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ソムリエが本当に年末購入するワイン

12月19日。私が所属しているCasamiaがある新潟市は積雪50cmオーバーとなり一日中雪かきに明け暮れました。

新潟市中央区 Casamia

新潟っていわれると豪雪地帯をイメージされる方も多いと思うのですが新潟県は海岸線の長さは北海道に次ぐ2位。全長は九州全土に匹敵するほど。非常に大きい県なのです。豪雪地帯もあれば雪が少ない地域もあり、Casamiaのある新潟市は海が近く風が非常に強い地域。年間通じて積雪量が30cmを超える日は数えるほどです。(※TVで報道されている何メーターも積もってる地域は本当に山奥です)

さて、Xmas&年末が近づいてきました。
今日はCasamiaのソムリエ、たっくさんが年末に実際に購入予定のオススメワインを紹介します。

すき焼きと合わせるなら

こちらは新潟年末の定番すき焼きと合わせる予定
なぜか年末に、すき焼きやステーキなど豪華な料理を食べるのが新潟の風習なんです笑
大晦日はご馳走。年明けのお正月の番組を見て、二年参り。それから年越しそばを食べる。というのが定番コース。

チロロッソ自体は有名なカラブリア州のワイン。ガリオッポ100%。こちらは古代品種でチロは古代オリンピックの優勝商品だったという逸話も。
イタリア最南端のカラブリア州は辛い料理が有名。海が近く、他国とも隣接しているために戦争が絶えなかった。戦争や気候の変動にさらされてきたカラブリアでは保存食が必要不可欠であり、そのために使われていたのがトウガラシ。こうした食文化から、カラブリアにはペペロンチーノはもちろん、肉や野菜、魚などさまざまな食材とトウガラシを合わせた郷土料理が豊富にあります。
辛いトウガラシ料理に合わせるにはパンチの効いたフルボディの赤ワインが不可欠。ガリオッポから造られるチロは重宝された。

今回紹介するカンティーナ社のチロロッソスペリオーレは高樹齢のテロワールが見事に表現されており、味わいが複雑。もっと高くてもおかしくないハイコスパワインです。色調は薄く、香りはカカオが強くでています。味わいはドッシリとしているのですが、タンニンのが非常になめらかで飲みやすいです。

実家で皆で飲むなら

こっちは実家持ち込み用。ソムリエが実家に持ち込むのですから、いつもと違うワインと思わせたい。が、ワインをそんなに飲み慣れていないので分かりやすいワインがよい。
コルク栓じゃなくて王冠ってのもいいですよね。皆で集まった時に「あれ?コルク栓抜くソムリエナイフなんてうちないよ?」は飲み会あるある。
瓶内二次発酵シュール・リー。SO2無添加。柑橘系の香り、シュール・リーなので旨味もあり分かりやすい。一言で言うと、ファンタグレープフルーツっぽいです笑

最近、シュール・リーのノンフィルタータイプのワインの問い合わせが増えています。シュール・リーとは発酵後の酵母を残し、澱と共にワインを熟成させ味わいに深みをもたせる手法。ノンフィルターはその澱を除去せずに出荷されるワインです。
レストランで「ナチュラルワイン」と紹介されて興味を持つ方が一番多いようです。(店頭でお客様の話をヒアリングすると恐らくシュール・リータイプの白ワイン)


不特定多数で飲むなら

こちらも実家持ち込み用の赤ワイン。終盤は皆酔っ払ってるのでワインは飲みやすさ重視&リーズナブルがよい。プリミティーボはタンニンが少なく、ブドウの味わいが強くでてるので、みんながワイン得意というわけではない不特定多数の宴会にはベスト。
プリミティーボはCasamiaでも一番人気の品種。プリミティーボの中でも重めのプリミティーボが好きな方や飲みやすいのが好きな方など好みはわかれます。

ワインと向き合って年越しなら

こちらは年越し用。バローロのもつ漆黒のような落ち着きが年越しの雰囲気にはピッタリ。料理よりも除夜の鐘とマリアージュしそうな雰囲気です笑
こちらのワインは東京の試飲会で一口飲んでベタ惚れのバローロ。色調はネッビオーロらしいルビーレッド。熟成香は軽めで、タンニンはすべらか。味わいの深みが強くドンドン引き込まれていきます。バローロ初めての方にもオススメしたい1本。次ヴィンテージからはバルバレスコのみの生産になるようです。この在庫で終売なのが残念。。
年越しはバローロとCDTVでダラダラと夜ふかし決定です笑


Casamiaのオンラインショップでは今回ご紹介した商品以外にもワインを取り扱っております。ぜひご覧下さいませ。


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