見出し画像

IPOストーリーインタビュー【ハイライト】株式会社プレイド CFO 武藤 健太郎さん

Widgeがインタビューした記事のハイライトをPickしてお届けするページです。
今回ご紹介するのは、ドイツ証券投資銀行部門など金融機関での多くの経験を経て、株式会社プレイドを牽引している武藤 健太郎さん。現在は同社のCFOとしてその手腕を発揮し、グローバル・オファリングによるIPOを達成。
ベストな形でのIPO達成はいかにして成し得たのか。
武藤さんにIPOに至るまでとその後の取り組みについてお話をいただきました。

2020年12月17日、株式会社プレイドは約600億円という時価総額でのIPOを達成(2020年IPO時評価額では最大規模)。米国を含むグローバル・オファリングに挑戦し、国内投資家のみならず、海外投資家の比率を大幅に増やし(海外募集・売出比率は81.7%と非常に高い状態で)IPOを実現させた武藤さん。その一筋縄ではいかない難しい選択を選んだのは、

実際に世界を回って海外投資家と対話する中で、国内と海外の投資家の違いを肌で感じたことが大きかったのではないでしょうか。

「将来的に成長するポテンシャルがあるのに、なぜ今から利益を出そうとするんですか?」という反応がとにかく多かったのが海外投資家たち。当時の国内IPOは黒字上場が当たり前といった世界で、株主はIPOが見えてくると短期的な利益を求めてくる傾向にありました。当時、売上規模もまだARRで15億くらいと規模の小さいプレイドに対して、海外投資家たちが「赤字でもいいからもっと投資をして成長していくべきじゃないか」と言ってくれたことは、グローバル・オファリングを進める中で大きな後押しの一つとなりました。

この特殊な形式でのIPOの準備から実現までには、主幹事証券との交渉の難航や、米国の法律の規制などの壁も立ちはだかって、多くの課題を乗り越えなければならないことに。それでも最後まで諦めなかった背景には、屈強なチャレンジ精神があったそう。

我々が本気で取り組んでいるからこそ、周囲を何とか説得してでも、皆さんが協力してくださった部分はあるかもしれません。今振り返ると、一緒にやってきた方々は皆、新しいことにチャレンジするのが好きな人が多かった。プレイドがグローバル・オファリングするというこのプロジェクト自体がチャレンジングなことであり、そこに出てくる様々な困難を乗り越えることを、一緒に面白いと感じながらやってくれたのではないかと思いますね。

前例のない難しいIPO時において、武藤さんが大切にしていたことは、

基本的には企業にとって1回しかない上場のチャンスを、単に株を売って資金調達をする手段と捉えるか、それとも、その企業にとって本当に大切な歴史の1ページとして捉えるか。プレイドの場合は絶対的に後者だと思っていたので、ベストなIPOというのにすごくこだわりました。
IPOのタイミングは企業が大株主との接点を作る一番大きなチャンス。世界中の投資家にプレイドの名前やビジョンを知ってもらい、株主の層を広げる大きな機会にするという意味でも、グローバル・オファリングという理想の形でIPOを成功させたいと強く思っていました。

プレイドはIPOを経営層だけのものとせず、「シックスプロジェクト」と銘打って、全社の一大プロジェクトとして位置付けたとのこと。こうすることで目先の上場だけをゴールとせず、上場後をも見越した全社員の意識の向上に繋げることに成功したそうです。その他にも、上場後のIRの在り方や企業が成長し続ける秘訣など、アドバイザリー業務のプロである武藤さんならではの視点から、大変参考になる貴重なお話をお聞かせいただきました。

詳しくはこちら(https://media.widge.jp/interview/read/43)をご覧ください。