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読んだ本・論文を定着させる方法

こんにちは。皆さんコロナの影響もあって、本を読む頻度が増えているのではないでしょうか。

僕は最近、本や論文は「読むだけ」ではなく、アウトプットをする必要があるなと感じています。

なぜならば、一度読んだだけでは確かにその時は理解し覚えたような気になると思うのですが、時間が経つとあっという間に頭から抜けてしまうからです。ちゃんと知識として生かすためには、とにかくアウトプットすることが重要だと思います。アウトプットするとは、「自分の言葉に落とし込む」または「イメージを言語化する」ことですから、今まで頭の中だけでモヤモヤしていたものが言語化されることによって、要点が整理され、そして自由に取り出しが可能になります。また記憶としての定着率も、インプットのみで終わるのとは段違いに高いことを実感しています。

今日は、本や論文を読んだときに、それをしっかり定着させるためのアウトプット法をご紹介します。


1、書き込む

読みながら、本・論文を大事なところに線を引く・思ったことを書き込む

人は自分の手で書くことによって、より内容を理解できると共に記憶の定着につながります。読んでいるときに大事だと思うところには、線を引いてみましょう。後で読み返したときに分かりやすくなることはもちろん、ひと手間をかけることで、その一文がより頭に入ってきます。

また自分で書いてみることも大事です。文章を自分なりに要約して書いてみたり、自分なりに図を書いてみたり。読んでいるときに思いついたことを書き出してみることも効果的です。要は頭の中だけに置いておくのではなく、一度外に出してみることを意識すると良いと思います。



2、要約する

自分なりにまとめる・整理する。

最後まで読み終えたら、一度本を閉じて、結局この本には何が書いてあって、自分は何を学んだのかを考えてみましょう。心に残ったフレーズ、はっと思ったポイントなどが、ぼんやりと浮かんでくるのではないでしょうか。
逆にいうと、この時に思い出せないことは後になっても思いだせない可能性は高いです。忘れているなという所があれば、もう一度、その部分だけを読み返して確認します。2回読むと、かなり頭に残りやすくなるものです。


次に、その読んだ本・論文の「要約」を、紙やパソコンに書き出してみましょう。要約といっても、必ずしもちゃんと文章の形にする必要はありません。箇条書きでポイントを書きだしてみるだけでも良いです。

そうすることで、その本の特に大切な内容、論文の概要を掴むことができます。本を読んですべてのことを暗記する必要はありませんし、それははっきり言って不可能です。特に覚えておきたいと思うことを書き留めておきましょう。

これをどこに(どの媒体に)書くかも、重要です。
これは個人個人違うので説明する必要はないと思いますが、参考までにあげてみます。媒体を大きく分けると、紙媒体とデジタル媒体の2種になります。紙媒体は、例えばルーズリーフ、ノートなど。デジタル媒体としては、Word等のワープロソフトやEvernoteなどのメモソフトなどが挙げられます。僕は最近はよくEvernoteに書いています。Evernoteの良いところは、「検索機能」がついているところです。これによって後で見返そうと思ったときに、ストレスなく、見たいノートを見つけることができるのです。

ルーズリーフやノートは、図を使ってまとめたり、アイデアを殴り書きしたいときなどに使います。紙媒体だと探すのが不便になるなどのデメリットもありますが、・自由に書ける・自分の手で実際に書く というメリットは大きいと思います。自分に合ってやり方を探すのが良いかも知れないですね。


3、出力する ~批評・考察し文章にする~

さて、これまで行ってきたことは、あくまで本・論文の内容をまとめる作業でした。一度内容を整理しなおすだけでも格段に定着率はアップしますが、より、知識を自分のものにするために、良い方法があります。それは、得られた内容をもとに、自分なりに批評・考察を行うことです。

書くことは何でもいいです。例えば、ビジネス本とかだったら、本にはこう書いてあったけど、自分としてはこう思うとか、学んだことをこれからどう生活に生かそうと思うか、ここのところは理屈の上では正しいけど、実践は難しいのではないか、など。

論文の場合は、自分でテーマを決めて、それについて論じてみることです。
論文を読んでいて、興味があったとこ、少し引っかかったところ、などをピックアップし、それに沿うようにテーマを決めるのです。例えば論文中に「自然と人の関係は、近代に入ってから変容してきている」という一文が気になったのならば、
「本当に人ー自然間の関係は変わったのか。またもし変わってのならば、何が変わったと言えるのか」
という自分なりの課題を設定し、それを論じていくのです。

少しめんどくさいですが、そこで考え、書きだしたことは間違いなく自分の身となります。自分の頭で考えるというプロセスが非常に大事なのです。


さて、これらを書く場所ですが、良かったら外に発信してみましょう。自分しか見れない状態で書くのも良いですが、それをブログやSNSなどを利用し人に見られる状態で書くとモチベーションも上がり、より継続すると思います。ソフトとしては、読書メーターやTwitter、NOTEなどを使って、外部に発信すると良いでしょう。



さて、今回は、読んだ本・論文を定着させる方法について書いてきました。読んだだけで終わるのと、アウトプットした場合とでは、実感では100倍くらい定着率が違います。アウトプットには確かに余計に時間がかかりますが、その分、その効果もすごいものです。ぜひ今回紹介した方法を試してみて、アウトプットのすごさを体感してください。




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