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N高校から大学へ⑧

最後に、私たちの思いこみついて記したいと思います。 同じ年齢の子を集めた学校という場所について、私たちは子どもが同年代の中で協調性を身につけるべきだと思いこんでいるところがあります。 しかし、社会に出て、同年代だけで活動しているような場所はあるでしょうか。 同年代同士の関りは時に、人によっては、心を擦り減らずばかりで、協調性を学ぶどころではない場合もあります。 また、強烈な他者との比較競争の場として、子どもたちを苦しめることにもなっています。 人との関り、集団としての協

    • N高校から大学へ⑦

      大学に入ってから、N高校で学んだことがどのように生かされたか書きたいと思います。 長男が大学入学したのは、コロナ一年目。 急遽、大学の授業がオールオンラインになった時のことでした。 私たちは地方住まいで、長男の進学先は首都圏。 ひとまず、前期は上京せずに、自宅でオンライン学習。 後期からは対面授業もあるとのことで、寮に下宿しました。 コロナ禍で下宿生活というのは、メンタル的にかなりきつかったようです。 この状況を打破すべく、長男自ら居場所探しをしました。 自分の趣味などを

      • N高校から大学へ⑥

        通信制高校に転校することについて、当初、夫はショックを受けていました。 高校を途中で辞めるということにまずはショックを受けました。 ところが、自ら通信制高校についてネットで調べていくうちに、考え方が180度変わりました。 そして、いつしか、長男がN高校に転校したことを周囲に自慢するくらいのテンションになっていました。 長男がN高校時代に体験した自由な過ごし方、日中登校している高校生には体験できないことなど、よい経験だったと振り返っています。 通信制高校で学ぶためには、計画

        • N高校から大学へ⑤

          長男は、N高校に転校することで、ベルトコンベアー式の日本の教育から降りた形になりました。 その後も塾などを利用しなかったので、なおのこと、日本の一般的な受験システムとは別のルートから大学に入ることになりました。 AO入試や推薦制度などを利用して大学に入学する人のことを否定的にいう人たちもいます。 確かに、一般入試の人と比べて、受験学力的には劣るかもしれません。 しかし、別の形で学びを深めた人が大学でさらに学んでもいいのではないでしょうか。 全日制の高校に通っている時には、

        N高校から大学へ⑧

          N高校から大学へ④

          AO入試はあと一息のところで不合格になってしまいました。 競争率が最も高いコースで、合格者はみな有名なAO入試の塾生だったようです。 とはいえ、自力で作成した一次試験用の書類は通過したわけで、本当によく頑張ったなあと思います。 長男は、AO入試の結果を受けて、新たに公募推薦にチャレンジすることを決めました。 AO入試は、私も情報集めに協力したりしていましたが、公募推薦については自分で決めて、自分から行動しました。 公募推薦の前提要件として、一定の成績評点が必要です。 まずは

          N高校から大学へ④

          N高校から大学へ③

          無理をしてでも、高校2年生の12月に転校してよかった!と思ったのは、N高校の春休みはたっぷりあるということによります。 高校2年の春休みーまずはボランティア活動をしました。 子どもと接するボランティア活動で、この体験は、今長男が取り組んでいる仕事につながっています。 海外一人旅ー自分でプランを練って、行きました。 この旅を通して、今後、自分がどう生きるか、ということを長男は考えたといいます。 プランを立てる際に、インターネットを通して出会った旅行愛好家の方々とは今もつなが

          N高校から大学へ③

          N高校から大学へ②

          N高校への出願はネットでできました。 無事、転校が認められ、教材が12月初旬に届きました。 N高校では、前の高校で途中まで取った学習分は考慮されず、N高校で組まれた一年分の単位を取る必要がありました。 課題の締め切りは1月15日くらいだったと思います。 12月から約一か月間で、一年分の課題をやらなければなりません。 N高校の説明では、それは可能ということで、12月入学が認められたわけですが、ほぼ缶詰め状態で、課題に取り組まなければなりませんでした。 前任校での学習を考慮

          N高校から大学へ②

          N高校から大学へ①

          高校2年の10月ー長男が高校を休みがちになりました。 超進学校で頑張りすぎで疲れてしまったーそんな様子でした。 明らかに休息が必要ですが、高校は出席数が進級要件になるので、思い切って休むわけにはいきません。 そんな時、N高校の存在を知りました。 「えっ、こんなすごい高校があるの!」 ネット授業でほぼ家にいながら高校卒業資格がとれるというのです。 高校2年生の夏ごろ、長男は学費がもったいないから、高認試験を受けて、大学に行こうかなあとポツリと言ったことがあります。 学費分で

          N高校から大学へ①

          私について

          50歳代。人の相談を聞く仕事をしています。 N高校を卒業し大学生になった長男&中3の長女の母。 二人とも個性的です。 そんな子どもたちの新しい学び方についてnoteで紹介したいと思います。 記事 N高校から大学へ① 子育て反省語録(準備中)

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