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Weekly Sports (20210606-0613)

この1週間の気になったニュースを徒然なるままに。

■ 野球
<NPB>
・コロナ感染によって開催できなかった3試合を除いて試合が終了し、ここまでセ・リーグが48勝46敗と戦前の予想を上回る健闘を見せている。
交流戦が始まった2005年以降、セ・リーグが勝ち越したのは2009年のみであり、両者には実力差があるという見方が強かった。
特に交流戦での躍進が目立ったのが、DeNAと中日でそれまでの不振が嘘のようにパ・リーグの各球団をてこずらせた。
そして、最後は阪神が5連勝で駆け抜けた。結局、阪神が2位巨人に7ゲーム差をつけており首位を独走中だ。
パ・リーグは相変わらず混戦模様が続いており、首位楽天から5位西武までが僅か4ゲームにひしめく大渋滞中だ。

・日本ハムの中田翔が6/8(火)日の阪神戦でゴロを放ち1塁まで駆け抜けたところで、腰の痛みを訴えて倒れこんでしまった。
今季は不振の極みにあったが、やはりコンディション不良が大きく起因していたようだ。
長きに渡り日本ハムの主砲を任され、数年前は日本代表の4番を務めた選手。大舞台での勝負強さには定評があり、村上・岡本・佐藤らの若き才能に立ちはだかる存在であって欲しかったが、現状から、代表に中田の必要性を訴える声は乏しいのが残念だ。一刻も早い治癒と打撃の爆発を切望する。

・西武の栗山巧が6/12(土) 中日戦で2000試合出場を果たした。先月達成した鳥谷敬以来史上52人目の素晴らしい記録だ。因みに、よく話題となる2000本安打は史上50人とほぼ同等の貴重な記録と言える。2000試合出場の意味は、2000回首脳陣に試合出場を決断させたということ。新陳代謝が激しいこの業界で、レギュラーを奪われることなく、体調管理は勿論パフォーマンスを発揮してきた証左と言える。ライオンズファンに本当に誇らしい選手となった。
次のターゲットはライオンズの生え抜き選手としては初の2000本安打。今季目にあたりにするのが楽しみだ。

・西武の平良海馬が6/13(日)の中日戦で開幕から32試合連続無失点を達成し、日本記録を更新した。
63試合を終えたチームの約半分に登板し、無失点を続けている状態はただただ驚嘆するしかない。
新人王に輝いた昨季からの大きく進化した点は変化球で勝負できるようになったことだ。常時150キロ以上の真っすぐに加え、切れ味鋭いカットボール、スライダーは打者には脅威。
31.2イニングで奪三振は43個と脅威の奪三振率12.22をマーク。次に目指すは、藤川球児の38試合連続無失点記録だ。

<MLB>
・エンゼルスの大谷翔平は、今週は6/12(土)で先発投手を務めたが、白星黒星はつかず3勝目はならなかった。それでも今季通算で投球回47回1/3 で68奪三振、防御率2.85と安定している。
打撃では、この1週間で2本のホームランを放ち、ホームランはア・リーグで2位、打点は3位と好位置につけており、タイトル獲得も夢ではない状況だ。
野手に専念すれば、タイトル獲得の確率も高まるのではないかという意見も多く、二刀流なのかどちらかに絞るべきか、外野での議論が尽きない。

・パドレスのダルビッシュは有は6/10(木)に先発登板。7回を自責点2と好投したが、黒星を喫してしまった。但し、今季通算では6勝2敗、79回で92奪三振、防御率2.28と安定している。
サイ・ヤング賞で2位に食い込んだ昨季と遜色ないピッチングをしている。西地区3位と2位ドジャースに食い下がっているチーム事情から、後半は更に獅子奮迅の活躍が期待される。

・レッドソックスの澤村拓一は、6/8(火)、6/12(土)とリリーフ登板。6/12(土)では被弾し、結果を出せなかったが、依然として大事な場面での起用が続いており、期待に応えている。
昨季巨人の3軍で燻っていた男が千葉ロッテへの移籍で生気を取り戻し、上原浩治の影を追ってレッドソックスで飛躍している。環境は人を大きく変えうるのだなと考えさせられる。

・マリナーズの菊池雄星は、6/13(日)に7回無失点と好投するも、後にリリーフ陣が打ち込まれて4勝目を逃した。ここまで3勝3敗、73回で75奪三振、防御率3.67 とまずまずのパフォーマンス
を発揮しており、昨年からの進化を感じさせてくれている。

