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手帳に書いたことをnoteのテキストにした

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手帳に書いたメモ。ごく私的なこと。読み返して、おもしろいメモを再構成して、noteのテキストに。
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2024年6月の記事一覧

私は休む日は完全に休むけど、あなたは休日でも何かしら仕事してるのね。と妻に言われた。

妻にタイトルのことを言われ、自分がようやくその「境地」に至ったかと思うと、嬉しくなりました。 休日は完全に休んで何もしない。 休日でも、何か仕事をしている。 どちらが偉くてどちらがダメ、ではありません。 妻はパン職人で、仕事する日は肉体を酷使しているから、休日は身体を休めたほうがいいのです。 私は、肉体労働が多い日もあれば、座りっぱなしでキーボードを叩いている日もあります。 嫌な仕事をやらされているのではなく、自らの「生業」として呼吸するように仕事する。 それが

戦場にいないのに、常に戦場に在るにはどうすればいいのか。

格言は偉人が自らの経験を高度に圧縮した文章だから普通の人には役に立たない、と書きました。 ▼関連記事 でも、先人の知恵に学ばないのももったいない。格言を自分にインストールできないか、試してみましょう。 私の好きな格言は、 常在戦場 です。 常に戦場に在り。 戦場に出たことはありません。出たいとも思いません。でもなんだかこの格言が好きです。自分のものにするのは難題ですね。 まずは解凍です。誰が、どんな思いを込めてこの一文を作ったのでしょうか。 調べてみました。

手帳と、ペンと、机と椅子と。

出張でたまにホテルに泊まるのですが、机と椅子が大事だな、と痛感しました。 今日のアイキャッチは、先日宿泊した河口湖畔に立つ某ホテルの部屋。クラシカルで、落ち着いた雰囲気で、妻も私も気に入っています。 昨年泊まったときはリフォームしたばかりの部屋で、ワーケーションを意識してか真新しい作り付けのデスクがあって、仕事したり手帳書いたりに便利でした。 で、今回はそのかたちの部屋が空いてなくて、しかたなく普通の部屋にしたのですが。 昔ながらのリゾートホテルによくある、畳敷で奥の

格言は高度に圧縮されているから役に立たない。解凍して、自分にインストールしてみよう。

偉人が残した格言は我々の心を揺さぶります。 でも、実際には全然役に立たないと思いません? 格言って。 昔、気に入った格言を手帳に書き写して読み返していました。でも「いいこと言ってるなあ」と思うだけで、何の役にも立っていないことに気づき、やめました。 なぜ格言は役に立たないのでしょうか。 具体的ではないからですね。 当然です。格言とは、何かを成した偉人が、自らの行いを振り返り、思いを込めて高度に抽象化したものだから。 普通の人にはうかがい知れない、希少で膨大な経験を

万年筆で書く。時間をたっぷりとかけて。なんて贅沢なんだろう。

M1000を使い始めていよいよ万年筆で書くのが楽しくなり「ちょっとメモしよ」とキャップをひねったらなんだかいつまでも書いてしまい気づいたら20分消費していた、みたいなことがよく起こるようになった。 その20分は、1日のうちに何度も発生する。するともちろん、タスクの達成時刻がどんどん後ろにずれていく。 本気で時間を増やさないと、まずいことになりそう。 「報酬は発生するけど生産性の低いタスク」があって、他者に文書を共有するやつだから、その他者に「これもう必要ないですよね、コ

色彩雫の冬柿で書く。蘇る、ぬめって曲がる朱の払い。万年筆は過去の記憶を掘り返すのか。

ペリカンのスーベレーンM1000を入手し、メインの万年筆としました。黒系のインクを詰めて、手帳にタスクや日記を書いています。 ▼関連記事 これまでメインで使ってきたビスコンティのホモ・サピエンス・ダークエイジ・オーバーサイズには、赤のインクを入れることにしました。 完了したタスクは赤のボールペンで消し込むのですが、これも万年筆でやりたくなったのです。 どんな赤にするか。迷った挙句、色彩雫の冬柿を。 オレンジ寄りの赤です。 このインクをホモサピに詰めていると、3年前

