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黒龍 八十八号 大吟醸 兵庫県東条産山田錦35%精米2015五年熟成

この銘柄≪黒龍≫における最上級限定品の一つにして、普段は地酒専門酒販店の陳列棚にも滅多に並ばない稀少品でもあります。当店のようなバルスタイルの飲食店で、更にリーデル社のワイングラスで、一杯のグラス提供をするには、最も適している味わいと考えて愛用しています。Sakeの原料米として最高とされる、兵庫県の特A地区とランクされる東条産の山田錦を贅沢に使用。当店へお越しになられる御客様には馴染みがあるSakeかと。当店のオープン開業の二年目以降は、常に2~3年の自家熟成の時を経てオンリストしています。何故なら、いわゆる高級な味わいですがとても精細で、かつアルコール度数も15度と、一般的な大吟醸クラスのものと比べると1~2度低いです。やもすれば「すっきり」の印象だけで終わってしまうかもしれません。また別の視点では、最高の原料米を高精米しているので、冷蔵保存下での熟成によるネガティブな古酒感のリスクも低く、素直に熟成によって生まれる魅力的な多彩さが期待できます。個人的な感覚では、醸造年度(ヴィンテージ)にもよりますが、二年半~三年程度の熟成期間が適しているかと。今回オンリストのこのSakeに関しては意欲的に約五年の熟成期間を設けました。初めての試みでした。


やはり穏やかな熟成香、ほのかにカラメル様のブーケを感じますが嫌味ではありません。程よく熟成古酒であるのを五感に伝えてくれます。元々、大吟醸仕込(高精米原料を用いた長期低温発酵モロミ)由来のほのかな青リンゴ、上新粉のようなアロマでしたので香りの構成に違和感はありません。味わいは、上品な鰹出汁のような、強さがある旨味が澄んでいて、一飲では五年もの熟成古酒と感じないほど。また、熟成由来の心地好い苦味が見事な余韻を形成しています。

よって、じっくりと一杯と語り合いたい左党の御仁にお奨めですし、またハレの日を飾るのにも適しています。接する事でSakeを楽しむ充実感に満たされるでしょう♪(御客様のお好み次第で、大きめのボルドーグラスにてサーヴいたします)


≪黒龍 八十八号 大吟醸 兵庫県東条産山田錦35%精米2015五年熟成≫

黒龍酒造株式会社 福井県永平寺町

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※リサイクル投稿

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宮城県仙台市『和酒バル 二喬/NIKYO』のソムリエ店主が、普段の仕事からちょっと視点を変えて、めくりめく日々の日本ワインと日本酒のマーケットについて感じた事を綴っていきたいとおもいます。