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ありがとう、聖なる夜と愛しの大村湾 ~年の瀬限界オタクの遠征レポ~

頑張った、本当に頑張った。
2022年12月は、これまでの人生で類を見ない充実度だった。
そんな幸せな年末の活動記録を残していこうと思う。

聖夜に推しドリンクで乾杯を

ひょんなことから、ぽっかりとスケジュールが空白となった24,25日。例年のごとく親と少しばかり豪勢な食事を囲み、どうでも良い話をして、自室で一人過ごすのか・・・いや、そんなのは嫌だ!(アンパンマンのマーチ)

公演が、あるじゃないか。
行こう、劇場に。

その衝動を止められるはずもなく、気付けば飛行機と宿の予約を済ませていたことは言うまでもない。

当選したのは、12月24日、クリスマスイブの夜に行われるチームTⅡ「恋愛禁止条例」公演。1か月後には一旦その歴史に終止符を打つチームTⅡの公演を運良く当てることができたのは幸いだった。

遠征するようになってから羽田空港の現場スタッフに感謝の嵐である。ありがとう、ありがとう。

実は、今回が初の生劇場公演になるオタクゆえ、入るまでの勝手を何も知らない。その点で不安半分ワクワク半分のまま、東京を旅立った。

福岡空港から足を伸ばし、一度博多駅へ。

ここが私の、アナザースカイです。

博多駅から地行浜へバス移動を画策していたのだが、ここで状況は一変。この日はクリスマスイブ、そしてPayPayドームではNissyのライブ・・・博多の交通事情を正直舐めていた。待てど暮らせど来ないバス。(素直に最初から地下鉄乗れば良かったのにね)

命からがらやって来ました、安息の地。
んほ~たまんねぇ~(高揚)

2日後に卒業を控える宮﨑想乃も出演

劇場へ到着すると、今まで見たことのない数のオタクで溢れていた。(そりゃロビー開放日しか行ったことないからね)改めて思った、この空間は地球上で最も安心する。

クリスマス仕様にデコられた劇場入口

クリスマス公演の特別企画がいくつか用意されており、その期待も高まる中でついに公演が幕を開けた。いつも配信で見ている公演衣装に身を包んだメンバーが、(席は悲しいほど後ろだったが)目前で歌い踊っている。その事実だけで勝っていた。今まで23回経験したどの12月24日よりも。終演後は天神で安定の吞み会である。メリークリスマス、全世界のハケカス。

宿に残してきたぞ

一夜明け。昼はひまわり組「パジャマドライブ」公演であるが、こちらは落選。推しが出る方に落ちるというのも残念ではあるが、前日の公演でBDで出てきて救われた民だ。敗北を知りたい・・・

ずっとこれを見てみたかったんだよ!

昼公演はロビ観して、飛行機の時間もあるのでギリギリまで粘って退散。ちなみに、姫の推しドリンクはまだ売り切れ中で、販売再開したのはこの記事を書いている2月初旬だった・・・

悲しみを埋めるのも、ODAとみくりんの推しドリンク。
こういうの、いいよな。
帰りの飛行機。いつもなら名残惜しくてしんどいのだが、何と5日後にまた来るのであった・・・ただ、それはまた別のお話。

佐世保の夢は長かった

恋焦がれて925km

クリスマス公演の興奮から地行浜に別れを告げてから5日。12月30日の羽田に筆者の身体は在った。

というのも、「ハウステンボス カウントダウンライブ」にHKTが昨年に引き続き出演することを受け、遠征に次ぐ遠征となった1年の締め括りを盛大にキメてやろうという訳である。1年前に配信でこのライブを見てから、次回からは必ず現場で新年を迎えてやろうという熱い情熱が沸いてきたのだ。

世界一偉大な航空会社こと、スターフライヤーに搭乗。

ハウステンボス全体がカウントダウンイベント一色になるのは大晦日の1日だけなのだが、なぜ30日に九州前乗りの運びとなったかだけ簡単に説明したい。元々予定されていたスケジュールは、経費を抑えるため新幹線で新横浜から博多までウリャァ!と移動し、そこから急いで特急で佐世保までオルァ!と移動したかった。※現着は31日午後

ところが、急遽31日の昼からもライブ開催が告知されたことで状況が一変した。遠征を共にするオタクと話し合い、色々あって前日に福岡前乗り、博多で一泊してから当日の早朝に佐世保に経ち、遅くとも正午には現着してやろうという計画になった。

