スポーツ業界で研鑽を積んだ若手VCを採用!2022年もW venturesはたくさんのスタートアップに投資します!
2022年1月入社!新メンバーを紹介します!
―まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
はじめまして、高田拳伍(たかだけんご)です。2022年1月からW ventures(以後、W)でキャピタリストとして働いています。私は関西出身で、高校までは大阪で過ごし、京都大学を卒業後、広告代理店の電通への入社を機に上京しました。小学生から大学生まで、水泳、バスケ、アメフトなど様々なスポーツに打ち込み、電通ではスポーツ局で主にラグビーW杯と観戦プラットフォームの開発に従事していました。今は、代表パートナーの新さんから仕事を学びながら、私の得意分野である「スポーツ」を活かしつつ、さまざまな領域に投資していきたいと思っています。
―ずっとスポーツをされてきたんですね、高田さんにとってスポーツはどのようなものでしたか?
スポーツは私にとっては、「修行」でした。私は、もともと運動ができるタイプではなく、最初から人並み以上に運動ができるのであれば、大学までスポーツに打ち込むことはなかったかもしれません。スポーツが得意ではないという自分のコンプレックスを解消するためには、本気でスポーツに向き合い、日々の練習に取り組むしか方法がなかったのです。全力でやることで、ようやく人並みにスポーツができるようになるという幼少期からの実体験もあり、私にとってのスポーツは、楽しむと同時に修行の場という一面がありました。
―大学ではアメフトをされていたとのことですが、その頃の話を教えてください。
日本一を目標に掲げるチームでしたが、結局4年間日本一になることはできませんでした。大学時代の全てをアメフトに捧げましたが、それでも自分の目標が叶えられなかったことは大きな挫折でした。その悔しさもあり、自分の人生このままでは終われないと考えています。
―京都大学のアメフト部出身でしたよね。勉強は得意だったのですか?
いえ、勉強も得意だったことはありません。勉強もスポーツも、人よりできないというベースから始まって、心血を注いで取り組むことによって人並みになってきました。それこそ浪人もしていますし、卒業するのに留年もしています(笑)。勉強は得意ではありませんでしたが、勉強に対してコミットする力だけは人より優れていたのかもしれません。
―なるほど。諦めない根性みたいなものを感じますね。
そこが新さんに評価された部分かなと思っています。コンサルや金融出身でVCになる人たちと比べると、私の経歴ではスタートダッシュで負けてしまう部分があるかもしれません。ただ、中長期で見た時に「やり切る、諦めない」の精神で結果を残すという部分では、自信があります。
「パッと見ふつう」な起業家に出会いたい!
―高田さんがWに入った経緯を教えていただけますか?
新さんがYOUTRUST に採用の投稿を出していて、たまたま見つけたのがきっかけでした。「20代のスポーツの現場を知っている若手求む!」みたいな内容で、私にドンピシャな求人だと思い、新さんに連絡をして、最終的にお世話になることになりました。
―入社して1カ月ほど経ちましたが、今後Wではどのようなことをしていきたいですか?
VC(ベンチャーキャピタリスト)として私が伴走していきたいのは、一見「ふつう」だけど自分の心に熱い想いを秘めた人たちです。たとえ華やかな経歴をもっていなくても、チャレンジングな起業家が成功すれば、その人の周りの人たちも刺激を受けて挑戦的に、更にその周りの人たちも・・・と熱が広がり、志が波及していくのではないかと考えているからです。もちろん、自分自身も起業家の皆さんに負けないくらいチャレンジし続けていきたいです。
―VCという立場で、スポーツにどう関わっていきたいですか?
例えば、スポーツのスタートアップの多くは、ファンの観戦体験の向上や選手の競技レベルの向上効率化に取り組んでいると思います。スポーツビジネスの場合、競技団体・スポーツチームとの協業が必要になってきます。競技団体やスポーツチーム、選手が、どんな思考で働いているか、スタートアップとしてステークホルダーの皆さんにどうコミュニケーションをとれば事業の魅力が伝わるかなど、起業家と一緒にサービスを作っていくなかで私の知見を使っていきたいと思っています。スポーツの現場に従事していたからこそ見えた課題について、現場経験を活かし、貢献していく所存です。
「人」「スキル」「時間」が不足しているスポーツビジネスは今がチャンス!?
―日本のスポーツビジネスを欧米並みに盛り上げるにはどうすればいいとお考えていますか?
産業として、欧米の方が圧倒的に大きいのは事実です。しかし、日本も欧米のようになれるという考え方には、正直違和感を覚えます。日本独自のスポーツビジネスの発展とはどうあるべきかについて、腰を据えて考える必要があるのではないでしょうか。例えば、「超高齢社会の日本において、健康寿命の延伸をスポーツビジネスによって実現する」というのは一つの答えかもしれません。このように日本が抱える社会課題とスポーツビジネスの交差点を見つけていきたいと思います。
―スタートアップ企業がこれからのスポーツビジネスを盛り上げるために、何か貢献できることはありますか?
多くの競技団体やスポーツチームでは、人も時間もお金も足りていない状況です。試合の運営、チケットやグッズの販売、スポンサー対応等、やらねばならない業務は多岐にわたり、そういった業務の負担の軽減をテクノロジーによって実現できれば、相当重宝されると思います。
また、それ以上に自分が注目している領域は、「ファンエンゲージメントのリッチ化」です。試合観戦を中心に置いたときに、チケットの購入や選手の日常をSNSで見るといったカスタマージャーニー的な水平方向の広がりとVRやベッティングといった垂直方向の広がりが存在しており、それらをファンに届けきることで、新たなマネタイズの手法が生まれるはずだと考えています。こういったサービスを仮にスタートアップが実装できたとしても、実績のないサービスを競技団体やスポーツチームに導入してもらうのは簡単なことではありません。
ですが、VCからの投資によって、スタートアップは一定の期間、実証実験として無償もしくは低価格でのサービス提供を実現できるでしょう。そこを起点に、事例や実績を積み上げてから正式導入につなげるという、良い循環を生むのではないかと考えています。
―スポーツ以外に興味がある分野を教えてください!
「教育」ですね。学びのかたちは、今後どんどん多様化していくと思います。机でドリルを解く1時間も、Netflixで環境問題のドキュメンタリー映画を観る1時間も、等しく学びにつながります。人の生み出すコンテンツや人の生き方そのものが多様化している今、子どもや大人にとっての「学び」のあり方も大きく変わる時が来た!と感じています。教育の中に遊びやエンタメがあったり、遊びやエンタメの中にクリエイティブな教育があったりするかもしれない。教育の領域には、これまでにない世界が広がっているから面白いですよね。
―最後に読んでくださった皆様にメッセージをどうぞ!
裸一貫で難しい課題や面白いプロダクトづくりに挑戦する起業家たちと一緒に、ビジネスを作っていきたいです。私自身は起業家に信頼される人間でありたいですし、起業家と一緒に社会を変えていきたいと思って、これからVCとして従事します。スポーツビジネスの事業を考えている起業家、すでにスポーツビジネスの事業を立ち上げている起業家、ぜひ気軽にtwitter(@jp_kengo2019)のDMにご連絡ください。
取材・構成 株式会社TEA.M
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