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「“ホンモノ”をつくりたい」10年以上のSEOノウハウが凝縮したSaas新規事業「TACT SEO」開発秘話

2018年12月にリリースし、現在多くの企業に利用いただいているウィルゲートのSEO分析ツール「TACT SEO(以下、TACT)」。
今回は2019年3月にWantedlyに掲載した、TACTのプロジェクトストーリーを再掲。
Webコンサルタントから一転、開発未経験でプロジェクトリーダーを担当した筧に、TACTをリリースに導くまでの道のりと、自分の『will』についてインタビューしました。

当時からさらに使いやすく便利になったTACTですが、
プロジェクトスタート時に抱いた「本質的にクライアントに必要とされるツールを作りたい」という思いは変わっていません。

SEOにお悩みの方は、ご参考にしてください。

◆筧 宗一郎(かけい そういちろう)

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2014年新卒入社。Webコンサルタント、Webアナリストを経て、新規営業部門の業務改革に携わる。2017年4月からは、新卒4年目でTACTのプロジェクトマネージャーを担当。現在、ソリューション事業部にて新規事業開発を担当。

◆プロジェクト概要

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SEO分析ツール「TACT SEO」の開発プロジェクト。
TACTは、単にデータを可視化するだけでなく、「いかに成果に繋げるか」にフォーカスした業界初のSEO分析ツール。
ウィルゲートの10年以上の研究に裏打ちされたSEOノウハウを凝縮し、徹底的に「成果」に繋げることこだわった。

――最初にTACT開発を始めたきっかけを教えてください。

TACT開発プロジェクトは、「コンテンツマーケティング事業部(現コンサルティング事業部)の生産性をあげていきたい」という役員の意向を受けて始動しました。
生産性をあげるためには業務効率化が必須で、それを実現するためにはシステムと人、各々の特性を生かすことが重要。

そこで、事業部全体の業務プロセスのうち、システム化による改善インパクトの大きい部分を洗い出すところから開始しました。
そこで着目したのが、Webコンサルタントが行うサイト分析
SEO対象サイトの課題を割り出し、改善策を提案するという仕事はある程度パターン化できるため、システム化できる領域だと思ったんです。実際にTACT導入以降、コンサルティング部門の工数を20~30%削減することに成功したので、自分の見立ては間違っていなかったと思います。

開発未経験の状態で、最初はディレクターというポジションで関わり、2017年9月からはプロジェクトマネージャーを担うように。少しずつ管掌範囲が広がっていったイメージですね。

――プロジェクトを推進するうえで、意識したことはなんでしょうか。

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このプロジェクトでは、一言でいうと、“ホンモノ”を作ろうと思っていました。

もちろん、他のツールが偽物だというつもりはありません。しかし、既存のSEO分析ツールは、現状のデータを取得してわかりやすく表示するだけで、
そのデータが何を意味するのか自ら解釈し、施策に落とし込まないと、思うような成果に繋がりにくいものです。

そのため、私たちのような専門家や一部の分析リテラシーの高いユーザーしか使いこなせないという実情がありました。
そういった特定のユーザー向けのツールではなく、もっと本質的な意味でクライアントに必要とされる、SEOに役立つツールを作りたかったんです。

そこで、TACTではウィルゲートが行うコンサルティングを可能な限りそのままシステム化することにしました。つまり、分析結果を元にサイトにどのような課題があるのか、その解決策までわかるツールにしたかったんです。

――TACTによって、コンサルタントは不要になるのでしょうか。

もちろんTACTのみで完璧なSEO施策ができるわけではありません。
TACTでは分析結果を踏まえた解決策を提示できても、課題解決の優先順位や、課題同士の関連性をお客様の状況に合わせて提示することまではできないのです。

それを解消するのがコンサルタント。
お客さまの背景・課題と日々向き合うコンサルタントが介在することで、よりお客さまの期待する成果に近づけると考えました。

また、コンサルティング費用は一般的に、月額数十万円ということもあり、個人事業主・中小企業の方にとっては、導入のハードルが高いという一面がありました。
TACTは「できるだけ多くのクライアントに使ってもらいたい」という思いがあったので、月額3万円から利用できる設計にしたのです(現在、無料で利用できるフリープランも用意)。
予算に合わせてプランを選択できるので、以前よりもかなり導入しやすくなったと思います。

そして、より多くのクライアントに使っていただくことで、「一人ひとりの『will』を実現する」という経営理念の実現に貢献できると思っています。

――今回のプロジェクトで特に苦労した点は何ですか。

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SEO分析ツール開発については、特にまとまった資料もなく、参考にできるものもない、まさにゼロからの開発でした。

改めてプロジェクトを振り返ると、開発未経験の自分にとっては新しいことばかりで、常に手探り状態で進めていた記憶があります。だから、新しい工程を迎えるごとにつまずいて、必要以上に時間がかかりましたね(笑)。

また、現場のコンサルタントがTACTを活用したコンサルティングになかなか馴染めないという壁にもぶち当たりました。せっかくシステム化しても、今までのやり方から抜け出せず、ツールの一部だけを使ったり、これまで通り手動で分析したりという状況がなかなかなくならず……。

従来のコンサルティングにTACTを取り入れることで、今よりももっとお客さまと向き合う時間を多く割けるようになることを理解してもらい、業務に取り入れてもらうことは想像以上に難しかったです。

この課題を解決するために、コンサルタントと一緒に業務を再設計していくことにしました。
TACT活用で具体的な改善策までは分析できるので、それをどう解釈してクライアントをフォローしていくか。コンサルティングのやり方を地道に変えていったんです。

2年ほどかけて業務改革を進め、TACTとコンサルタントの双方の特性を活かした運用をなんとか定着させることができました。

――最後に筧さんの『will』を教えてください。

自分にはもともと「日本の働き方を変えていきたい」という『will』があります。
人がやらなくて済むところを、どんどんシステム化していきたいし、新しいものを生み出す力を持った人を増やしていきたいんです。

なぜなら、一人ひとりの個性を生かすことで、まだ見ぬ面白いものや、価値あるものが世の中に増えると思うから。
まずは、自分が今いる会社・業界からアクションを起こしていこうと考えていますが、今後もしチャンスがあれば、他の業界・領域でも“新しい価値を生み出すこと”に挑戦してみたいですね。

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まずは使ってみたいという方向けにフリープランもご用意しています。
SEO戦略にお悩みの方は、ぜひ一度お試しください。

■参考情報
・おすすめSEOツールを紹介!無料から有料ツールまで活用シーン毎に解説


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