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「家族が片付けに協力してくれない」問題への新しいアプローチ

「夫も子どもも、何度言っても片付けてくれない!」
「家族が片付けに協力してくれない」

この問題は、働く女性が抱える代表的なお悩みのひとつです。
実際、私自身もその一人で、この問題に頭を悩ませてきました。

ただ、少し冷静に考えてみると…。
価値観の違う配偶者や、幼い子どもに自分の考える「きれい」を求めるのは結構ハードルが高いこと。

片付けに関して、家族へのアプローチ方法を誤ると家庭内の深刻な問題に発展する可能性もあり、慎重さが必要です。

今日は「家庭内の片付けをスムーズにするための考え方」を取り上げます。

「片付けの無理強い」は禍根を残す

ちょっとおどすような見出しになりましたが、これは実際にある話です。

例えば、幼い頃に大切にしていたおもちゃや作品を親に勝手に処分された子どもが、その不満を抱えたまま成長し、結果として親子関係がギクシャクする事例。

また、片付けのために、夫にコレクションの処分を強く求め、夫婦関係が悪化してしまう事例もあります。

「もの」と人の関係は当事者でないと分からず、想像以上にデリケートな問題です。ただ、家族の感情を尊重してばかりでは、いつまでも片付けの問題が解決されないというジレンマもあります。

では、どのように対処すればよいのでしょうか?

〈思春期に問題が顕在化することも〉

構図を変えてみる

家庭内がうまく片付かないと、その矛先を「片付けられない家族」に向けがちです。すると、こんな対立の構図が生まれます。

片付けたい人(母親、妻など)   VS.      家族

それを、こんな風に変えてみます。

片付けたい人+家族   VS.      片付け(=片付かない状態)

片付けを望む人と家族が一緒になって、「片付けられない状態」に対抗する新しい構図を作るのです。

実際に片付かない理由として、「仕組みが整っていない」、「家族に合っていない」ことが多いものです。
また、後者であれば家族で「片付け」に立ち向かう構図のため、協力体制も生まれやすいですね。

具体的なアプローチ方法などは、あらためて今後投稿予定の「家族と片づけ②」でご紹介します。

〈家族の協力体制を!〉

「片付けの目的」を忘れずに

ここで少しだけ「片付けの目的」を思い出してみてください。

・お客様をいつでも招待できる家にしたい
 (突然の訪問者にも慌てずにいられる)
・探し物をなくしたい
 (「あれ、どこに置いたっけ?」の時間を減らせる)
・掃除にかける時間を短縮したい
 (物が少なければ、もっとラクに掃除できる)
・片付けの問題で家族とケンカしたくない
 (家族仲良く、穏やかな時間を過ごしたい)

目的はそれぞれでも、「片付け」は本来、生活を快適に暮らしやすくするためのもののはず。

「家族に物を処分させること」や「物を減らすこと」が目的にすり替わらないように、気をつけたいですね。

まとめ:新しい考え方で家族の協力を得よう!

今回は「家族が片付けに協力してくれない」問題への新しいアプローチをご紹介しました。
家族が片付けに協力してくれないと感じたら、まずは考え方を変えてみましょう。
配偶者や子どもにも「悪いのは家族ではなく片付かない仕組み」だと伝え、対立ではなく協力体制を作ってみてください。

どうすればいいのかわからない時は、お気軽にご相談ください。丁寧なヒアリングからスタートし、ご家族に合った片付けの仕組みや方法を一緒に考えます。快適なお家を作るための一歩を踏み出しましょう!










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