リゾートバイトの「即日OK」は実際には数日間かかる【#14】

「リゾートバイト過去日記」は僕がリゾートバイトをしていた3年間を思い出しながら書いています。

【これまでのリゾートバイト過去日記は】残業が多くて給料が高く、寮や生活環境なども含めて総合的に判断して兵庫県の城崎温泉の旅館で中番という調理補助のような仕事を僕は正式に希望した。

城崎で有数の高級旅館の調理場ということもあり調理師の社員は厳しい人が多いらしいということは気になったが、僕はとにかく稼げる仕事がしたかった。

高級旅館の調理師は厳しいがち

僕が城崎温泉の旅館の中番の仕事を正式に希望してから2~3日後に派遣会社の担当者から電話がかかってきた。改めて仕事内容や周辺環境の説明をしてもらい、最後に担当者から「Atsushiくん、どうですか? ここでやっていけそうですか?」と聞かれた。僕としては早く城崎に行って働くことしか考えていなかったので、「はい、やりたいです」と答えた。担当者は「Atsushiくんは電話面接のときの態度もよかったと聞いているし、僕がこうして電話で話していてもしっか知りていると思うから、それでは自信を持って先方に紹介します。ヒューマニックの代表としてがんばってください」と言ってもらえた。

僕はただ相手の話を聞いて適度に「はい」、「わかりました」と返事していただけなのだが、おそらくリゾートバイトを申し込む人になかにはそれすらもできない人が多いのだろうと思った。

なお、この時点では僕は自分が働くことになる旅館の名前を知らない。他の派遣会社ではどうかわからないが、少なくともヒューマニックでは派遣先が正式に決まって派遣会社であるヒューマニックと契約するまでは派遣先の会社名を知ることはない。もちろん、それまでにも派遣先の規模や寮・職場の写真を見ることはできるのだが、会社名は知らされない。


後から知ったことなのだが、実は僕の担当者はこの城崎温泉の旅館の社長から「うちに紹介するスタッフは担当者が直接会ったことのある人だけにしてほしい」と言われているらしい。つまり、webの履歴書や電話面接だけでは表情や話し方、人柄がわからないので、実際に会って面談をした人だけを紹介してくれということである。

ヒューマニックでは各都市に支店があり、関西で言えば大阪周辺に住んでいる人は僕のような電話面接ではなく直接大阪支店に行って面接を受けることになる。僕の実家は滋賀県にあり大阪まで行くこともできたのだが、どうやら特例というかおそらく担当者の判断で、担当者とは会ったことがない僕でもこの厳しい旅館で働けることになったようだった。

ちなみに、このことは城崎で一緒に働いた、当時大阪在住で大阪支店で担当者と直接会ったKくんに教えてもらった。


僕はできることなら明日にでも現地に移動して働き始めたかったのだが、リゾートバイトではそこまですぐに働き始めることはできないらしかった。家に契約関係の書類を送ってもらってそれにハンコを押して返送するなど、他にもやることがあった。

また、担当者から必要な物などを教えてもらい、持ち物の準部も始めた。僕は学校や会社の寮で生活をしたことこそなかったが、一人暮らしをしたことはあったし、シェアハウスに住んだこともあった。東南アジアなどを旅行したときはバックパックを背負ってゲストハウスと呼ばれる安宿を泊まり歩いていたので、持ち物はだいたいわかっていた。

部屋着やタオル、洗面用具、お風呂セットなどは普段使っているものを持って行けばよかった。僕が行く派遣先は従業員食堂で自分の食器が必要だったので、スリッパ、ハンガーと一緒にお茶わんやお椀、お箸、スプーンなどもニトリで買った。リゾートバイトで必要な持ち物は100均で揃えることもできるのだが、僕は100均のものは質が低すぎるのでニトリで買うことが多い。それ以外ではAmazonとドラッグストアで買うことが多く、仕事で使うインナーや靴下、白シャツはたいていユニクロで揃える。

僕が選んだ職種は旅館の調理場で働く裏方ということもあり、場合によっては洗い場を手伝うこともあるので長靴が必要とのことだった。ホームセンターでたしか2,000円ぐらいする真っ白のゴムの長靴を買ったのだが、これは使うことはなかった。担当者はおそらく過去に同じ派遣先の同じ職種で働いた人の実績を基にして僕たちスタッフに持ち物を教えてくれているのだと思うのだが、できれば最新の正しい情報を教えてもらいたいものである。

もっとも、この長靴は冬に雪が積もったとき(城崎は日本海側なので雪がかなり降る)の出勤時や買い物に行くときに使えたし、この2年後に長野のスキー場で働いたときにも出勤用に使えたので僕に限れば結果オーライだったのだが。

(続く)

Atsushi

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