選択の結果はプラスにもマイナスにも累積する。今までの選択が次の選択肢を左右する。累積をひっくり返すには大きなインパクトが必要だ。

人生は選択の連続です。そして、選択の結果は累積する、という話が「シンプルで合理的な人生設計」に載っています。 勉強するか、しないかを選ぶ。 勉強を選ぶと、収入が高い職を選べる可能性が高まります。 収入が高い職を選べば、おかねを増やす選択肢が増えることでしょう。 そして、おかねを増やすのが、幸福への近道です。なぜそうなのかは、我々の脳の仕組みから説き起こした本書の説明に譲るとしましょう。 いっぽうで、勉強しないと、収入が高い職を選べる可能性が低くなります。 すると、

新しいことへの挑戦だけが、人生をおもしろくしてくれる。

週末農業を始めました。 ▼関連記事 ずいぶん昔から、漠然とした農業への興味はありまして。 でも今まで、農業を目標としたことはありません。手帳に「農業をする」と書いたこともないです。 今でこそ、長期計画を手帳に書くことは無くなりましたが、ちょっと前までの私は色々な計画を手帳に書き込んでいたのに。 なぜ、農業を計画したことがなかったのでしょうか。 「不可能だ」と決めつけていたんでしょうね。 農業に無縁で生きてきたので、何から手をつければいいのかさえ、わからなかったの

ネットやAIに勝る「人の縁」。良縁でやりたかった農業を始めた。

週末農業を始めました。 ▼今日の収穫、ジャンボにんにく 縁あって、車で15分ほどのところに、農業入門者には広すぎるほどの畑を、破格の料金で借りれることになり。 料金が破格なのは訳があります。 以前の借り手が畑の手入れをしなくなって2年経ってるので、草がぼうぼうなのです。 まわりも畑で、ここだけ放っておくと雑草が広がるので「借りてくれてありがたい」そうな。 今日は鍬や鎌を借りて、草を抜き、耕して、大葉の苗を植えました。全体からすると、ほんの一部ですけど。隣の人が草刈

ペリカンM1000の柔らかなニブと長刀研ぎで筆のような筆記を楽しむ。

ペリカンのスーベレーンM1000で、手帳に書くのが楽しい。 入手したときは、スキップがひどかった。しかも、かなり変な方向にひねらないとインクが出てこず、筆記さえ満足にできない状態で。 通販で現物を見ずに買うんだから、そういうこともあるだろうと織り込み済みで、手元に来たら調整には出すつもりだった。 なんなら日本語書くのに適しているという長刀研ぎみたいにしてほしくて、字幅は余裕をとって太めのMを選んでいた。 で、ネットで見つけた研ぎ師に連絡して要望を伝え、ペンを送り、戻っ

見た目は質素。使ってみれば作家の主張がちゃんとある。生活の道具はそんなのがいい。

新しいコーヒーカップを買いました。この記事のアイキャッチに写っている、白いのです。 「にわのわ」というイベントで見つけて、気に入って。 シンプルな寸胴型。白一色。コーヒー1杯分にちょうどいい大きさ。 そんなカップをいつも探していますが、そういったのはありそうでありません。 作り手からすると、つまらなくて作りがいがないのかも。白一色のカップなんて。 無印に行けば、そういうのはありそうですね。 でも、毎日使う物だからこそ、手作りのちょっといいやつがほしくて。 このカ

旅先に、万年筆を持っていこう。

出張に出るとき、万年筆は持っていかないことにしてました。 無くすとダメージ大きいし。 慣れない環境で手から落として、ペン先にダメージ負うのもイヤだし。 でも、旅先の宿で手帳を書くとき、やっぱり万年筆がほしくて。 今回の出張には、持ってきてしまいました。 まあ、こんな大事なもの無くすわけないしね。 慣れない環境だから落とす、というのもおかしな話で。落とすときは慣れた自分の部屋でだって落とすはず。 旅先の宿で、お気に入りの万年筆で、日記を書く。なんて豊かな時間なんで

使い切ったら、気持ちいい。モノは買えても「使う」は買えない。

新しいものを買うと、テンションが上がる。なんだかモチベーションが上がる。 嬉しくなって「これサイコーだよ」とSNSに投稿したり、noteに書いたりしちゃう。 3日もすれば麻薬は切れて、なんかムダ使いしたな、と後悔する。 手帳とかノートとか、どれだけの数を買ってきたんだろうか。使い切れずに、そのほとんどを捨ててきた。 せっかく作られたのに、ろくに使われず廃棄された道具たち。僕のもとに来たばっかりに。 あるとき、なんでこんなことやってるんだろう、と気づいた。ものすごいカ