疑心暗鬼になるな。

疑心暗鬼になるな。

自分自身を必要以上に責めるな。自分の行動をいちいち振り返ってみて、「自分は嫌われてるかも知れない」とか、「自分は実は〇〇できてないかも知れない」「自分には〇〇が足りないていないかもしれない」とか考え出すな。 

細かいことにこだわり過ぎるな。

自分のごく小さな失敗の１つ１つをレンズで拡大して見ようとするな。いちいち、扱う価値もない欠点・短所を検討したりするな。人から何か言われたからって、それ以上のことで悩み過ぎるな。自分自身が欠点ばかりの人間でどうしようもなく思えてくるとき。そんな時は大抵、自分が勝手に深刻になっているだけだ。

自分を責め過ぎるな。

 自分に厳しく当たり過ぎるな。自分の直すべき点をむやみに探そうとするな。改善しようと頑張り過ぎるな。

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上手くいっている時は、自信がある。自分はできる、大丈夫だと思えている。だからポジティブに物事を考えられるし、日々やりがいを感じられる。怖いのは、何か自分にとって悪いこと事が起こったとき。例えば、仕事で失敗したとか、お客にクレームを付けられたとか、怒られたとか、悪口を言われたとか、フラれた時とか。

そんな時はヘコむ。しょげて嫌に気持ちになる。それ自体は仕方ない。

最もしてはいけないことは、他のこともあれこれと考え出し、自分は欠点だらけの人間だと思い込む事だ。

上手くいってる時は目に付かなかった事が、へこんでいる時・疲れている時は色々と浮かんでくる。でもそれを素直に事実だと受け取ってはいけない。決して事実が「見えた」わけではない。「思い込んでる」だけなのだ。 「ネガティブ」な色眼鏡で見てしまっているのだ。

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自分に厳しくする事が必ずしも自分のためになると思うな。

真面目な人は「自分の欠点や良くないと思った行動を振り返って改善しようとする事で、成長できる」と考える。本当にそうだろうか。ただ自分が病んでしまうだけなんじゃないか。よほどメンタルが強い人ならできるかも知れない。だけどほとんどの人は、考えるにつれて、自分が嫌になり、自信を失っていく。そういった状態だと、集中力もやる気もダウンするから、できることもできなくなる。人間、ストレスを抱えているとパフォーマンスがグッと下がるのは、科学が証明している。

確かに、そうやって自分に厳しくすることは成長に繋がりそうな気がする。欠点をそのままにして置いてはいけない気がする。改善しなくてはいけない気がする。だけど、必要以上に自分を攻め過ぎたら、人間病んでいくばっかりで成長なんて出来ない。ただ単に苦しくなって自分を信じられなくなるだけだ。

何しろ生きていても楽しくない。

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勘違いして欲しくないのは、人から怒られたり、注意されたりした時に、反省しなくても良いというのではないということ。

日々嫌な出来事はあるだろう。先輩から叱られたり、お客から文句を付けられたり、友達から怒られたり。それらから目を背けるのは得策ではない。大いに反省して、今後そうならないように手立てを考える事が大切だ。

ただ、それで自分自身の全てを否定してしまうのは間違っている。真面目な人は、怒られたこと・注意されたことだけではなく、他の自分のあらゆる面にも目を向けて、欠点・短所をクローズアップしようとする。

例えば目上の人に、「口の利き方がなってない」と言われたとする。ならばそのことだけを反省すればいいのに、他のことも気になりだし、マイナスの方に考えてしまう。「そういや、自分は先輩に対して口の利き方だけではなく、行動もマズイところがあったかも」「社会人として、やるべき事を自分はできていない気がしてきた」「色々と甘いところがあった」…。

これが、疑心暗鬼になっている状態。自分のやること為すこと全てに自信がなくなってくる。直すべき部分ばかり見つかる。自分は能力がないのではないかと考え始める。

飛躍させてはいけない。言われてもないことを自分で勝手に悪い方向に捉え「欠点」扱いしてはいけない。そんなことをしてもデメリットしかない。

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疑心暗鬼になるな。

人間、ちょっとくらい根拠のない自身も持っていた方が上手くいく。いちいち自分に疑問を感じていたら何にもできない。短所をなくすよりも長所を伸ばそう。

人間には寿命がある。何千年といきるわけではない。終わりがある。「欠点・短所をどうにかしたい」と悩んでいるうちに、いつのまにか60、70歳だ。そして死ぬ間際になって、「そういえば、あんな下らないことで悩んでたなあ」と思うことになる。人生は短い。いちいち、些細な欠点や短所で悩んでいるには、あまりに短い。

どこかで見たこの言葉で最後を締めようと思う。

「あなた自身があなたのことを信じてあげないと誰があなたのことを信じてくれるというの？」