見出し画像

余計なお世話だああああぁぁっ!!

テレオペの仕事をして、20年近く経つが……
久しぶりに、電話の向こうの「お客様」に心底、腹立たしいという思いを抱いてしまった。
仕事だからと、ふだんは気にしないようにしている……とはいっても、もともとは非常に「ネガティブ」な性格をしている故、今回ばかりはどうしようもないというか、なんというのか……いわゆる「カスタマーハラスメント」寸前じゃないかとも思う。

「あんた、今の仕事のプロだろ?なら、その意地を言葉で示せよ!嘘や難しい単語で、戸惑わせて客をバカにするな!」

いやー……こちらのお話しを聞いていただけないのは、あなたです。
こちらは、言わなければならないことをきちんと話して、それらに対して返答しただけなのですが……

……とは、言い返せないのがオペレータの非常に悔しいところ。
こちらが話す一字一句にいちいち、揚げ足をとる……正直に書いてしまえば、非常にめんどくさいお客様、ねちねちと持論を展開し、こちらを丸めこもうとするのは、むしろこの人……

しかし、こちらが言い返せないことをいいことに……絶対にわかってやっているな、この人……っていうのが、丸わかりなのですよ。
念のため…と思って、SVにSOSチャット。
『了解、聞いてるよ』
という返事がすぐに飛んできました。たぶん、私の受付時間(受信時間)が長くなっていたので、気づいてくれたのだと思います。

こういう場合、下手に言葉を使うと、揚げ足をとってくるので、ひたすら聞くことになります。下手に相槌も打てなくなる。
しゃべることを生業としている以上、こちらにも「プライド」があります。
ですが、ここではそれらをグッと抑えて、ひたすら聞く側に廻るしかないのです。

ねちねち、くどくど……
自論を展開し、自分が納得する返事が来るまでひたすら、こちらを追い詰める……嫌なタイプだな……この人、ふだんの仕事でもたくさんの部下を抱えているらしく、それらをひけらかして、ひたすら、ねちねち……くどくど。
ふだんから、こうやって周囲にマウントとっているんだろうな……などと思いつつ、上席に交代しようにも、絶対にそれをさせようとしないことも丸わかり。
「逃げるな!人の話しを聞け!あんたのためだ!客の話しは黙って聞け!」

ダメだ、こりゃ……


ようやく電話を切っていただけたのは、受電開始から20分少々、経過したころでした(こちらから切電する、というのは絶対にしてはならないのですよ、特にこういうケースは)。
完全に電話が切れたことを確認して、インカムをはずし、大きなため息をついて、両手で顔を覆ってしまった私に、ずっとモニタリングしてくれていたSVさんがふたり、そばに来てくれました。
「お疲れさまでした」
「すみません……なんか、うまく言えなくて……」
「いいんだよ、ああいうのはもう仕方ないよ。よく我慢できた、カナデさん」
悔しくて悔しくて……仕事で泣くということは、ほとんど、ないのですが……でも、さすがに今回は悔しいという気持ちがふつふつと……涙ボロボロ。

テレオペの仕事は嫌いではないし、むしろ好きでやっている。
好きだけじゃやっていけない仕事でもある。
そして、非常にストレスが溜まる……相手の顔が見えない分、声色と口調で勝負しなければならない仕事故、ストレス度合いもハンパないんです。

こういう人には絶対になりたくないなぁ……
という、お手本みたいな人でございました。