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おとなの夏休みの過ごしかた

日本に帰ってきて、早くもひと月が過ぎた。
私は驚くほど何もできていない。
やりたいこと、会いたい人、行きたいところ、やってみたいことは山ほどあるのに、心とは裏腹に、体は動かない。

そんな私でも、ほぼ休まずしていることがある。生活と語学学習だ。

何もしたくない。何もできない。
そうは思うものの、思い返すと、天気の良い日に洗濯をし、毎日どこか小さな掃除をし、昼ご飯と夕飯を用意し、その合間にフランス語か英語を勉強している。最近はプログラミングの教科書も読み直し始めた。
何もしたくない、夏休みの大学生としては上出来である。

英語は、それなりに話すが、基本的な文法に抜けているところや、気を抜くと忘れてしまうことが多く、それを見直すためにGrammer in Useという文法書を毎日数課ずつ進めている。始めて二週間ほど経ったが、そろそろ20課に差し掛かるところだ。
そして一人の時はNetflixを英語字幕でずっと流している。気になるフレーズは調べたりノートに書き留めたり。

フランス語は一からおさらい。
15日間フランス文法おさらい帳という本を少しずつ進めている。現在4日め。

料理は前回の記事にも書いたけど、毎晩何かを用意している。先日は泥付きごぼうが近所のスーパーで安かったので、ここのところごぼう消費週間だ。初めて作ったごぼうサラダは二日めの方が美味しいことを学んだ。

それから洗濯と掃除。洗濯は、カナダと違って、雨がよく降って湿気が多いので、日々天気との戦いだ。天気予報とにらめっこしながら、晴れの日に洗濯かごを空っぽにするのはなかなか気持ちがいい。
掃除は、お風呂やトイレ、床掃除、台所の油汚れなど、毎日掃除してもすぐに汚れが溜まってしまう。それを毎日少しずつきれいにしていくのはとても気持ちがいい。

大人になって、とつぜんぽっかりと現れた夏休みは、自分がカナダで暮らしていたことを忘れそうなほど、穏やかに粛々と過ぎてゆく。
エネルギーが充電されたら、人に声を掛けたりして挑戦してみたいことはたくさんあるけれど、今はただ勉強をしながら、静かに丁寧に暮らすことをしていたい。

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