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着彩・仕上げの参考になるアニメ作品紹介

こんにちは。2回目の登板になります!
フーモアwebtoon事業部ディレクターの今中です。

本日はWebtoonの参考にできるおすすめアニメ作品の紹介をしたいと思います!

はじめに

クリエイティブの制作において、クオリティなどの基準にする作品のことをベンチマークと呼びます。
どういったイメージの作品なのかを事前にスタッフ内で共有し、「これを目指して作るぞ!」という目標にします。特にWebtoonにおいては着彩・仕上げでイメージが変わってしまうので、ベンチマークにする作品を決めておけるとよいです。
どれくらい完成画面を想像できているかでクオリティが左右されます!

最近よく聞くのは『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』や『サイバーパンク: エッジランナーズ』などでしょうか。

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のポスター

売れた作品、人気な作品がベンチマークになりやすいですね。
元々アニメ会社で制作進行をしていた身からしても、ベンチマークとして名前の出る作品たちはやはり素晴らしいものばかりです。(同じアニメかと目を疑うくらいクオリティの高い作品もあります)
ですがそれら以外にも、たくさん素敵な作品があることを知っていただきたいです。
これから制作されるWebtoonがよりバリエーションを持ち、より個性が生きた作品になることを願ってこの記事を書かせていただきます。

私は学生時代から含めると1000作品以上のアニメ作品を見てきましたが、
その中から独断と偏見で5作品を選ばせていただきました!
もし未視聴の作品がありましたら、これを機にぜひご覧ください!

作品紹介

(1)凪のあすから

本作は『Angel Beats!』や『花咲くいろは』などのP.A.WORKSが製作した作品で、少年少女の繊細な心理描写に定評のある岡田麿里さんの脚本で話題になりました。

魅力は何と言っても「青」の表現!
海中、海上、空と同じ青でもそれぞれ違う鮮やかさがあり、キャラクターの感情によっても左右されます。魅力的な背景に撮影処理が乗り、効果的に世界観を表現されていますね。
海の中に住んでいるという設定のキャラクターには、まつげや目全体に水色をのせることで差別化しており、そういった工夫も参考になります!

▶HP
http://nagiasu.jp/

(2)色づく世界の明日から

こちらもP.A.WORKS製作の作品です。
名前にもあるように、色にまつわる演出が豊富で魅力的です!特にモノクロ表現が素晴らしく、実制作でも参考にさせていただきました!
電車の走るシーンが個人的にお気に入りです。
繊細な色使いで、主人公の視点を鮮明に描いた衝撃の一作でした。

▶HP
http://www.iroduku.jp/

(3)イナズマイレブン

その世代ではかなり流行ったのでご存じの方も多いでしょう。
ゲーム原作でOLM(OLM TEAM WASAKI)が制作した超次元サッカーアニメです。
話が素晴らしいことはもちろん、何よりも必殺技の多彩さに驚きました。
汎用性の高い技からメインキャラ固有の技まで、演出の幅が広いです!
子どもにも見た目でわかるように作られているので配色等の参考にもなります。
魔法を扱う作品であれば、ぴったりな必殺技があるかもしれませんね。

▶HP
https://www.inazuma.jp/

(4)STAR DRIVER 輝きのタクト

『僕のヒーローアカデミア』などの制作を手掛けるBONESの作品です。
『桜蘭高校ホスト部』という作品のスタッフが再集結し制作しました!
外連味あふれる演出が魅力的で、どんなシーンを見てもワクワクできる名作です。
短いセリフで心躍らせる言葉選びは情報量に制限のあるWebtoonでは必要になりますし、緩急ある演出はお約束とわかっている展開でも飽きずに楽しむことができます。
ぜひご覧あれ!綺羅星ッ!

▶HP
https://www.star-driver.net/

(5)バカとテストと召喚獣

『のんのんびより』などの制作を手掛けるSILVER LINK.が、井上堅二先生のライトノベルをアニメ化しました。
コミカルな絵作りが特徴です。イメージ背景のカットが多く、作業量が大変にならないようきっちり考えられています。短いスケジュールで行うテレビシリーズ制作のためのノウハウが詰まっているのです!
それでいてチープな感じは一切なく、作品にあった面白さが提供されているので、週間化を目指すWebtoonにとって素晴らしいベンチマークにできると思います!

▶HP
http://www.bakatest.com/

(番外編)進撃の巨人

こちらはとても有名な作品なので、番外編という形でご紹介します。
立体機動装置を使ったダイナミックなバトルアクションを引き立てる煙やガスの動き。巨人をより大きく見せる構図や空気感。インパクトのある画面づくりが多いので、異世界を舞台にした作品であればかなり参考になると思います!
撮影処理についての記事も掲載されておりましたので貼付しておきます!
こだわりがさりげなく、そしてしっかりと伝わるので、要チェックです!

▶アニメ文脈におけるシネマティック【撮影】『進撃の巨人』The Final Season
https://cgworld.jp/feature/202104-shingekifs-cmp.html
▶HP(FinalSeason)
https://shingeki.tv/final/

まとめ

今回は着彩・仕上げの観点でピックアップしました。
アニメとWebtoonの共通点は「色がついていること」です。
空気感の作り方や心理描写などがマンガよりも近い形で画面に現れます。

実際、線画などであれば一枚絵として映えるイラスト、ネームであればコマの大きさなども考慮されたマンガからアイデアを拾うのがよいかと思います。
そう考えると、日本が育ててきたクリエイティブコンテンツを総合したものがWebtoonなのかもしれませんね。

恋愛モノは背景などを使った心理描写が強いですし、ロボットものは外連味や毎話出てくるお約束演出やなどがあり、わかりやすいかっこよさが詰まっています。
他にもご紹介したいアニメがたくさんあったのですが、それはまたの機会に。

自分も見識を広めたいので、オススメ作品ありましたら教えてくださいませ~!
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