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ドイツで「KAKI」が手に入る

外国に住むと、日本で手に入ってたモノが手に入らなくなります。特に食事の面で「日本のモノ」が手に入らないのは、結構ストレスを感じます。長年、慣れ親しんだ日本の文化、これを強制的に手放す、手放さざるを得なくなります。


日々忙殺されていると、手にはいらないモノをチェックしている時間はありません。それでも時々「あれが欲しいなぁ」と、思うことも。


「日本のモノ」であるなら、当然「海外では手に入らない」と考えるのが自然です。無理だと思っていたのに、それが「手に入る」とわかると、ちょっと嬉しくなりませんか。


今回、ドイツのスーパーで「KAKI」を見つけました。

日本でいう「柿」です。


日本でも「柿」をここ数年、いただくことはありませんでした。海外に来てから、特に意識せず過ごしていたので、少し存在を忘れかけていた食材です。


柿の起源は知りません。だけど柿は「日本」に昔から食されてきたものです。日本の昔話とかにも出てきますよね、柿。「柿は日本古来のもの」と考えるなら、日本以外の国で柿が手に入りにくいのは想像できます。


もし「日本からの輸入」だけなら、これは貴重なものになります。


そんな柿、ここで出会えるとは思ってませんでした。


見た目、肌触りは、まさしく「柿」。形は、日本だと平べったいのが多いと思いますが、こちらでは縦に少し長くなっています。色も、同じです。


そして柿は「KAKI」として売っています。ここが面白いところで、柿に該当する言葉がないから、日本の発音そのまま「KAKI」と名付けられているのではないか?と推測します。


こう考えると、少なくともドイツに出回っている柿は、過去なんらかの形で日本からもたらされたものなのかもしれません。


それとも、実はそれが逆で、海外でもともと「KAKI」と呼ばれていたものを、日本に輸入したとき、日本人が当て字で「柿」と名付けたか。


調べてみると、柿は日本から欧米にもたらされたモノのようです。


ちょっとこれ、面白いですよね。


日本は伝統ある文化もたくさんありますけど、同時に海外から影響を受けてそれを取り入れたものもたくさんあります。逆に、日本から出て行って、海外に広まり、定着したものはそこまで多くないと想像しています。


ただそういうモノの中でも、実際世界に広まっていったものはありますよね。


わたしの中では「世界に広まっていったモノ」の中に「柿」が含まれていたということを知りませんでした。ちょっと反省です。


身近な、空気の存在のようなモノが、実は海外でも普通になっていた、ちょっとワクワクしますよね。


それでは、また。

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