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記憶に残るのは、ささやかな幸せのカケラ

最近、過去、それも幼少期のことを
やたら思い出す

自己理解のために、意識的に振り返っているからかもしれない

幼少期、たくさんのビッグイベントがあったが、(もちろん、その事も覚えてはいるのだが)ふと鮮明に思い出すのは
ささやかな幸せのカケラだ

写真や静止動画のように思い浮かぶものもあれば、匂いだけだったり、その時感じた強い想いだけだったり

小学生のころ、川の字になって両親と寝ていて、いつもは聞こえる、うるさいイビキが聞こえないと不安になり
父母の鼻に手のひらをかざして呼吸を確かめ、「ああ、良かった」と安堵した瞬間や

おばあちゃんがつくった、かしわご飯の
醤油の匂いや、ピカピカになった台所のハイターのツーンとした匂いや

仕事からクタクタで帰ってきて
私達のために夜ご飯を作ってくれている母の後ろ姿や 

日常にあるささやかな幸せの感覚

子どもたちが、大人になって思い出すような
ささやかな幸せを、私は与えることができているだろうか

イライラして怒ってばかりの自分を
俯瞰しながら、子どもたちの世界を窮屈なものにしているのは、私かもしれないと思う

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