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もしかしたら、日本のお国柄が一番出るのは緑のたぬきと赤いきつねかもしれない

クリスマスが終わった瞬間の、関係各所の様変わりの潔さが好きだ。

近所のスーパーでは、緑のたぬきと赤いきつねが8:2の割合で積みあげられていて、また別のスーパーでは鏡餅と切り餅が所狭しと並んでいた。

2割の人は、赤いきつねを食べるだろうと見越しているあたりがいいな。

クリスマスカラーではあるものの、意味合いは180度変わった。「メリークリスマス!」と、楽しくキリストさまをお祝いするわけじゃなくて、「来年も健康に頼みますよ!」と、ずぞぞぞっと神様にお願いする。

宗教が雑多な日本人らしい。もしかしたら、日本のお国柄が一番出るのは緑のたぬきと赤いきつねかもしれない(違う)。


今日、会う人に「今年も1年お疲れ様でした」の意味をのせたシンプルなお菓子がいいのか、「来年もどうぞよろしくお願いします」「よい年始を!」の意味をのせた”賀正”の飾りがついたお菓子がいいのか10分ぐらい悩んでしまった。ウサギの箱にパッケージングされたお菓子セットも悩んだ。

結局、「今年も1年お疲れ様でした」の意味をのせたシンプルなお菓子、にした。けれど、一時の笑いを狙って、いきなり”賀正”を渡しても喜んでくれただろうな~と思う。

年末にいい悩み方ができたな、と思った。

案の定、私は「お菓子選びに悩んじゃったんですよね~」と言ったら、そのことにも笑ってくれた。すごく素敵な人だ。


時期と季節柄、仕方がないところがあるものの、年末に書くnoteがおおよそ1年の振り返り風味がしている。

前にどこかで、

寒さは人を寂しくさせる。

という一文を読んだことがある。ほんとうにそうだなと思う。

それこそ、こたつに入り手足がぬくぬくと満たされた状態でnoteに向かい合っていたら、とろけた脳みそでしょうもないことを書けるのかもしれない。

でも、一人暮らしの私にはそんな素晴らしき文明の利器はなく、エアコンと申し訳程度のブランケット、電気ストーブで局所的に太ももを温めている。

それだけでは、脳みそはなかなかとろけない。


ああ、早くこたつにみかんを出してくれるおばあちゃんちに行きたい。

”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。