「当事者意識」のない家族の「片づけ自分ごと化」計画
「なぜ、私が家族に『片づけて』とお願いしなければならないんだろう」
片づけても片づけてもすぐに散らかる。そんな状態が続いていた頃、いつもそう思っていました。
家の中を快適に保つのは、そこに住む全員のタスクのはず。子どもはともかく、夫に対しては「『気になる、気にならない』の程度や価値観の差こそあれ、もう少し協力してくれてもいいんじゃない?」そんな風に思ったのです。
「家族と片づけ①」では、片づけの構図を変えて家族全員で片付けに立ち向かう協力体制を作ろう、と呼びかけました。
考え方は分かったけれど、実際に家族に片付けてもらうにはどうアプローチすればいいの?そう思った方もいるかも知れません。
今回は、その具体策をご紹介します。先にお伝えすると、こちらの3点です。
配偶者や子どもに役割を与える
家族に合った仕組みを取り入れる
片付いた状態の「快適さ」や「生活しやすさ」を実感してもらう
目的は、片付けを「自分ごと化」させ、「当事者意識」を持ってもらうこと。片付けをいつまでも「妻・お母さんの仕事」にせず、うまく家族を巻き込みながら、上手に手放すコツをみていきいましょう!
配偶者や子どもに役割を与える
「そんなことなら、もうやっています / やったことがあります」という方もいらっしゃるかもしれません。
が、それを継続できていますか?また、決めた役割をうまくできない・やらないと支障が出るからといって、結局横から手を出していませんか?
一旦役割を決めたら、子どもや配偶者に完全に任せましょう。
支障が出たら、それを家族全員で共有します。「役割をやらないことこんな困ったことになる」と、マイナスの結果を全員で受け止めるのです。この機会は重要で、当事者意識につながります。経験上、マイナスの結果を体験したほうが意識が変わりやすいです。
ただ、いきなり「今日から◯◯係ね!じゃぁお願い!」では、ハードルが高すぎます。まずは小さく簡単なところから始めましょう。
例えば、片づけの習慣が身についていない子どには自分のおもちゃや学用品の整理整頓を任せます。
まずは両手で持てるくらいの「専用箱」を一つ用意し、毎日の片付けルーティンとして、遊んだ後・勉強した後にその箱に戻す習慣をつけてもらいます。また、配偶者には、消耗品のストック管理などを任せてみましょう。
家族に家庭内の決まった場所に責任を持ってもらい、それを公にします。全員がお互いの「持ち場」を共有することで、監視の目も増えます。家族全体での「当事者意識」を育てましょう。
家族に合った仕組みを取り入れる
具体的には、子どもがいる家庭なら低い位置に子どもが自分のものを自分で片付けやすいよう収納棚を設置すること。また我が家のように夫が「引き出しをしめられない」タイプなら「放り込みスタイル」の収納に変える、などです。
朝、バタバタしがちな家庭なら、全員の「翌日準備ゾーン」を作ってみましょう。全員が目につくスペースに、各自の翌日セットを置くようにします。着替えやカバンなど、前日夜に準備完了の状態にすることがルールです。準備していないと一目瞭然。全員で全員のチェックができ、根付きやすいです。
片付けやすさ、意識しやすさなどは重要で、小さな成功体験が習慣につながります。その土台となるのが仕組みづくりです。仕組みを考えたり設置するのが面倒、と思う方もいるかも知れません。それでも、大変なのは最初だけだと割り切って、是非トライしてみてください。家族に合わせた、家族の小さな「~できた」を増やすための仕組みづくりは、結局お母さんの「ラク」につながりますよ。
片付いた状態の「快適さ」や「生活しやすさ」を実感してもらう
モノが探しやすい、片付いていると気持ちがいい。こんな体験を、個人がそれぞれ感じるのはもちろん、家族全員で「いいね~」と同じ気持ちを共有できる時間があると良いです。
例えば、週末家族で一緒にリビングの片付けを行った後、その変化を体感するためにみんなでお菓子を食べながら楽しく映画を観る時間などを作ります。
「片付いた空間での楽しい時間」を一緒に経験し、整った環境の快適さを実感させるのです。私は「片付いていると気持ちいいね~!!」とオーバー気味にアピールしています!(やり過ぎると嫌がれるためご注意ください)
まとめ:当事者意識はコツコツ育てよう
今回ご紹介した具体策は、家族全員が片付けに関わり、それぞれが責任を持つことで、「当事者意識」を育て、片付けを「自分ごと」として考えるきっっかけを作ります。
家族みんなが関わり意識し合うことで、片付けと整理の習慣が自然と身につき、お母さんの手から離せることも増えるはず。
仕組みづくりの部分が難しい、やり方が分からない、という方は是非ご相談ください。一緒にご家族に無理のない範囲で、でも確実に将来につながる方法を考えていきましょう!
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