■ サッカー
<U24代表>
 ジャマイカのA代表相手に久保や遠藤航のゴールなどで4-0と圧勝。ギリギリまで続く代表争いだが、これでテストは全て終了。
6月下旬に代表メンバー18人が選ばれる見通しだ。

<EURO2020>
・1年延期されていたEURO2020が開幕。EURO観たさにWOWOWに加入された方も少なくないのではないだろうか。
グループAはイタリアが3-0 と完勝し、好発進。ウェールズとスイスは1-1で引き分けた。イタリアの突破は下馬評通り堅く、
トルコはこのグループではやはり一段劣る印象だ。

・グループBは、優勝候補ベルギーがルカクの2発を含め、3-0とロシアに圧勝。順調な戦いぶりだ。
また、デンマークとフィンランド戦では、デンマークのエリクセンがピッチ上で倒れ、その場で救急処置を行うために試合が中断。
その後エリクセンは救急搬送され、命を取り留めたが衝撃的なシーンにファンもチームメイトもショックが拭えない。
試合はその後、再開され1-0 でフィンランドが勝った。


■ テニス
<全仏オープン>
・錦織圭が4回戦敗退、大坂なおみは初戦を勝ち抜いたあと、うつ秒も告白するなど棄権という決断をくだし、日本のファンにとっては残念な結果となった。
特に大坂については、試合後のインタビューが義務付けられていることは酷であるとし、宣言通りインタビューをボイコットしており、大きな反響を呼んだ。選手の間でも意見が割れたが、このテーマはメディアとアスリート、アスリートのメンタルといった新たな課題を浮かび上がらせた格好だ。

・試合内容については、男子シングルスはフェデラーが体調不良を理由に途中棄権した他は、ほぼ順当な内容であり、決勝はジョコビッチ(セルビア)もチチパス(ギリシャ)の対決となった。
22歳のチチパスはグランドスラム初戴冠なるだろうか。いい加減、新しい時代の幕開けを期待したい。
女子シングルスについては、優勝候補が次々と脱落し、決勝はともに四大大会初優勝を懸けた一戦でノーシードのクレチコバ(チェコ)が
第31シードのパブリュチェンコワ(ロシア)を6―1、2―6、6―4で破った。

■ 陸上競技
<男子100m走>
・山縣亮太が9秒95の日本新記録を樹立した。近年は体調不良に苦しんでおり、リハビリが実を結んだ格好だ。
これで、9秒台経験者は山縣の他、サニブラウン(9秒97)、桐生祥秀(9秒98)、小池祐貴(9秒98)と4人になり、今までにない活況を呈している。
そして10秒01を持つ多田修平、ケンブリッジ飛鳥と候補には枚挙に暇がない。
五輪の出場権は標準記録(10秒05)を突破していること、そして6/24日~27日に行われる日本選手権の3位以内に入ることが条件になる。
ここまでサニブラウンの調整遅れが報じられているが、運命はいかに。

■ 大相撲
・5月場所中にキャバクラ通いが報じられ、ガイドライン違反で途中休場した大関朝乃山に6場所出場停止の重い処分が科された。
7月場所をもって大関陥落が決定し、恐らく三段目まで番付を下げることになりそうだ。私はこの処分は厳しすぎると思っている。
確かに模範となるべき大関のあまりに軽率な行動には呆れるしかなかったが、限られた現役生活、脂の乗り切ったときに1年間の出場停止も余りに重く、現役生活を奪う行為だと私は思う。罰金、社会奉仕活動などもっと別の方法も考えられただろうし、協会は一部の生真面目な人たちに過剰に迎合してしまった印象だ。果たして朝乃山がモチベーションを保ち、大関復帰を目指せるだろうか。
5月場所優勝した照ノ富士は怪我で更に下の序二段にまで番付を下げたが、3年ぶりに再度大関復帰を果たし、今は横綱を目指さんとしている。
並大抵のことではなかっただろう。朝乃山にそれだけのモチベーションが保てるか、非常に心配である。

※参考:大相撲の番付
横綱~前頭までを幕内、横綱~十両までを関取という。給料が支払れるのは、関取以上。
横綱>大関>関脇>小結>前頭>十両>幕下>三段目>序二段>序の口

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