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あの曲を米津玄師の声で聴きたい!<勝手にカバー曲セレクト Vol.4 >

 お気に入りアーティストの声で聴いてみたい曲をピックアップする<勝手にカバー曲セレクト>企画、Vol.1Vol.2は米津玄師Vol.3は藤井風。第4弾は井口理にしようかと思ったが、米津玄師のストックがまだあったので先にこちらをアップしたいと思う。(Vol.1〜3は文末にリンク参照)

TRACK13 伊勢正三「雨の物語」

 イルカがカバーしてヒットした昭和フォークの名曲。日本人の心に沁みるコード進行と大人っぽい歌詞が何とも情緒的であるが、令和の時代に米津玄師が歌うのであれば、ダルめのエレクトロレゲエにアレンジしたい。

 下記、伊勢正三オリジナルバージョンのようにAメロの半音ずつ下がるベースを強調。気怠げな声で雨の中に消えゆく恋に背を向けるように歌ってほしい。

TRACK14 中島美嘉 「Orion」

 最初はシャレでセレクトしていたのだが、久しぶりによく聴いてみると、この「僕」を主語とした歌詞が、5年の歳月を経た”オリオン座をめぐる恋物語”のように思えてきた。

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中島美嘉の「orion」では出会いから愛し合う喜びまでが歌われている。

人を好きになれることに
初めて気付いた
泣いたのは僕だった
つながった冬の星座
この空に消えてかない様に
見つめていたんだよ

 それから5年後の米津玄師の「orion」では、別れてしまった2人の再会、そして蒸し返す想いの切なさが描かれているように聞こえる。

今なら どんな 困難でさえも
愛して見せられるのに
神様 どうか 声を聞かせて
ほんのちょっとでいいから
もう二度と 離れないように
あなたと二人 あの星座のように
結んで欲しくて

 米津玄師「Orion」のエピソード0として米津の声で聴いてみたい美しい曲である。

TRACK15 オリジナルラブ 「プライマル」

 混ぜるな危険!としか言いようがない。色気の塊のような「プライマル」に米津の声を注入したらどうなるか。男でも身悶えるのではないか?

 田島貴男の声もねっとりしているが、米津の声もまた別種の粘力で、襞の隙間に隠したものまでゆっくりと絡めとっていく。

きみにいつまでも見とれたい
何もいらないよ
きみを愛しているよ
心の底から

 米津が絶対に書かないであろうストレートな歌詞に、何も考えずうっとりと沈んでみるのもいいだろう。

TRACK16 石川セリ 「ダンスは上手く踊れない」

 井上陽水が後に妻となる石川セリの目の前で、たった30分で作って捧げたと言う名曲。これをプレゼントされて落ちない女の顔が見たい。

 ミュージシャンにはこう言う逸話が数多く存在する。ミック・ジャガーがデビッド・ボウイの恋人だった女性に贈った「悲しみのアンジー」、エリック・クラプトンがジョージ・ハリスンの妻を奪った曲「愛しのレイラ」など。

 米津玄師もいつか誰かにラブソングを捧げるのだろうか?それとも既存のラブソングの中に、誰かに贈った曲が潜んでいるのかもしれない。今作っているラブソングは全力でTBSに捧げる曲だろうがw

 この曲は、そんな愛の甘さを微塵も感じさせない「でしょましょ」くらいの低いキーで気怠く歌ってほしい。テンポもオリジナルより遅く音数も減らしほろ酔い気味の鼻歌のように。ゆらゆらと身体を揺らしながら。

TRACK17 大沢誉志幸 「そして僕は途方に暮れる」

 オリジナルのようなシティポップ歌謡曲風ではなく、疾走感のあるバンドサウンドで聴きたい。本家のようなアーバンスイートなヴォーカルではなく、「ひまわり」くらいの激しいロックテイストで。

TRACK18 桑名正博 「夜の海」

 桑名正博バージョンの方は、枯れた大人っぽさが魅力なので、少なくとも40歳を過ぎないと味が出ないと思う。これくらいの白髪と渋さが出てから歌ってほしい。

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 30歳の米津が歌うのならば、もっと軽やかで波間に揺蕩うような桑名晴子バージョンで聴いてみたい。ご存知の方も多いと思うが晴子は正博の実妹である。

 人妻とのひと夏の恋を苦笑いで見送る。深入りする前に終わりゆく夏に救われ、新しい季節を含んだ海風のようにサラッと歌ってほしい。

熱い夏 狂った真似して
少しずつ本気になったよ
通り過ぎていく季節と
お互いにわかっていても
そんなはずじゃないのに涙
こぼれそうで苦笑い

TRACK19 荒井由美 「翳りゆく部屋」

 最後はこれで決まりだろう。米津の声で何度となく聴いたことのある「翳りゆく部屋」。パイプオルガンに管弦楽を入れ、本当に陽が翳りゆく時間帯にヨーロッパの大聖堂で歌ってほしい。。。と思ったが紅白のLemonと印象が被ってしまうので、ここはやっぱりピアノアレンジの方がいいかもしれない。

 下記、ライブ映像ではYOSHIKIがピアノを弾いているが、米津がコラボするなら角野隼斗に是非お願いしたい。彼の演奏は下手なオーケストラを凌駕する表現力がある。パイプオルガンの音が脳内に響くかもしれない。


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