生のマッシュルームに手を出したら足を洗えなくなった話。

キノコの目利きができる人に激しく憧れる。

山道を歩いていて「あ、それは食べられるやつだね。」とか、「それは毒入りだよ。」とか、サラッと言ってみたい。

だって、そんなことが分るなんて、ものすごく人生の達人っぽい。笑。

そういえば、母から教わった数少ない教訓のひとつに「しいたけには毒があるから、しっかり火を通せ」というものがあったな、などと思い出す。

で、マッシュルームである。

チキンライスやアヒージョにマッシュルームが入っているとうれしいし、マリオカートはキノピオ一択。(キノピオがマッシュルームかどうかは知らんけど。笑。)

私にとって、好きなキノコランキングの上位に入ることは間違いないが、生で食べたことはこれまで一度もなかった。

そういう発想がなかったのもあるし、生で食べる人がいると知った時も「え、大丈夫なん?」とちょっとギョッとした。

なぜか、「生で食べるのは危険!」と体が信号を発している気がしたのだ。

しかし、私は疲れていた。しかも外は暑い。火なんて1mmも使いたくない。冷蔵庫には買ったばかりのマッシュルーム。

「よし、生で食べるか」

案外どうでもいいきっかけで人は一線を超えるものである。

Google先生曰く、「マッシュルームは鮮度が命。生で食べるなら、収穫されてから3〜4日が限度」とのこと。

(そんなんどうやって分かるねん!!)

ポイントはかさの開き具合らしいが、調べている間に疲れてきた。文字で言われてもピンと来ない。そもそもそれで分かるなら、山道のキノコだって目利きできるんじゃないの?とも思えてきた。お腹も空いている。もういいや。別にお腹壊すくらい。

と思って食べたら、本当にお腹を壊した!笑。

お、恐ろしい(きの)子…!

※良い子は真似しないでください。笑。

しかし、ここまで来たらどうしても生で食べたい。美味しく食べたい。もちろん、お腹を壊さずに!

気を取り直して調べてみたら、ありそうでなかった写真付きの解説があるではないか!ありがたや〜ありがたや〜!これでイメトレはバッチリである。

翌日、スーパーで入念にマッシュルームの裏側を確認し、2〜3日目と思われる真っ白なマッシュルームを捕獲!

サラダにして恐る恐る食べたところ…

美味しすぎて、この夏、永遠に食べ続ける自信がある。。(わなわな)

火を通さない分、シャクシャクした食感がより楽しめるし、風味も豊か。エグ味もない。なんというか、一段上のマッシュルームって感じ…(うっとり)

「生で食べるのは危険!」という体からの警告はある意味当たっていたのかもしれない。

そんなこんなで、「マッシュルームを食べるなら生!生一択!」と、私のマッシュルーム観がひっくり返るような大きな事件が起きたのであった。

この美味しさを知れたんだから、お腹の一つも壊したってバチは当たらねえよ。と思う。(マジで)

山道のキノコはまだまだ見分けがつかないけれど、マッシュルームを生で食べたけりゃ、あたいに聞いておくんなっ!

※みなさん、生で食べる時は気を付けましょうね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?