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2023年10月の記録

あっという間に10月が終わりそうです。後期は、2年生のオペレーティングシステム、3年生の分散システム、という2つの講義を担当しているため、何かと忙しく過ぎていきましたが、学会発表に未踏のイベントにと盛りだくさんでした。

研究関係

日独ワークショップ

2015年以来交流を深めているUlm大学のMinker先生が湘南会議参加のため来日され、九大まで足を伸ばしていただけるということで、日独ワークショップを開始しました。

DPSWS2023

今回で31回目となるマルチメディア通信と分散処理ワークショップ (DPSWS2023)が富山県で開催されました。研究室からは4件の口頭発表と1件のデモ発表を行いました。対面での3日間、しかもコロナ前の交流会も元の姿に戻り、濃密で楽しいDPSWSが戻ってきました。特別講演では、地元の鋳造メーカである能作の会長にお話しいただき、その後、工場で錫を使った鋳造体験に参加し、伝統工芸の奥深さとビジネス化について学びました。錫は曲がりやすい特性をポジティブに活かした製品とそのブランディングは、研究にもつながるなと感じました。

今回、学会発表が初めてとなる4年生とM1も立派に発表を行い、多数の賞を受賞しました。最優秀論文賞と最優秀プレゼンテーション賞をどちらも制覇したのは研究室では初めてです。評価いただいた委員の皆様ありがとうございました。

復路は、急遽、飛行機が欠航となり、鉄道に切り替えて帰ってきました。欠航と知って、20分後が福岡にたどり着ける最終のサンダーバードという状況で、綱渡りな状況の中、みんなで協力しながら、知恵を絞りながら、無事に帰宅できました。これは記憶に残る出張になったでしょう。

福岡未踏関連

福岡未踏3期(GrowとSolve)

夏休みにインターンや院試で福岡未踏に挑戦したくてもできなかった人がいるかもと考え、第3期もGrowを実施することにしました。また、企業や自治体にも主体的に参加してもらうため、課題解決型のプログラムSolveも開始しました。多数の応募をいただき、書類審査、面接審査を経て、Grow2件、Solve8件が3期として採択されました。これから1月末までの3ヶ月間でバリバリ開発を進めてもらいます。

AKATSUKI カンファレンス

福岡未踏の活動原資は、令和4年度「未踏的な地方の若手人材発掘育成支援事業費補助金」という経産省予算で、AKATSUKIプロジェクトと呼ばれています。全国28拠点が採択され、それぞれ独自の形式で、その地元の若手クリエータを支援しています。

私が学生時代、IPA未踏ユースでお世話になった竹内先生とも久しぶりに再開し、福岡での活動について報告させていただきました。私はスーパークリエータにもなれませんでしたが、そもそもクリエータというよりプロモータがあってる気がしている今日このごろです。そういう意味で、今の仕事はあっているのだと思います。

2005年のIPA未踏若手ユース時のPMである竹内先生とも久しぶりに再開して楽しいひと時を過ごさせていただきました。お変わりなくお元気でした。

今回の間ファンレンスは、28拠点、特に第2期で採択された拠点の話を中心にお聞きしたのですが、テレビCMを作って応募者を集めたという拠点もあり、驚きました。IPA未踏的な人材を育成している拠点もあれば、教育を中心に据えているところ、スタートアップを中心に据えているところなど地方ならではの多様な取り組みが見られました。

その他

日本学術会議連携会員

2023年10月より、日本学術会議連携会員に任命されました。まずは、この会議の役割などを理解するところからですが、これから6年間、日本の学術発展に貢献していきたいと思います。

九州大学CEOクラブでの講演

僭越ながら、九州大学卒のCEOが集まるCEOクラブのビジネスセミナーで公演させていただきました。『人間を凌駕するAIとの付き合い方』というタイトルで、昨今のChatGPTだけではなく、様々なAI技術が社会に浸透してく中で、会社としてどのようにこれらを捉えて、戦略を立てていけばよいかというお話をさせていただきました。いろいろと本を読みながら、資料をまとめていったのですが、結論としては、結局のところ、人が重要で、人ならでは創造性や社会性を育むことが大切となりました。

ジャパンモビリティショー

東京での隙間時間にジャパンモビリティショーの調査に行きました。研究では、乗り捨てカーシェアや相乗りバス、バス停混雑度、観光客の導線分析など、モビリティに関わるテーマも取り扱っています。最近では、自動運転におけるパスプラニングの研究などもあり、モビリティの動向について俯瞰しておきたいと思って足を伸ばしてみました。

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