

「セイズファーム」からの帰り、タクシーの運転手さんにお願いして、氷見の道の駅にも少し立ち寄りました。
駐車場はほぼ満車で、海産物を食べたり買い物を楽しんでいる人が多くいらっしゃいました。

道の駅「ひみ番屋街」の中庭
(奥で生演奏中~♪)
氷見のスズキ
(さっき食べたのも美味しかった!)
ずわいがにシーズンのはじまり~🦀

やっぱり氷見は「海の街」であり「魚の街」ですね。
今回、ワイナリー以外で「ワイン」は感じられなかったのですが、セイズファームの母体である釣屋つりやさんは、氷見ではない違う街で「魚とワイン」を広める取り組みをはじめています。
それが今回の旅行で楽しみにしていた「岩瀬」という海の街です。

4年前、セイズファームをはじめて知ったのが岩瀬でした。
その縁で、ワイナリー巡りをすることにしたのです。

4年前「岩瀬」の出会い

今回は、世の中が流行り病の影響を受けるようになってからはじめての宿泊旅行でした。
プライベートな宿泊旅行は4年ぶりになります。
4年前も富山旅行でした。
その前回の旅行中、「北前船文化」に興味があって1時間だけ立ち寄ったのが岩瀬の街並みと「北前船廻船問屋 森家」でした。

北前船廻船問屋 森家
(4年前のゴールデンウイークの写真)

岩瀬は富山駅の北側、かつて北前船で栄えた町です。
森家を見学後、周りの街並みを見ているとき、古い蔵をリニューアルしたいい雰囲気の酒屋がありました。
それが「田尻酒店」さんです。

田尻酒店
(これも4年前の写真)

中に入ってみると、日本酒がずらり~~🍶
そのなかに「おひとり1本まで」と書かれたワインがありました。
それがセイズファームのワインでした。
ただ、その頃、私は「日本ワイン?!美味しくないのもあるからな~」とワインは選ばずに、お試しとして横にあったシードルを手に取りました。
そうして、岩瀬の地酒「満寿泉」大吟醸とセイズファーム「シードル」を購入

このシードルが、辛口で料理に合わせやすかったのです。
それがきっかけで、セイズファームさんのワインを購入し、その後リピート購入、そして、今回のワイナリー訪問に至ります。

また、4年前に岩瀬へ行ったことを知り合いに告げると、「まわりにいい店があるから、夜にゆっくり食事するといいよ」と勧められました。
そう言われてみると「岩瀬」の飲食店の情報がポツポツと入ってきますが、行けないまま数年が経過。

コロナが落ち着いてきた今年の6月。
ようやく宿泊旅行に行けそうな様子になり、現地でしか味わえないような食文化に触れてみたいと想って、遅い夏休みのために事前予約をしたのが「御料理 ふじ居」さんでした。

「ふじ居」さんを選んだのは、「里山十帖」オーナーの岩佐さんがInstagramで絶賛されていたお店だったからです。
岩佐さんは「ローカルガストロノミー」を提唱されています。
ローカルガストロノミーとは、地域の風土や歴史、文化、さらに農林漁業の営みが表現された「料理」だそうです。
地域の食文化を長く継続していくため、地元への貢献度やサスティナブルな取り組みなどの視点を大切にしています。

その「ふじ居」さんのサイトに、近くにお泊りになるなら「つりや 東岩瀬」をご紹介しますとありました。

調べてみると、「つりや 東岩瀬」は、釣屋さんのショップ&宿で、2019年にオープンしていました。
こちらは、古い診療所を改修した建物で、宿泊は1日1組限定、朝食は「ふじ居」の出汁で茶漬け(自炊)がいただけるとのこと。
これはコロナ禍でも安心感のある仕組みで、かつ面白い取り組み!!

こうして、「ふじ居」で食事をして、「つりや 東岩瀬」に泊まり、「セイズファーム」に行くという旅行行程が理想のコースになりました。
当初は「つりや」さんの予約が埋まっていたのですが、日程を延期したところ、予約することができました。

「岩瀬」に集まる店々

さて、氷見の釣屋さんも関わる「岩瀬」という海の街。
なぜ、わざわざ氷見市の魚問屋さんが、富山市にショップ&宿をオープンさせたのでしょうか。

この街は、富山空襲の被害に合わず、古い町並みが残る貴重なエリアです。
ただ、20年ほど前から段々と人が離れていき、空き家・空き店舗がでてきてしまったそうです。
そこで、「満寿泉」の「桝田酒造店」さんが地元を想って、売りに出た古い建物を買い取ってリニューアルし、レストランや拠点施設にするなど、私財を投じて街並みを整えてこられました。あの「田尻酒店」も同様です。
その長年の取り組みによって、いまではとても魅力的なお店が増えて、話題のエリアになっています。(進行形です!)

行政としても、富山駅の北側には力を入れ始めていて、近年、公園が整備され、運河クルーズができるようになったり、美術館がオープンしたりしています。

富山駅北口近くにある「富岩運河環水公園」
(これも4年前の写真)

その北側の開発が活発になっているということも相まって、4年前、初めて岩瀬まで行ってみたのでした。

また、新幹線開通により鉄道が高架になったことで、ライトレール(=新型の路面電車)が富山駅の南北を行き来できるようになり、中心エリアである富山駅の南側からの交通の便も格段によくなりました。

ライトレールの富山駅北口のかつての様子
(現在は新幹線の高架下がライトレール乗り場に)

以上、前置きが長くなりました。
ここ数年のいきさつと、岩瀬という街を選んだ背景について、ここまでお付き合いいただきました。
地域と食文化に大いに関心があり、仕事でも関わっているなか、この街は見ておくべき、体験しておくべきと思いました。
そうして、遠足に行く前の子供のように、指折り数えて楽しみにしていた旅行でした。
(ただの旅の自慢ではないんですよ~。そこんとこよろしく!)

実際に岩瀬へ行ってみた結果、この街は控えめに言って最高ーーーっ!でした。
次回、富山の秋旅行や、岩瀬の街の様子をご紹介します!!

今回もお読みいただきありがとうございました!

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