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「どうでもいい話をしたい」の姿勢を持ち続ける

人志松本の酒のツマミになる話、を見ていた。

この番組のすごいところは、居酒屋の会話がそのまま放送されているところ。居酒屋の会話といっても、「最近悩みがあって……」のしっぽり人生相談、キャリア相談、恋愛相談、人間相談など俗世の話ではない。

俗世よりも俗世、ジャンルとしてはキングオブどうでもいい。しなくても良い会話を人志松本を中心に芸人やアイドル、俳優、女優、ユーチューバーなどいろんなジャンルの人が、とにかくいろんなジャンルのどうでもいい話を1時間し続けるのだ。

ただのトーク番組、と言われれればそれまでだろう。それまでなんだろうけど! だがしかし! こんなにも盗み見たい、覗き見てしまいたいことを具現化した番組はないと思っている。

なぜなら私は、鳥貴族のような半個室の居酒屋でも、隣の人との距離感がバグっている居酒屋でもめちゃめちゃ聞き耳をたててしまうからだ。恋愛の話であれ、人間関係の話であれ、どうでもいい話であれ、目の前の友達の話を聞きながら耳は全然違う声を拾ってしまっている。

そんな私にぴったりのトーク番組がこれだ。

その中で今日思ったのは、トーク番組だからなのかもしれないけど、こんなにどうでもいい話ができるのって、「どうでもいい話」をみんながしようとしてるところだなあと思った。

今日のトークの中で人志松本が「裏切らないものってあるやん」と話し始めた。

私にとって裏切らないもの。なんだろうと思って見つけたのがロクシタンとSHIROの香りだった。もうね、この2つのブランドはどんな香りをもらっても、自分をほんとの匂わせ女子にしてくれる。甘いお菓子のような香りや、花・植物の香り。いい香り匂わせ女子。ロクシタンとSHIROの匂いは、裏切らない。

「俺は、リンガーハットの皿うどんやねん」と、人志松本が画面の中で言う。

え~~~~~~~~!!! わかる!!!! 

「それから、日清カップヌードルのチリトマト味」

わあ~~~~~~~~!!! わかる!!!! 

もはや、人志松本とどうでもいい話がしたい。(アルコールは全然飲めないけれど)酒のツマミになる話をしたい。そのあと出演者からも、「自分は……」「私はそうですね……」と話し始めた。

何回も言うけれどテレビ番組というのを承知のうえで、そのあとにちゃんと続く出演者の話がある、「どうでもいい話」をしようとする姿勢こそがこの番組を成立するうえでの必須条件なんだなと思う。そしてそれは、普段のどうでもいい話をするときにも必要なのだと思う。

となると、私はちゃんとその姿勢を常に持っていたいと思っているし、戦闘態勢でどうでもいいに向かっていきたい所存だ。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。