迎えたライブ前日、飛行機の遅れもあったが20時台に5日ぶりの帰福。

5日後にはまた来ると思うと、福岡を経つのも悲しくなかった。

急遽オブ急遽のムーブで、しかも年末ということもあり案の定ビジホの1部屋を男2人で共有することにはなったが、経費削減のためには背に腹は代えられないし、むしろその空間で過ごす時間は特別なものがあった。オタクと同じ部屋で泊まるのは2回目だが、毎度やる事は同じである。酒と軽い飯さえあればオタク談議に華を咲かせ、それだけで特別なものは何もいらないし、人生の1ページを価値ある経験にできるのだ。

この宿を選んだオタク、センスありすぎる。

で、帰福したらマストで輸血しましょうね。

私の血管には豚骨スープが流れている

一夜明け、2022年最後の日。さぁ佐世保だ。漆黒の空の下、博多から佐世保までの移動は特急列車だ。もうここからは普通に旅行だよね。

世の中興奮することってたくさんあるけどさ、一番興奮するのは地方の特急列車乗った時だよね。(サンド伊達)

会いたくて、会いたくて、たまらないから旅に出た。そしてオタクを護送した止まらない(止まる)特急列車は、長崎県佐世保市にやって来た。

夢の始まりである

寒空の楽園

ハウステンボス、それはヨーロッパの街並みを再現したテーマパーク。そんなハウステンボスで2022年大晦日に行われたのが「ハウステンボス カウントダウン2022-2023」であった。そのメインイベントの1つ、カウントダウンライブでは、大村湾を臨む会場にステージを設営し、様々なアーティストによるライブパフォーマンスが行われるというシンプルなものであるが、全てのライブが終了後、年越しの瞬間に花火を打ち上げ新年を祝うという夢幻的な空間が広がるのが最大の特徴だ。

そんなカウントダウンライブの大トリを飾るのが、我らがHKT48である。

遠征三昧の2022年を盛大に締め括るため、大晦日のハウステンボスへと乗り込んだ。

近付くにつれて高まる高揚感、幼少期に一度だけ訪れた記憶のある場所だが、十数年も前となれば覚えていないに等しい。どんな光景が見られるのか、ワクワクにワクワクを重ねながら、楽園の門を叩いた。

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

いざ入場すると、そこは異世界であった。

6期のオーディションが行われたハウステンボス

ここからはいくつかのトピックに分けてレポをお届け。まず今回のハウステンボスを楽しむ目的としては、長崎名物の堪能というサブテーマが存在した。入場する前に軽く腹ごしらえ、岩崎本舗の「角煮まんじゅう」は幼き頃にも味わった逸品だったし、レストラン「ロード・レーヴ」ではレモンステーキをいただくことができた。そして佐世保といえばバーガーもしっかり回収。

岩崎の角煮まんは本当に食べやすくて、The観光客向けといった感じ
どうやら夏場でも食べやすい清涼感あるステーキとして考案されたらしい
オーダーと同時に手作りされるのが佐世保バーガーの特徴

続いては、非日常的な空間である。兼ねてから「ハウステンボス最高かよプロジェクト」としてHKT48がハウステンボス30周年アンバサダーを務めて各所をレポートする動画をチェックしていたが、実際に足を運んでみるとそこは中世ヨーロッパにタイムスリップしたような景観だった。

日本の中にオランダありますやん・・・

これが夜になるとイルミネーションでこうなる。

HKT48よ、ここへ連れて来てくれて本当にありがとう。

これは余談中の余談だが、ハウステンボスは広大な敷地であるためバスやタクシーといった様々な移動手段が用意されている。そのうち自転車も利用することができ、この時は1時間レンタルすることができた。それがこれ。

秘伝!BicycleOfReiaPrincess号!(とてつもなく痛い)

※ちなみにこのチャリでライブ会場の行列まで爆走したらオタクから白い目で見られた(同じ穴のムジナなのにね)

さて、ハウステンボスを楽しみつつも昼ライブ。会場はオーシャンビューが美しいロッテルダム特設会場。

見よ!この「推し・海・空・酒」とかいうスーパーコンボを!

いや、熱すぎるだろ。

入場して、一番奥にステージが設営されててその前に客席がだだっ広く組まれていて、そこへ行くまでに売店があるんだけど、年越しそばやホットスナックだけでなく、何と酒売ってるっていう嬉しすぎる誤算。

連れのオタクとホットワインと生で乾杯しながら、会場で知ってるオタク探し。

さぁ、待ちに待ち倒したライブのスタートである。結果的にこのライブが良い方にしんどすぎた。屋外ライブを滅法得意とする我が軍のことだから、この広い青空の下ならなおさらである。現実を忘れ、大晦日だというのに上着を脱いで狂喜乱舞。これだ、これこそが我が軍のライブステージなのだ。

気付けば終演を迎えていた。6期のほとんどは夜のライブに出られないため、特にしっかり見ていたけど、本当に楽しそうだったし、それを見てこちらもこの地まで来た甲斐があったと思う。

