見出し画像

出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/本編以前_3「フォ・フーム・ザ・ベル・トールズ」(前)

こんばんは、望月もなかです。
いよいよ明日から12月。ちょうど6年前の今ごろ、ニンジャスレイヤー書籍の1巻を読み始めたのでした。「前回のあらすじ」よりもわからないことに出会うとは思わなかったな。遠い目。

前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・ニンジャスレイヤーは第一部の3巻くらいで止まっています。中断してからもうすぐ6年、内容はだいぶ忘れてしまいました。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・いわゆる忍殺用語(グワーッとかアバーッとか)にはまあまあ慣れましたが、使いこなせません。出てくるとまだビクッとします。
・夫曰く「軽度ヘッズ」。
・第4部から読みはじめても全然オッケー!という謳い文句に心惹かれて、また読み始めることにしました。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・その日読んだところまでの感想を書きます。
・ボリュームが多くて感想を一記事で納められない時は、改めて翌日以降に別記事で書きます。
・読まなかった日は更新しません。

◇◇◇

※前回のおさらい※

1、ニンスタ刺身ニンジャが死んだ。
2、銃器を扱う半機械メガネっ子はとてもいいものだった。
3、サツバツナイト=フジキド・ケンジだった。

第4部からニンジャスレイヤーは別の人物になる、という前情報だけは持っていたのですが、まさかフジキドさんが別のニンジャになっていたなんて。てっきり死んだものかと思っていたので……(ひどい) もしくは一般人に戻ったのかと。

うろ覚えなんですけど、たしか「ニンジャ」っていうのは憑依して宿主の肉体をつくりかえる霊体みたいな存在なんですよね。普通のPCに特別なOSを無理やり入れてしまうような、強制プログラムみたいなものかな~という理解だったのです。
だから、ニンジャソウルが宿主から離れる=宿主が死ぬ or ニンジャソウルが消滅する、どちらかの消滅が必須なのかなぁと勝手に思っていました。

フジキド・ケンジは新しいソウルを得たということなのかな? うーむ、わかりませぬ。本編を読めばわかるのかな。

本編以前/
「フォ・フーム・ザ・ベル・トールズ」(前)

本日の感想は、昨日に続いて本編以前の番外編、「フォ・フーム・ザ・ベル・トールズ」。
すでに時間が遅いので、感想も前後編にわけます。

一時期、夫がうわ言のように「女子高生収容所……女子高生収容所が……」などと呟いていた時期があったなぁと思い出しました。昨日も、次このエピソード読むよと伝えたらニヤニヤしだしたので一体なにごとかと思っていましたが、読んでいるうちに理由がわかりました。これのことだったのか~。

まあでも、かなり面白かったです。

 ♯1

普通の女子高生、テマリはアイプチ感覚でサイバネアイ手術に手を出したが、不当な料金をふっかけられて支払えず、女子高生収容所送りになってしまうのだった、という話。

ビルの外にあった写真通りこのセンセイは大変セクシーで、上半身は白衣しか着ておらず、顔はハンサムだった。

上半身が裸白衣の医者ってあまりにも卑猥…じゃなくてヤバい。いくらハンサムでもやっていいことと悪いことがあると思いません? たとえば美人闇女医が裸白衣で手術を始めたら私だったら喜ぶどころか、まずは隣の部屋にヤクザがいないか確認して一目散に逃げますね。だというのにテマリちゃんは顔を赤らめ、「切断されたマグロの頭」を見ても「少し不安になった」で済ますんだから危機管理意識が希薄にもほどがあります。そりゃ女子高生収容所送りにもなるってもんですよ。

でもサイバネアイ楽しそうでいいですね。女子高生が好きそう。

「このような失態がバレれば祖先に申し訳が立たないため、親を頼ることもできない!」には忍殺世界のよくわからない道徳シリーズだ……。って死んだ魚の目になりました。えっ、親に頼らない理由をそれで納得しなければならないのか……私は……? 

ところで、

スモトリ作業員は日帰りサイバネアイサロンで謎のボディバッグを受け取ると、代わりに闇サイバネ医師に万札束を手渡した。

この一文、脳が咀嚼できるようになるまで10回くらい読んだ。平仮名とカタカナと漢字で書かれてるはずなのに外国語に見えた。ひとつひとつの単語は知っているはずなのに、なぜか羅列されると途端にわからなくなる……。

スモトリ作業員の「スモトリ」って「でっぷり体型の人」って意味で合ってますか? それとも私が忘れてしまった忍殺語なのか……?

