見出し画像

田園都市日記 in London⑮(2023/6/23)

ロンドンで元祖田園都市での生活をテーマとしたこの特別編も最終回となります。冒頭の写真は同国の巨匠、ターナーを少し意識して飾ってみました。

最終日といっても朝の日課はかかせません。今朝はチェルシーにて早朝ウォーキングへ。

テムズ川にかかるアルバートブリッジを渡って南岸へ
橋に掲げられたサイン。アルバート殿下は今でも慕われています
アルバートブリッジから上流のバタシーブリッジを望む
バタシーブリッジを渡って北岸へ戻る
テムス川北岸を東へ
チェルシー街中に入って現れたチャレンジャー2

チェルシーにはロイヤルアーミーミュージアムがあり、ウクライナにも登場中の戦車が街角を曲がるといきなりお出迎え。

生花の使い方がポッシュ!

最後にアルバートブリッジとチェルシーの街並みにお別れ。

日が昇ってだんだん車の量が増えてきた
これまでも、これからも変わらないだろう街並み

空港へ行く前に少し寄り道。
今回の旅の蒐集のテーマだったUKの60’s年代を代表するポッタリー、ミッドウィンター社の作品が美術館に展示されていないか確認したい。

この国の美術館では工芸品の収蔵に力をいれています。
朝のウォーキングで渡った橋の由来となったビクトリア女王の夫、アルバート殿下は特に自国工芸品の保護に力をいれていました。
その集大成が工芸品、デザインの殿堂として有名なビクトリア&アルバートミュージアム。
本日も当初はVAミュージアムに行く予定でしたが、冷静に考えるとミッドセンチュリー時代のミッドウィンターは少し新しすぎ、どちらかと言えば現代産業デザインをテーマとしたデザインミュージアムの方が可能性が高いと判断。
行先をデザインミュージアムに変更してダブルデッカーに。以前はタワーブリッジ南岸にあったものが、ホランドパークへ移転。移転後は初めての訪問で楽しみ。
さて、予想は大当たり。常設展示場でミッドウィンターのポットを発見!
私のコレクションにはないですが…

フラワーミスト柄のファッションスタイルポット、ジェシー・テイトのデザイン

そのあと入った企画展、Ai Wei Weiの手によりMaking Senseと題され、細かく砕いた陶器の破片を床一面に敷き詰めた展示が印象的。

ポッタリーつながりで何かの縁を感じる

点/面、個/全体、瞬間/歴史の対比と融合がテーマなのかな?
そういう観点でみると次の作品も面白い。

モネの蓮を連想させる壁一面の大作

近寄ってみると、

ブロック、ブロック、ブロック

デジタルに加え、中国社会の変遷など同氏ならではの視点が感じられる企画展でした。

欲しかった絵(写真)を手に入れて、すっかり気をよくしてヒースロー空港へ向かいますが、ここでトラブル発生。
美術館からわざわざ遠くのグロスターロード駅まで歩いてピカデリーラインでヒースロー空港へ向かうつもりだったものの、西行の電車は運休中。しかたなく、サークルラインでパディントン駅までいって、新鋭エリザベスラインで空港へ。ロンドンの鉄道はちょくちょく運休があるので要注意です、特に土日。昔はサークルラインの方が土日に要注意だったと思ったんですが。

羽田へはカタールのドーハ経由で向かいましたが、驚いたのはドーハ空港の混雑ぶり。写真はなんと深夜2時!

広大かつ深夜にもかかわらず、トランジット待ちの人、ひと、ヒト

ラウンジでシャワーを浴びて、中東料理をつまんで仮眠、早朝の羽田便を待ちます。

ひよこ豆などトルコ料理に似た中東料理、旨い、やはり印(イン)土(タキ)法則は生きている

コロナ禍を挟んで3年半ぶりの海外への旅。日本にいて国内の状況、得られる国際情報をベースに世界はこうだろうとイメージしていましたが、実際はよりエネルギッシュでカオスでした。
明日は久しぶりに横浜の田園を眺めながらのウォーキング!
さらに、今回蒐集したUKヴィンテージ、特にミッドウィンター社のコレクションについて発信していきます。
今回の旅はコレクション蒐集を主目的とした試みで大変でしたが、たくさんの見たことのない景色を見せてくれました。

これでロンドンでの特別編日記はおしまいです。
横浜の東急田園都市線沿線に転居したのは、ロンドン時代の田園都市生活を再現したいという郷愁にも似た思いからでした。
今後も横浜の田園都市から自然の四季の移ろいや人の営みをご案内して参ります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?