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「欲しい」と「あきらめ」の境界を綱渡りする

物欲の炎は身を焦がす。

消しても消しても鎮火しない。

欲しい欲しいが募って我が身を焼き尽くさんばかり。

カッコいいいものが世の中に多すぎるから。

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対策は「あきらめ」だ。

あきらめろ。フェアレディZなんてあきらめろ。

営業車には適さない。ホームセンターで作物の苗を買って、畑に乗りつけるには適さない。

あきらめた。クルマはけっこう簡単にあきらめがつく。高いから。

厄介なのは文具だ。クルマと違って手軽だ。ちょっと頑張れば手に入る。

これも、あきらめが有効だ。

使ってこその文具だから、使い切れるほどの数があればいい。

物欲に駆られて、ずいぶんと使いきれない文具を買い込んで、後悔してきた。

かわいそうなことをした。申し訳なかった。

だから、使い切れる、切れないの境目は、見切れるようになった。

カッコいい、欲しい。

でも使わない。使う時間がない。使い切れない。あきらめよう。

「欲しい」と「あきらめ」の境界を、綱渡りする。

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