見出し画像

#2 ARVGA BRANCA PIPA

前回に引き続きペアリングにおすすめしたいワインの紹介です!
今回は、勝沼醸造の『ARVGA  BRANCA PIPA』です。

画像1

【 Mr,ペアリングポイント】
※ワイン単体の評価ではなく、あくまでペアリングに使用しやすいものかどうかの評価です。

 Mr,pairing point/90pt

【ワイン名】
アルガブランカ ピッパ

【ワイナリー名】
勝沼醸造

【産地】
山梨県甲州市勝沼町

【品種】
甲州100%

【アルコール度数】
11.5%

【特徴】
甲州なんですが非常に高い糖度。凍果汁仕込み製法(果汁を冷凍して氷を除去して凝縮する)で仕込んでいます。
フレンチオーク樽中で6ヶ月間醗酵熟成後、瓶内熟成を2年以上行っている。
樽熟成ではなく樽発酵のため、樽香が柔らかい。
ナッツとカスタードが混ざり合ったような香りと、カリンやリンゴのコンポート。
甲州は意図的に収穫を早めて「3MH」の香りを狙った造りのものも増えてきましたが、このワインは、発酵や樽の香りが絶妙です。

【ペアリング】
山形県鶴岡産雪の下人参とクルミ、雪若丸のリゾット-珈琲豆、シナモン、味噌のソース-

魚のメイン、ピザやパスタなど様々なペアリングが考えられますが、このレベルのワインだからこそ、日本食文化の心臓である「米」と「味噌」を使った料理に合わせたいと思い、組み合わせてみたペアリングです。


 《ペアリングの匠》
・リゾット米ではなく、山形の雪若丸を。粒感たっぷりと、咀嚼回数を多くしたい狙い。

・チーズ、クルミ、クリームなどのスタンダードなペアリングだけではなく、
糖度の高い人参を加熱することで「2-ノネナール」の香りを抑え「メチオナール」を引き出して「オークラクトン」の香りにアプローチ。

・シナモンと珈琲豆のソースで「酢酸ボルニル」と「5-メチルフルフラール」を、人参の芳香性化合物に合わせていきます。


【雑談】
ここまで素晴らしい甲州ワイン。
沢山の方々に飲んで頂きたい一本です。
日本を代表する白ブドウ品種だからこそ、日本食文化の心臓とも言える「米」と「味噌」でペアリングを考えていきたいという、自分なりのエゴです。笑
そして自分の中では非常に素晴らしいペアリングが完成しました。
多様性のある日本だからこそ、生まれたペアリングです。

では、次回もお楽しみに!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?