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日韓のwebtoon制作で感じた違い

皆さんこんにちは!
フーモアの菅原です。

最近は、インタビュー記事イベントレポートの執筆をしておりました。
皆さん読んでください。

早速ですが、私はフーモアに入社してから韓国のクライアント様とやり取りさせていただく事が多かったのですが、
ここ最近は日本のクライアント様ともやりとりする事も増えてきました。
その中で、日本と韓国のwebtoon制作の違いを感じる事が多いため
本noteに書いていきたいと思います。

※菅原が個人的に感じた事のため、あくまでも個人的見解として
 ご一読いただけたらと思います。


①原作について

フーモアでは、自社で企画は行わず、出版社様やプラットフォーム様からいただいた企画のwebtoon制作を行っています。
詳しくは過去に井本が投稿した記事をご覧ください。

ただ、クライアント様から企画をいただく際にも、企画内容に違いがあります。
非常に興味深いので、ぜひみなさんに紹介させていただきます。

〇日本

原作者様がオリジナルを1から作るケースと原作がある場合が混在しています。 
そのため、オリジナル制作の場合には作品に対するイメージの幅が広げるところから、制作進行することが多いです。
(想像力豊かになります)

個人的にドラマ化してほしいwebtoon第1位の「TTM」もオリジナル作品です。

〇韓国

昔はオリジナル作品も多かったのですが
最近はnaverやkakaopageにて人気のある小説を原作としてwebtoon化されることが多くなりました。

韓国には、naverやkakaopage というプラットフォームがありまして、
webtoonは勿論のことweb小説も連載されております。
(2大プラットフォームといわれてます)

<naver小説>

<kakaopage>

弊社で制作に携わった「転生のプロが甘い蜜を吸う方法」と「スキルアローンでレベルアップ」も元々kakaopageにて連載されていた小説を原作としたwebtoon作品です。

小説の流行りが、翌年や翌々年のwebtoonの流行りになると言われているほどweb小説も韓国の間ではよく読まれております。
原作があるからこそ、キャラクター達がどのような性格なのか
作品の雰囲気やどのような背景を主に利用するかを事前に想定しやすいです。

②キャラクターデザインについて

作品の大事な顔である、キャラクター達。
もちろん、最初にデザインを行い制作に入っていきます。
こちらでも違いを感じることが多くございます。

〇日本

アニメ原作や単行本が原作としてある作品はまた別となりますが
オリジナルの場合は、キャラクターのイメージベンチマークを原作側と認識共有を行いながら1から制作を行います。

共通認識から外れなければ、細かい部分は作家様・スタジオに任せていただけることが多いので、自分の中で想像しているキャラクターを生み出しやすいです。
   
原作側にキャラクターデザインを確認していただき、
いただいたコメントやフィードバックをもとに少し調整も加えたりします。

限られた情報の中で、魅力のあるキャラクターを生み出してくださる
皆さまには感謝しかございません。
本当にありがとうございます。

〇韓国

原作小説内にキャラクターの見た目や性格が記載されている場合は厳守して制作することが多いです。

基の小説があるため、読み進めていけばいくほどキャラクターのイメージが想像しやすく、尚且つ小説の表紙にデザインしたいキャラクターが載っている場合は、視覚情報としてもイメージがよりつきやすくなります。
 
時々、小説内に特徴が記載されていないけどwebtoonでも登場するキャラクターに関してはスタジオ側にお任せしていただける事もあります。

原作イメージから外れず、小説版とはまた異なりwebtoonとして魅力のあるキャラクター達をデザインしていただく皆さま本当にありがとうございます。

③原作側確認について

フーモアでは、オリジナル企画を行わないからこそ制作物に関して原作側確認が必須となってまいります。
(これを弊社では「原作監修」と呼んでおります)

原作監修の際も、日韓で異なっていることが多いです。

〇日本

原作側のイメージから大きく外れていない限りは、事前に方針や意図の
認識合わせをおこなっているため、制作側で想像した内容を提案してご監修をしていただくことが多いです。

フィードバック内容についても、
キャラクターのポーズ変更や若干の台詞調整といったポイントを絞ってでのご相談をいただくことがほとんどです。
そのため原作側と事前に深く話し合い相互で作品を作り上げることが多いです。

スタジオ側でデザインなどのご提案をさせていただくことも多いです。

〇韓国

作品によって進行方法については異なります。1つの特徴としてです。
前述の手法で制作をしている韓国との共同制作もありますので、その前提としまして。
既に売れている小説をwebtoonに落としこむため、
作品の完成イメージを原作側として明確にもっているケースが多いです。
作品イメージと完成した原稿を細部まで確認して、イメージの違いを指摘いただくフィードバックが多いです。
   

そのため、原作側の想像している完成イメージを、スタジオとして理解をして、アウトプットをしていく流れが多くその理解度が高いほどスムーズに進行ができると感じます。

日本の原作監修と異なり、相談をして作り上げるというのは少ない印象です。

④まとめ

日本も韓国も、良い作品作りに対する情熱は変わりませんが
日韓どちらのクライアントも経験している身としては、
良いモノづくりへのアプローチが異なるのは凄く面白いなと日々感じております。
これも、フーモアに入社したからこそです。

本当は、まだまだございますが長くなりそうなためこちらで
以上とさせていただきます。

ご尽力いただいている全ての皆様には感謝しております。
冬が近づいておりますのでお身体には気を付けてお過ごしください!

\おまけ/

長くなるとは言いつつも
メールにも日韓の違いがあり面白いので紹介させてください。

日本では、「お世話になっております」を挨拶として冒頭につけることが多いですが、韓国では「안녕하세요(アンニョンハセヨ)」とセットで
「良い〇曜日を迎えましたでしょうか?」
(즐거운 〇요일 시작하셨을까요?)、
午後に送る場合は「素晴らしい午後をお過ごしでしょうか?」
(좋은 오후 보내고 계실까요?)等を挨拶として送ることが多いです。

これを付けず、안녕하세요だけだと冷たい人と思われる可能性もあるので
メールを送る際にはお気を付けください。

最後に弊社募集です!

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