そして噂の女子高生収容所に到着。
なぜか風景はカンカン照りの荒野。いやおかしいでしょ。日本に荒野はないよ。ないから。ネオサイタマだからいいのか(よくない)。

ここはもしや、ジゴクだろうか。ジゴクでは、罪人たちがオニから永遠の責め苦を受けるという。 

………私の知ってる地獄と同じだ。珍しく合ってる。

混乱していたところに急に私の常識と同じ情報が投げこまれたからかえって脳みそがバグった(?)。

バグったままの脳みそで#2に続く。

◇◇

 ♯2

日帰りサイバネ手術の代金が支払えなかったテマリは、女子高生回収トラックに積まれ、ネオサイタマ南西のキャニオン荒野へと運ばれてしまう!照りつける太陽!

照りつける太陽! じゃないんですよ………あのさあ…………………。
重金属酸性雨が降り続いている都市から、徒歩1週間以内の距離にあるのに気候帯が違うのはさすがの私も看過できなかったぜ。気象さん仕事してくれ。普通に上空で大気が動くようにしてくれればそれでいいんだ。別に雨を降らせとかいわないから、荒野を作るほどのカンカン照りはやめてほしい。私が混乱する。たのむ。

ところでちょくちょく出てくる単語でわからないものがあって。

IRCってなんなんでしょう? 仮想空間のこと?

親切に色々教えてくれるミラ=サンの敬語が「重篤IRC中毒症状」って出てくるのもよくわからない。(しかし、「IRC端末のローンをハッキングで踏み倒そうとして収容所送りになった」ってミラ=サンなにげに怖いこと言ってません?)

テマリは自分からかけがえのない女子高生性が失われてゆくのを感じ取った。

「かけがえのない女子高生性」

「かけがえのない女子高生性」

「かけがえのない女子高生性」

2019年も過ぎゆこうというこの師走の時期、拳を固めてフィンランドの中空からシベリアの空を駆け抜け日本めがけてアトムパンチを繰り出してくるサンタクロースがいたとしたら、ひょっとしたらこの単語の破壊力を上回ってくれるかもしれない。でもそうじゃないかも。令和元年を寿いだ初冬の日に、半纏を羽織ってコタツでこんな単語を目にするだなんてあのころぼくは知りもしなかった。もうなにを書いているのか自分でもわからないんですけど、なにを読んでいるのかもわからないな……。

私はなにを読んでいるのかなあ。

そうこうしているうちに、シャワー室へのドキドキお誘いイベントが発生!ヤッターーー!!

「ミラ=サン、やっぱり、ちょっと、ダメだよ……!お願い……!ヤメテ……!」テマリはその手を振り払って、逃げ出した。「テマリ=サン……」ミラは悲しい顔を作り、テマリを追おうとはせず、一人でシャワー室へと歩いて行った。テマリは泣きじゃくりながら、百畳敷きのタタミ部屋へと走った。 32
(((地味な感じのミラ=サンが、まさかあんな獣のような行為に及ぶなんて……!)))テマリはもはや誰も信じられないパラノイア心理状態へと陥り、浴場にも行かず、就寝用のセーラー服に着替えると、キリタンポめいてフートンに包まり、雑魚寝タタミ部屋の隅でブザマに震えた。 33

(地味な感じのミラ=サンが、まさかあんな獣のような行為に及ぶなんて……!)
→ これ実際に行為があったあとのモノローグとしか思えませんね。

つまり「32」と「33」の間には、実は(1日以上の)時間的な断絶があり、、テマリ=サンは……卑猥のなんたるかをもう……知っているに違いないんだとおもう……。現実は非情なんだ。ぼくは詳しいんだ。

って桜色の燐光を帯びた瞳………ここここここ、こここれは、

このお方は、、、、

「アタイの名前は、ヤモト。君を助け出しに来た。」

ヤモトさんだあああああああああああああぁーーーーー!!!

うわああああああ!!!!!!!

覚えてる覚えてる、ちゃんと覚えてるよおおおおおおおお! 折り紙上手でピンクのマフラー状のオーラをなびかせて折り紙で戦うヤモトさん!! 覚えてる!! 嬉しい!!

はぁ…正座しているヤモトさんの白い膝小僧を、キリタンポふとんのなかから五分……十分……三十分………見つめていたいですね………。


今日はここまで。
ではでは、また明日か明後日、後編の感想に続きます! おやすみなさい!

-----------------------------
次の感想はこちら。


この記事が参加している募集

楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。