自分の業務の影響範囲、意識していますか?~偏差値の計算方法と数値の因数分解~
みなさんこんにちは!
以前の「偏差値を正しく理解する-自分の価値って何?偏差値の読み方を楽しく解説-」では偏差値とは何か、偏差値の考え方をどのように応用できるのかについてお伝えしました。
今回の記事では実際にどうやって偏差値を求めるのか、また、偏差値に限らず数値を分解して理解することの重要性をお伝えしたいと思います!
データ分析者は数値を因数分解し影響度合いを語れることで、業務の幅が広がりますので、ぜひご一読ください!
偏差値の計算方法
まずは振り返りですが、「偏差値」とは簡単にいうと、「平均からどれだけずれているかを数値化したもの」です。
これにより、自分の位置がその集団の中でどのような位置にいるのかが数値として示されます。
偏差値を理解することで自分の位置を客観的に判断できるので、学力を測る数値としてよく利用される数値でもあります。
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では、具体的な偏差値の計算方法を見てみましょう。
これが偏差値を求める公式になります。
(母集団が正規分布に従わない場合、偏差値の意味は薄くなるので注意)
具体例で見てみましょう。
あるテストの点数が75点だったとします。そのテストの平均点が70点、標準偏差が5の場合、
つまり、このテストにおいてこの人は偏差値が60であることが分かります。
ちなみに、一般的に偏差値60は全体の上位15.87%に位置するため、学生時代に偏差値が60以上だった人は優秀な学生であることが分かります。
また、上の公式から分かる通り、偏差値は母集団によってその意味が変化するため、異なるテストの偏差値を比べる行為には意味がありません。
よく全国模試と都道府県模試の偏差値を比べる人や、異なる塾のサイトで学校の偏差値を比較する人がいますが、それらの比較には意味がありません。
数値の意味を理解する重要性
さて、ここまでは偏差値の求め方について話してきましたが、ここからは偏差値に限らず「数値」の求め方を理解することは非常に重要だということを話していきたいと思います。
数値の求め方を理解することの重要性は、ずばり「影響度を知ることができること」であると私は考えています。
具体的にお話しましょう。
例えば業務の中で、「自社のある製品の毎月の利益を算出し、ダッシュボード化して観察ができるようにしてほしい」と頼まれたとしましょう。
そのダッシュボードの保守運用を行う中で、「自社の製品の原価率が大幅に上がった」という情報が入ったとします。
利益は一般的に、「利益=売上ー原価」で求めることができるので、利益の求め方を知っている人であれば、「原価率が大幅に上がるのであれば、自分の算出している利益の求め方にも影響があるかもしれないから、求め方を見直してみよう」と考えることができるかもしれません。
しかし、利益の求め方を深く理解していない人は、原価が利益に影響することは考えないため、間違った数値をそのまま提供する可能性があります。
つまり、数値を扱うときはその数値が何によってできているのかを理解することで、より正確な値を算出することができます。
また、自分が出している数値は何のために算出するもので、どういった使われ方をするものかも理解することで、より視座の高い意見をお客様に提供することもできます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は偏差値の計算方法を通して、「数値」の求め方を理解することの重要性をお話しました。
数値に限らず、物事を構成する要素を理解することで、業務に役立つ場面は非常に多くあるので、お役に立てて頂けたら幸いです!
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