絶賛物欲増大期
目に入るあれもこれも欲しい、絶賛物欲増大期に突入している。
私の物欲は、ビックウェーブとスモールウェーブの波幅が大きい。
今のような物欲増大期は、とにかくなんでもいいから欲しい。例えば、満杯に入っているから必要ないはずの、洗剤ストックが欲しくなる。この前すでに新しいアウターを買ったのに、色違いも欲しくなってくる。必要ないものまで買ってしまう、余分なものまで欲しくなる、それがビックウェーブの私。
逆にスモールウェーブのときは、何もいらない。それは、冷蔵庫がすっからかんでも、「まあ、まだ飲み物があるもんね」という具合。ティッシュがなくても、「そういえばいつか新宿でもらったポケットティッシュがあるもんね」という具合。「シャンプーは試供品でもらったものがあったな」みたいな。最低限必要なものも買わない。ある意味では足ることを知りすぎている。こちらはスモールウェーブの私。
で、今はビックウェーブにそろそろ向かう、登山で言うなら頂点まであと1㎞みたいなところにいる。
毎日夜な夜な、「あれも欲しいな」「いや、こっちもあるといいな」とInstagramを眺め、ZOZOTOWNを徘徊している。どうしてネットショッピングサイトやアプリは、「あなた、これも欲しいよね?」とお勧めしてくるんだろう。
そうだよ! 欲しいよ! 正解! 大正解!! と叫びたくなる。それでいったん、「カートにいれる」をぽちりとする。一旦ね。
あれもこれもポチリ。ポチリ。ポチリ。気づくと1時間経ってたりする。怖い。
最終的に合計金額を見て、「だよね……」とだけ思って、今度はスマホ横についてるボタンをぽちりとして画面を真っ暗にする。一旦、何も見なかったことにする。
今日、お財布を持たずに「ウィンドウショッピングだ!」と意気込んで外に出た。
私が家にいて欲しいと思うものは正直実体を伴っていない。現物を見たら、もしかしたらいらないと思うかもしれない。似合わないことに気づくかもしれない。そんなふうに思った。
まずは、コスメ商品をブランドごとに順番に眺める。「あ、これInstagramでおすすめされたな」「うわ~欲しかったあれってこのサイズ感だったのかあ」。手の甲でテスターを出して色味を確認したりする。全然欲しいな。
次はアパレルショップ。きちんと畳まれた洋服を広げてみたり、整然と並んだハンガーをちらりとずらして眺める。欲しかったアイテムを見つけて、全身鏡の前で仮あわせ。うわ、めちゃめちゃ可愛い。欲しいな。
そしてインテリアショップ、雑貨。こういうのは数の暴力だと私は思う。ショップの中にコマコマとたくさん並んでいるとどれも可愛く見える。お皿にカトラリー、便利な収納グッズにお部屋になくても良さそうなインテリア。なるほどなるほど。欲しいな。
結局一通り見ていたら、2時間が経過していた。ネットもリアルも時間だけが過ぎていく。
「よし。まずは何が欲しいかはっきりさせよう。家に帰って欲しいものリストを書こう」そう思って家に帰った。
私が欲しかったものは実体を伴ったこで、もっともっと欲しくなった。結局物欲は留まることを知らない。
季節の変わり目に物欲が高まるって、なんだか冬ごもりのために暴食する熊と似ているなと思った。
”終わりよければすべてよし” になれましたか?もし、そうだったら嬉しいなあ。あなたの1日を彩れたサポートは、私の1日を鮮やかにできるよう、大好きな本に使わせていただければと思います。