私の半生と10年間の誤解(後編) 変貌した故郷で今、私たちにできることは?
4歳から20歳まで、私は福島で過ごしました。
震災の前と後で私自身が感じたことは、初めてお会いする方から私の出身地を尋ねられて答えると、ほぼ必ずといっていいほど「地震は大丈夫だった?」と返していただけることです。それは2021年に入っても変わりません。震災当時は故郷を離れていたにも関わらず、こうしたことを問いかけてくださる人々の気遣いや温かさを感じています。
東日本大震災から10年。「あの日何が起こったのか?」「被災地の今の現状は?」ということが多く報道される中、テレビや