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30代半ばで突然カナダに来てしまった

今日は30代半ばになぜ突然海外に、そしてカナダにきたのかという話をしたい。

私は、そんなに国際経験の多い方ではない。
海外に学生時代に長期留学に行ったこともないし、仕事でも英語を使ったこともない。
海外旅行だって全くではないものの、あまり多い方とは言えない。

そんな私がなぜ海外に来たのか。

簡単に言えば、日本に住み続けることに少し疲れてしまったのだが、海外に行きたいと思ったのは、30歳を過ぎた頃から外国人の友人ができ始めたことが大きい。

私にできた外国人の友人たちは皆短期滞在者であることが多く、日本語が得意ではなかったため、意思疎通は英語だった。
友人たちと一緒にテレビドラマをみて、それについて話し、お互いの文化や意見を交換した。
その過程で英語力が伸びていくのだが、それはまた別の機会に。

友人たちから聞く海外のさまざまな文化、それをきっかけに英語で調べ物をしたり、英語の海外ドラマを見たりすることが増え、日本とは違う文化に憧れを覚えた。

そうしてパートナーと別れた時、今まで遠距離恋愛を恐れてできなかったけれど、海外に行きたいと強く思った。

しかし、私はその時、ワーキングホリデーの年齢制限である30歳を過ぎていたし、30代で仕事をやめて海外に行ったとして、日本に帰ってもおそらく仕事はないだろう。
そう考えると永住を視野に入れられる国への移住が現実的な道のように思えた。

永住を考えた時、英語圏だろうと思った。英語ならなんとか話せるし、他の言語を一から勉強しながらその国に住むのは少しリスキーな気がした。
ロンドンはヨーロッパに位置し、映画が大好きなパリも近くて憧れたけれど、旅行で数日しか訪れたことのない国に、永住を目的に行くのはだいぶ飛躍していて少し怖かった。

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英語圏で訪れたことがあった国があと一か国だけあった。カナダだった。

カナダには小学一年生の時に父の仕事でたった9ヶ月だが住んだことがあった。
大学4年の時には長期留学ができなかったからせめてと、ひと月の語学留学をした。
20歳を過ぎてもう一度降りたったカナダでは、小学一年生の時にお世話になった知人のお孫さんが同世代だったので彼の通う大学を案内してもらった。

カナダなら移民政策もしっかりしており、永住できるかもしれない。一気に移住が現実味を帯びた。コンサルタントの方と話し合い、永住できる道を探した。

翌年の夏、私はカナダへ降りたった。人生というのは不思議なもので、今私は、学生時代に大学を案内してくれた友人と当時から彼に想いを寄せていた彼女(彼らは当時付き合っていなかったそうで、友達だと紹介された)と3人で暮らしている。

カナダでたった9ヶ月暮らしたこと、もう一度自分の目でカナダを知りたくて語学留学というかたちながらひと月暮らしたこと、そんな点が線になって今がある。
人生というのはわからないから面白いのかもしれない。

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