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出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン1_8「アセイルド・ドージョー」(前)

あけましておめでとうございます。望月もなかです。
年末に読み始めたのですが、大晦日はおせちを作っていたので年明けになってしまいました。今年も緩々読んでいきますので、お楽しみいただければ幸いです。

前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・ニンジャスレイヤーは第一部の3巻くらいで止まっています。中断してから6年、内容はだいぶ忘れてしまいました。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・忍殺用語にはまだ慣れず、たびたびビクッとします。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・読んだ日だけ感想を書きます(翌日に分割することもあります)。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。よって、単語がわからずよく混乱していますがそっと見守っていただければ幸いです。

◇◇◇

今回はこちら。

シーズン1「アセイルド・ドージョー」(前)

異国の地に飛び、サツガイに連なるニンジャをまた一人撃破したニンジャスレイヤー。マスラダに憑依したナラクは、乱戦の中すれ違ったニンジャ・サツバツナイトこそが、かつてのニンジャスレイヤーだったと語る。どうやらシャン・ロア王の呪いをその身に受けているようだったが……ヨグヤカルタで、いったいフジキドに何が起こっていたのか?
第四部、次なる一幕はフジキドの物語である!

 ♯1

と、いうわけで思いのほか早い再会でしたね、フジキドさん。フジキドさんはいつものフジキドさんなので大丈夫そうですが、エンドロ少年が着々とフラグを立てていて不安になります。

「ヘヘッ」エンドロは照れ笑いをした。「カラテカなんだろ、アンタ。だから病気が治ったらさ……」

そんな会話しちゃったら君、そのうちフジキドの腕に抱きとめられたまま、ボロ雑巾のようになって「ヘヘッ……大丈夫さ、病気が治ったらカラテ教わるって……約…束……」(瞳孔から光が消える)エンドになってしまわないか、大丈夫なのか、命を大事にしてほしい(ひどい妄想をやめろ)


岡山県。

岡山県?

お、おかやまけん?

険しい山が? 「峻厳極まる崖」が? 岡山県に??

一番高い山(1,344m)。
修験道の中心地として栄えた山だそうなので、まぁ、変ではないのか……。
でも、漢字のイメージだけで精製された岡山県では? という疑いの気持ちも捨てきれない。おそらく私の知ってる岡山県じゃないと思う。

そしてフジキドの師匠の娘? 孫娘?(うろ覚え)のユカノさん再登場。
あれ、でもこの娘さん、第一部じゃ記憶喪失になってテロ組織で破廉恥な服を着てませんでしたっけ? 記憶が戻ったってこと?

いったい何があったのかはわかりませんが、とりあえず記憶は戻り、雰囲気も清楚系に戻り、道場は再興したようで。よかったね。
(ところで『トーメント・イーブン・アフター・デス』でタキさんが言ってた「伝説のハッカー・ユカノ」は結局別人ってことなんでしょうか……)

「そのバストは豊満である。」このフレーズ懐かしかったです。そういえば毎回ユカノさんが出るたびに書いてあったね、これ。

キモノであったユカノの装いは、今やドラゴンの刺繍を施した赤いニンジャ装束である。フジキドはすぐに察し、ユカノと並び立った。
「ドーモ。ドラゴン・ニンジャです」まずユカノがアイサツした。

ユカノさんがニンジャ化しているぞ。おいおいどうなっちまったんだ?
(対魔忍……?)としか考えられないあたり私のユカノさんに対するイメージが見え以下略。

「貴殿は何を所望だ?」「ヌンチャク・オブ・デストラクションを」影から無数のコウモリが羽ばたき、背に繋がり、マントを形成した。「ワラキアの我が民に、よき土産となろう」

「ヌンチャク・オブ・デストラクション」のあたりでフッと脳が理解を拒絶したのでよくわからなかった。改めて読んでみると、文脈的には何か特別な武器かお宝のことを指しているっぽいですね。「滅びのヌンチャク」?

◇◇

 ♯2

ヨグヤカルタのあばら家で、フジキドは呪いに耐えながらドラゴン・ドージョーでの出来事を思い返していた。ユカノ。リアルニンジャを目指し修行する若者たち。そこに突如として現れた、古のリアルニンジャたち。彼らの狙いは、ドラゴン・ドージョーの秘宝だった。

「……SHHH……メンポ・オブ・ドミネイション……あれをいただこう」

えっまだ秘宝あるの。
ドラゴン・ドージョーにはいくつ神器があるの? リアル日本よろしく三種の神器でも持ってるの?

……って、あ、三個目はないんですね。
「ヌンチャク」「メンポ」「ブレーサー(籠手)」の三つ。
ふーん……なるほどね。

ドラゴン・ニンジャはかつてオヒガンのキョート城へ冒険の旅に向かい、様々な苦難を経て、ヌンチャク・オブ・デストラクションとメンポ・オブ・ドミネイションを持ち帰った。ブレーサーはいまだキョート城主のもとにある筈だ。以来、ヌンチャクとメンポは霊廟深部に収められ、封印保管されている。

真顔になった(だんだん理解できなくなってきた)

オヒガンのキョート城??

キョート城? キョート城主ってなに??

キョートに城が? 国なの? ネオサイタマとは別の国なの?? そして潜入した時点でもうユカノさんはニンジャだったの?

