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【遂に来た】「赤崎水曜日郵便局」から届いた、知らない誰かの物語を紹介します。

水曜日の出来事について書いた手紙を送ると、知らない誰かの水曜日の物語が送られてくる

皆様、覚えていらっしゃいますでしょうか?

3月末に終了した、熊本県津奈木町岩城の町立つなぎ美術館によるアートプロジェクト「赤崎水曜日郵便局」に僕が手紙を出したことを!

もし初めて知ったという方、まずは下のリンクをクリックしてください。送った手紙のことを書いています。

↓こちらを読んでからこの先の内容を見ていただくとこのプロジェクトの素晴らしさが分かります。「なんで終わってしまったのだろう・・・」と。

知らない人から手紙が届く「赤崎水曜日郵便局」に手紙を出してみた


手紙を出してから2ヶ月が経過。

今日、1通の封筒が届きました。偶然なのか合わせたのか、水曜日に届くというタイミングの良さ!

さて、知らない誰かはどんな水曜日を過ごしていたのでしょうか。

ペンネームと年齢を除き、手紙の内容を全文公開します。

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2016.3.30 (水曜日)

今日は、長女が長崎へ日帰りの旅行に行きました。私達は五島という小さな島に住んでいます。五島から長崎に行く事は私達にとっては、一大イベントです。長女はこの春、高校へ進学します。

友達4人で行きました。この仲良し4人組は、春から、それぞれ違う学校へ進学します。今度、いつ、この4人で会えるか分からないので最後の思い出に仲良し4人組は長崎へ日帰り旅行.....

あと3年もすれば、この娘たちは、五島を離れて、進学、就職本当に巣立ってしまいます。少しずつ少しずつ巣立ちに向けて日々、成長している....

この娘たちの未来は誰にもわからないけれど、きっと明るい未来だと私は信じています。巣立って行く時、想像もつきませんが、淋しくて泣くかもしれませんね....それとも、明るく見送ることができるのかな....

今は、家に帰ればあたりまえの様に長女、次女が居ますが、あと3年、4年もすれば、この今の生活はありません。そう思えば、日々、娘との日常を大事に生きて行けるような気がします。

今、娘のお迎えに行ってきました。夜8時着のフェリーで帰ってきました。ルンルンの顔でいるかなと思いきや船に酔っぱらって少々テンション下がり気味。夕ごはん食べて又、元気になり、おみやげ話をたくさんしてくれました。そして私と妹におみやげを買ってきてくれました。ありがとうね。これからも仲良し親子でいようね!!いつまでも!!

この当たり前の日常に感謝して、おふろに入って、コーヒー飲んで寝ます。

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封筒に入った便せんに手書きで書かれた物語を読みながら、この内容をタイピングしていきました。

離島の風光明媚な情景が一気に浮かんできたと同時に、一緒に住む子ども達との何気ない日常がそう遠くないうちに終わってしまう心情が見事に描かれています。哀しさの中にも嬉しさがあって、これを読み終えた僕は心が洗われるような思いです。

イイ話はネット上にもたくさん溢れているのですが手紙だと何か特別な印象を受けてしまいます。


1000通のEメールよりも、1通の手紙のほうが心に響くのかもしれません。


赤崎水曜日郵便局のような試みは本当に素晴らしかったので、こういうやりとりができる場所が日本のどこかに生まれないかなぁ。

赤崎水曜日郵便局

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