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「寒さは教師」心の底からそう思えますか?

The cold is my teacher. It’s merciless but righteous. by Wim Hof

寒さが私の教師。無慈悲だが、公平で正義!

そうはいっても、寒いのは好きな人なんていないですよね~ 寒いの苦手!ですよね~

「人生において、痛みを含むすべての物事が師匠となり得る」
この考え方は、古くはヨガの詩 Guru Devo Maheshvara (グル・デヴォ・マベシュヴァラ)”に登場します。 
 痛みは、頼みもしないのに、どんどんやってきて、あなたが向き合うべき問題をグイグイ突きつけてくる一風変わった教師です。
 ものすごくポジティブに捉えると、人生は学びの機会に満ちているとも言えます。

痛みが現れた時には、ドロドロした暗い弱い心の闇に引きずり込まれるような感じがするでしょう。

一方で、痛みをキッカケに、新たな視点・気づきへと導かれるような意図的な選択も出来ます。同じ体験をしても、その解釈を選べるという選択の自由があるのです。WimHofMethodの紹介ページでも登場したスティーブン・コヴィ博士の決めゼリフ “刺激と反応の間に自由がある” ということです

「痛みは暗闇から光へと導き出してくれる師である」という考えは、
次のニーチェの言葉を思い出させますが、、、時系列的にはインド哲学から、ニーチェが引用したと考えた方がよさそうです。

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ Friedrich Wilhelm Nietzsche

 "Aus der Kriegsschule des Lebens. Was mich nicht umbringt, macht mich stärker "『偶像の黄昏』1888 ニーチェ
「人生の戦争学校から-私を殺さないものは、私を強くする」と訳されています。

死なない程度の刺激は、生物を強くするというのは、ホルミシスの原理と呼ばれています。野菜が人の体に良い理由は、野菜のもつファイトケミカルなどの弱い毒を喰らうと、それを乗り越えるために、人の体が強くなるからです。適度なストレスは人を強くする!高強度インターバルトレーニング、断食、寒冷暴露も、ホルミシスの原理にのっとって、死なない程度にやると、結果として強くなります。ちなみに、スポーツ業界では、2回に1回勝てる相手と練習するのが、一番練習成果が上がると言われていて、ゴルディロックスの原理と呼びます。これはホルミシスの原理の一部と言えます。

痛みは、物事を手っ取り早く前進させる方法の一つです。
今のあなたに最も大切な事を、単刀直入にズバッと教えてくれます。
また、これまでの生き方に向き合わざるを得なくなります。
痛みは、恐れと強みに集中する機会を与えてくれます。逆に、全力で集中しないと押しつぶされてしまいます。そのピンチを力に!!!
痛みは、あなたのポテンシャル、特に忍耐力と勇気を引き出してくれます。(←少年ジャンプのヒーローに必要な要素!)

過去や現在の痛みは、すぐに捨て去るとしても、師としてみなす事も出来ます。痛みを師としてみなすことは、痛みと死ぬまで付き合っていくという事ではありません。痛みを含むすべての経験を学びに変えて早く卒業方法に集中することです。

痛みを伴う経験には、意外にも、ありがたい要素があるのですが、心の底から、”痛みは私の教師”と感じられるでしょうか? 腑に落ちるまで、何回でも、死なない程度に限界にタッチしましょう。いつかそんな境地が訪れることを祈って 

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