ダメださっぱり意味がわからない、いったん忘れていい?(いいよ)

ええと、とりあえず岡山県の霊廟にはユカノさんが獲ってきたニンジャ的秘宝が二つも隠されていたんですね。

奪いにきた三人のニンジャはいずれも手練れ、しかもリアルニンジャ……。ええと、リアルニンジャの定義がまだよく理解できないところあるんですが、古のニンジャたちが憑依霊(ナラクとか)みたいにならずに肉体を持ったまま蘇った存在、って感じでしょうか。それはそれとして、修行でニンジャの域に達した者もまた、リアルニンジャと呼ばれるという……。

つまり第四部においては一口に「リアルニンジャ」といっても、

 (1)古来のニンジャが肉体と精神を両方持って蘇った者
 (2)修行を重ね、人でありながらニンジャの域に達した者

の二種が存在するということなんですね。なるほどね。

ナイトロめいた(ナイトロ=ニトロ=ダイナマイトめいたってこと?)息吹で攻撃するユカノさんは頑張っていましたが、健闘虚しく石化されてしまいました。

かわいそうに……。ユカノ嬢、いつも難儀な目に遭っている気がする。

◇◇

 ♯3

突如、古のリアルニンジャらに強襲されたドラゴン・ドージョー。ユカノとフジキドの抵抗により、弟子の命は守ることができた。しかし霊廟の秘宝は奪い去られ、ユカノは石にされてしまったのだった……。呪いに蝕まれたフジキドは、異国の地でなにを思うのか?

エンドロ少年に連れられて、呪いを診てくれる魔女婆さんが初登場。
なのにさっそく疑うようなこといって怒らせるフジキド。

フジキドさんってほんと猜疑心の塊だよね。あーあ。

「そう言うな婆さん」エンドロが老婆に耳打ちした。「こういう奴なんだ。でも必死なんだよ」

少年にまで見透かされちゃってる件。和んだ。

かつての強大な力は失った分、老獪さをもって事に当たるオッサン!

ブービートラップ使うロートルおじさん!!!

みんな大好きなやつですね、『スカイフォール』面白かったよね。

一矢報いたところで、勝機を窺うどころか間髪入れず追撃に来ての「そのまま……殺す!」があまりにもTHE・フジキドで笑ってしまいました。


◇◇

 ♯4

フジキドの呪いを解くためには、ムカデ・ニンジャの印を集めねばならない。グレイウィルムに続くフジキドの狙いはセスト―ダル。少年を利用して敵をまんまと罠に誘き寄せたサツバツナイト、彼は追撃の手を緩めず満身創痍のセスト―ダルに襲い掛かる。

「ヘンゲワーム・ジツ」

いや意味はわかるんですけど……。「ヘンゲ(変化)」は日本語だし「ワーム」は英語だし「ジツ」は忍殺語だしバイリンガルすぎるんですよ。

せめて……せめて術の名前くらいは……二言語までにしてくれないだろうか……。

さて。
ムカデ・ニンジャ、フジキドの回想と呪い、グレイウィルム&セスト―ダルの関係がよくわからずに混乱してきたのでちょっと整理します。

・ドラゴン・ドージョーを強襲したリアルニンジャが三名。

・フジキドがヨグヤカルタで狙っているムカデ・ニンジャも三名。

⇒でも、同一人物ではないんですね?

ドラゴン・ドージョーを襲撃したのは、

ケイトー・ニンジャ(偉そうだけどこれといった特徴がない)
ムカデ・ニンジャ(SHH…/メンポで国がほしい云々)
レッド・ドラゴン(赤鎧&蝙蝠マント/ワラキアへの土産にヌンチャク)

の三名。

で、このうち「ムカデ・ニンジャ」が、奪った秘宝「メンポ・オブ・ドミネイション」の力を使ってボロブドゥールを乗っ取り、国王になった。

つまり「シャン・ロア王」=「ムカデニンジャ」……と、いうことでいいのかな。
そして「シャン・ロア王」は、子飼いのニンジャ三名(グレイウィルム・セスト―ダル・ゲオフィルス)に命じて、フジキドにムカデの呪いをかけさせた。フジキドが呪いを解くには、呪いの実行犯である三名のニンジャたちの持つ、ムカデニンジャの印を集めなければならない。

という理解であっているでしょうか。ちょっと難しいですね。

つまりフジキドが狙う三人のニンジャは憑依ニンジャなんですね。

シャン・ロアはそこを自らの宮殿に変え、現地の人々を使役して、石の胸壁で囲み、神秘的な城郭とした。ゲオフィルスらは彼の飛ばす夢に囚われ、集められたニンジャソウル憑依者だ。

どういう理屈で憑依ニンジャを作り出して(そもそも人為的に作り出せるものなんでしたっけ)いるのかはわかりませんが、なんとなく『鬼滅の刃』の無惨と鬼の関係性を思い出しました。

ゲオフィルスさんのモノローグも完全にパワハラ怖がってる部下マインド。こんなところも下弦の鬼みたいで無惨様を思い出しますね。

ゲオフィルスはその者を見、それから反射的に川を、川向こうのヨグヤカルタの夜景を見、また視線を戻した。ニンジャはゲオフィルスにオジギした。「サツバツナイトです」

二度見するゲオフィルスさん。

安定の間合い詰め詰めフジキド(一話で殺すニンジャが一人だけだと誰が決めた?)(はい)(さすがです)。

改めてフジキドさんが動いているのを見ると、フジキドさんはバーサーカーだしマスラダさんは優しいんだなって思いますね……

ではでは、フジキドさんがバーサーカーだったと再確認できたところで、今日はここまで。

今年もよろしくお願いします。
また次回の感想でお会いいたしましょう。


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次の感想はこちら。


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