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会社と自分、仕事と自分、そして仲間との繋がり ベンチャー企業で学んだエンゲージメントを高める三つの鍵

 「小さいけどいいよ!受けてみたら」
入社して半年が経った頃、就活中の後輩たちにしきりに自社を勧めていました。私が入社した会社は50名足らずのベンチャー企業で、若手が多く活気があり、家族のような温かさと一体感を持ち合わせ、笑い声が絶えない職場でした。そして何より一人ひとりが前向きで、先輩や上司から、日々色んな刺激をもらいながら仕事をしていたように思います。

 その頃の私は、会社に対する所謂エンゲージメント(会社に対して自発的に自分の力を発揮する貢献意欲)がとても高い状態だったように思います。仕事面では、若手に大きな仕事を任せる会社でしたから、私も入社2年目で新卒採用担当を任され、ゼロベースで採用フローを組み立てたり、その後、経営企画部に移った時は、自発的に組織横断プロジェクトを立ち上げ会社全体の課題解決にエネルギーを注ぎました。残念ながら会社は吸収合併され、私もその後転職をしてしまいましたが、あの頃の経験はとても感慨深いものがあります。

 これまでの経験を振り返ってみると、エンゲージメントを高めるには、三つの関係性が大切だと強く感じています。
・会社と自分との関係性
・仕事を自分との関係性
・上司や同僚と自分との関係性

この三つの関係性がどれも良好な状態になったときに、初めてエンゲージメント、つまり会社への貢献意欲が高まるのだと考えます。上司とは上手くいっているのだけれど会社ビジョンに共感できない、または、会社の方向性は良いと思うのだけど、今の仕事がどうも合わない、といった状態だとエンゲージメントはなかなか生まれないように思います。

 組織開発の目的の一つは、エンゲージメントの高い社員を如何に増やすかということ。今後、人手不足が進む中、人財獲得競争がますます激しくなってきます。経営陣や管理職は、この三つの関係性を常に点検しながら、マネジメントの最適化を継続的に図っていく必要があると考えます、長く働いてもらえる社員を増やす、これまで以上に大切なミッションになってくるでしょう。