見出し画像

出戻り初心者ヘッズが、ニンジャスレイヤーを第4部から読みはじめる/シーズン1_5「サンズ・オブ・ケオス」(後)

こんばんは、望月もなかです。
黒豆煮るとき用に買った鉄鯛を、ふと湯沸かしの薬缶に突っ込んでみたんですけど、なんかお湯がめっちゃおいしくなってる。え、なんで。というわけで、コーヒー飲もうと思ってたのに、白湯を片手にこの感想を書いています。白湯がうめえ。鉄たまごってすごいですね。

この鯛、ちょっとニンジャに出てきそうなデザインだなって思う。

前回の感想はこちらです。

【前提1】望月のニンジャスレイヤー知識

・ニンジャスレイヤーは第一部の3巻くらいで止まっています。中断してからもうすぐ6年、内容はだいぶ忘れてしまいました。
・2019年8月に『スズメバチの黄色』読了。
・忍殺用語にはたびたびビクッとします。
・第4部から読みはじめても全然オッケー!という謳い文句に心惹かれて、また読み始めることにしました。

【前提2】感想の方針

・〈NJrecalls〉さんのまとめを、上から順に読んでいきます。
・その日読んだところまでの感想を書きます。
・読まなかった日は更新しません。
・Wikiはまとめを読むために参照していますが、それ以外の前知識はあえて入れないようにしています。(戸惑いから徐々に慣れていく…という『忍殺』ならではの過程を楽しみたい+3部までのネタバレをできるだけ避けたいという理由です。)
・ボリュームが多くて感想を一記事で納められない時は、改めて翌日以降に別記事で書きます。

◇◇◇

今回はこちら。

コトブキ=サンをニンジャスレイヤーが助けたところまで!

シーズン1「サンズ・オブ・ケオス」(後)

(前回まで)次なるニンジャスレイヤーの標的は、ソウカイ・シンジケート所属の三下ニンジャ、メイレイン。激しい戦闘の最中、床が崩落し、ニンジャたちは閉鎖空間となっていた隠し部屋に乱入してしまう。そこにいたのは、映画大好きオイランドロイド、コトブキちゃんであった。

 ♯4

驚くほどに重い身体を下ろすと、「驚きました」と女が言った

あっ、そうか。ロボットだから体重が重いのか。じゃあそのうち落ちてきたコトブキ=サンに正座体勢で押し潰されて「グゲーッ!」と圧死する人間のヤクザ(絵・高橋留美子)とか出てきたりするかもしれませんね。(?)

スリケンは赤黒に燃える血を纏い、螺旋軌道を描いてメイレインめがけ飛翔した。奥義、ツヨイ・スリケン!

ガクッと力が抜けた。も、盛り上がってたのに……「ツヨイ・スリケン」って字面を視界がとらえるたびに読解能力がゼロになるのでほんと……ほんとさあ……。

「ドーモ。はじめまして」現れたのは、白く退色した髪と武骨なメンポ、黒く有機的なニンジャ装束、左目の上に<六門>のカンジとクロス・カタナの意匠を刻印したニンジャだった。「ガーランドです」「ドーモ。ガーランド=サン。ニンジャスレイヤーです」

今回の挨拶はガーランドさんから! ガーランドさんが優勢です!!
(この「アイサツ最初にした方が心理的優勢に立っている説」をふまえると、コトブキさんが最初にアイサツしたところも趣深いなって。)

「ベイン・オブ・ソウカイ・シンジケート(ソウカイヤの災い)の伝説」…これはフジキド版ニンジャスレイヤーのことかな。一体何をしたんだろう彼。第1部途中までしか読んでないので実は知らないんですよね…すごい異名つけられちゃってる。


タキの声が狼狽えた。『オイ、逃げろ。あと、ピザタキの方には逃げるな。わかったか。来るなよ!』

そんなこと言われたら誰でも行きたくなっちゃうと思うんですよね。丁寧にフラグを立てるタキ=サン。あまり遠くない未来、ピザ屋に乱入されそう。かわいそうに。経営再建がんばってね。

このガーランドはサツガイのニンジャではない。己の負傷も重い。犬死にを避けねば。

マスラダ=サン、理性的だ! 私のおぼろげな記憶に残っているフジキドさんの誰でも彼でも皆殺し、ニンジャと名がつきゃ皆殺し! みたいなニンジャスレイヤームーブとは明らかに違う!! 理性的だ!!

あ、でも、6年という月日の間に私の脳内でフジキドさんの印象がかなりバーサーカー寄りに歪んでしまっている可能性はあるかもしれない。第1部読み直してみたくなってきましたね。今は第4部優先なので、どうしても後回しになってしまいますが。濡れ衣だったらそのとき謝ろう……。

「トラヒトアシ」ガーランドは低く言い、地面スレスレまで身を沈めた。

ト、トラ??? トラヒト?? アシ????
えっ、なに?


◇◇

 ♯5

ニンジャスレイヤーはメイレインを倒したが、深手を負っていた。そんな彼の前に、ソウカイ・シンジケートのガーランドが現れる! コトブキの不意打ちで辛くも戦場を離脱したニンジャスレイヤー。しかし危機を完全に脱したわけではない。無事、ピザタキに帰ることはできるのか。

(((不甲斐なし)))ナラクの失望の唸りがニューロンに突き刺さる。(((今のオヌシはサンシタ一匹殺せぬか!)))

ナラクひどい。ガーランド=サンってかなり強そうだったのに。RPGの物語序盤でエンカウントしてイベント戦闘するような中ボスクラスのキャラクターだったんだからサンシタじゃないんじゃないの?

戦闘から逃走まで、頼りになるコトブキちゃん。かわいいね。

「ふざけるな……オレにどうしろッてんだ。ファックしていいか?」
「自我があるのでダメです」

額に入れて飾っておきたいやりとりですね。

個人的にはその前の
「なんでこんなもん拾って来た!」「ついて来た」
の会話も好き。

マスラダ=サンこれからもいろいろ拾ってきそう。
「また変なもの拾って! 捨ててきなさい!」「勝手についてきたんだから知らん。そして世話はお前がしろ」のループが発生しそう。母と息子か。タキ=サンかわいそう。経営再建がんばってね。(つぶれてない) 

ボロブドゥールっていうことは、インドネシアですね。
もーそうやって、また覚悟してなかった知らない国の名前を出す!

一枚はペントハウスのバーベキュー・パーティーらしき写真。

ところで、これはあれかな?
『スネイク・オナ・マナ・イタ』の話とつながっているのかな。

「おっさん?」「フジキドだ」男は言った。「フジキド・ケンジだ」

フジキド!!!!!!!!!!!!!!

生きてた!!!!

貧民街で少年に養ってもらう落ち武者(?)なんて、そんな、そんなテンプレ。最近十二国記でも見たぞ。フジキドがどうしてそうなってここにいるのか、次回の話で明かされるのでしょうか。楽しみ。

ではでは、今日はここまで。
まさに役者が揃った! というタイプのエピソードでした。歯車が噛み合い、ゆっくりと回り出すのを感じます。次の話も楽しみです。

それでは次回の感想でまたお会いいたしましょう。おやすみなさい!


-----------------------------
次の感想はこちら。


この記事が参加している募集

読書感想文

楽しいことに使ったり楽しいお話を読んだり書いたり、作業のおともの飲食代にしたり、おすすめ作品を鑑賞するのに使わせていただきます。