ここから夜ライブまでの時間を振り返ってみたら、時の流れるスピードがやたら遅かったように感じる。あのハウステンボスという空間がそうさせたのだろう。

夜になり、いよいよフィナーレを迎える。再びロッテルダム特設会場へ戻ると、そこは昼とは違った夢幻が広がっていた。そもそもハウステンボスの敷地全体で各所がイルミネーションで照らされ、舞浜のアレにも負けず劣らずの空間だったのだが。

夜もしっかり酒を酌み交わすのを忘れず、年越しそばで日頃への感謝とオタク人生の末永い継続を祈ったのであった。

そして・・・夜ライブとカウントダウンイベント開演!!!ショータイムの始まりだ!!!

ありがとう、本当にありがとう。

2022年・・・気色の悪い感染症と戦いながらも、HKT48は11周年を迎え、全国ツアーの成功もさることながら、多くの出会いと別れを重ねてきた。自分自身も、ツアー&周年コン全通をはじめ、数々のイベント参戦、初の生劇場公演と、HKT48に生かされ、HKT48と共に駆け抜けてきた。その締め括りを、夢のような空間で同じ愛と志を抱いたオタク達と共に迎えることができた。夜ライブ終演後、マジで涙止まらなかったし、改めてHKT48というグループがこの世に存在してくれていることの尊大さを身に染みて感じた。

「最高かよ」の音楽に合わせて続々と花火が打ち上がり、2022年への感謝と2023年への希望、2つの感情が沸き上がる一夜となった・・・

新たなる希望

宿に戻って、気付いたら佐世保の朝。かつての自分であれば、この日本最西端の地で元旦を迎えることになるとは全く想像付かない未来であった。

元旦から青空が眩しくて2度寝した模様

荷物をまとめて宿をチェックアウト・・・すると思うじゃん?それは大きな間違い。実はこの遠征、もう1泊するんです。まだまだやらなきゃいけないことがある!!!

ここが日本最西端の駅だってことにこの時点で気付くっていうね(乗り鉄失格)

まずは・・・もう一度ハウステンボスへ。

もう一度、楽園の空気を吸いたかったのと、土産を買うことが目的だ。

ひとしきり楽園の余韻を楽しんで、次に向かったのは・・・

JR大村線の千綿駅だ。ここは何を隠そう「君とどこかへ行きたい」のMVロケ地であり、自分自身このシングルをきっかけにドップリHKT48のオタクに改宗することとなったため、人一倍思い入れは強いのである!!!

千綿駅の構内

ここは無人駅だが、駅舎に入ると君どこのMVの世界観に吸い込まれたような不思議な感覚があった。思えばこのMVでかえちゃん(上島楓)を見つけたんだっけな。かえちゃん・・・

千綿駅の駅舎からホーム越しに海を臨むこの光景、実はMVと深くリンクしている。「みずほ選抜」のMVでは冒頭で(運上)弘菜・(渡部)愛加里・(上島)楓の3名が訪れていて、MV全体を通して重要度の高い場所となっているのだ。

特にこの3人で敬礼するシーンが印象強く、一致活として千綿駅の階段へ行き「これ」をするオタクは多いのである。

九州の海、美しすぎる。

本当に駅舎以外何もない駅なのだが、日本が滅びてもこの駅だけは残り続けて欲しい。ただ目の前に広がる大海を見つめながら、ひとり物思いに耽り、寒くなる前に帰宿した。そこからは場所は違えど例年通りのんびりとした元日を過ごした。

明けて1月2日、2022年最後の遠征も最終日だ。1つだけ行きたい場所があるため、一路博多へ。ちなみに帰りはPC作業をじっくりするため新幹線だ。

美味しいね姫!!!

「資さんうどん 博多先代店」にやってきた。何よりも姫が食べたというごぼ天うどんと牡丹餅。遠征の締めは豪快にね。ごぼう好きじゃなくても全然食えるし美味い。早くまた行きたいwww

心の故郷であり魂の燃える場所・九州に別れを告げ、惜しみながらも東京へ。こうして2022年最後の遠征は幕を閉じたのでした。ありがとう佐世保、ありがとう九州、HKT48最高!!!

笑いと涙とスペクタクル、色んな感情に満ち溢れた遠征を終え、新たな1年が始まった。この1年もチーム体制の変更・新公演の幕開け・偉人の旅立ちなど、HKT48にとって様々な戦いが待ち構えているに違いない。そんなHKTと共にまた戦っていきながら、多くの景色を見に行きたい。

もう明日から3月だけど(現場もあったけど)、今年も1年宜しくお願いします!!!


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