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しりとり俳句⑬

三百句が近づいて参りました。

今回は、音楽シリーズ、食べ物シリーズがあります(笑)

「さち・ちり・しの・しりとり俳句」
(下五・下二字、または一字でしりとり)
5月19日スタート、あっという間に40句以上。
ただ呟いているのももったいないので、記録に残こすことにしました。
第一回は、5/19~5/30分。12日、全45句。
季語のあとの、さ=幸、ち=ちり、し=紫乃

紫乃「しりとり俳句」①より


第十三回は、8/14~8/21(269~293)全25句。

269. バラードの好きなマスター夜長かな
   夜長(三秋)し

270. かなかなやコーラスすべて一人きり
   かなかな(初秋)ち

271. 霧雨やレコードかかる珈琲屋
   霧雨(三秋)さ

272. 「いやいやえん」悠然とゆく赤とんぼ
   赤とんぼ(三秋)し

273. 盆踊すいと輪に入るすまし顔
   盆踊(初秋)ち

274. 顔見知り程度の人と牛蒡引く
   牛蒡引く(三秋)さ

275. 火食鳥ひくいどり柘榴の肉のしたたりて
   柘榴(仲秋)し

276. テーブルに山盛りの梨なだれ落つ
   梨(三秋)ち

277. 「おつかれさま」とメダル掛く運動会
   運動会(三秋)さ

278. 貝割や部長の秘書は有能で
   貝割(仲秋)し

279. 腕立ての百回目から蚯蚓みみず鳴く
   蚯蚓鳴く(三秋)ち

280. 失くした財布戻りたる秋うらら
   秋うらら(三秋)さ

281. ララバイの流るる酒場女郎花おみなえし
   女郎花(三秋)し

282. 絵しりとり画伯の絵より霧の中
   霧(三秋)ち

283. 流れ星バイトは時給九百円
   流れ星(三秋)さ

284. 遠距離のふたりをつなぐ今日の月
   今日の月(仲秋)し

285. 付き添いの手をふりほどき運動会
   運動会(三秋)ち

286. 貝割菜ざくつと切りて散らばりぬ
   貝割菜(仲秋)さ

287. ぬか床の待ってましたと秋茄子あきなすび
   秋茄子(三秋)し

288. 美意識のやや高きマロングラッセ
   マロングラッセ(晩秋)ち

289. ラッセンのパズル完成落花生
   落花生(晩秋)さ

290. 正確なとめ・はね・はらひ机洗つくあら
   机洗ふ(三秋)し

291. ラウンジにあだ名呼びあう小鳥来る
   小鳥来る(仲秋)ち

292. くるみくるみチラシ折りたる小箱へと
   くるみ(晩秋)さ

293. へとへとの母ちゃん集ひ芋煮会
   芋煮会(晩秋)し


     ・・・・・

無理やり「尻二文字」で詠もうとする私なので、少々、理解が難解な句にもなりつつ。
みっつほど、解説を。


272. 「いやいやえん」悠然とゆく赤とんぼ

わがままな主人公の少年は、いやいやえんで「赤い色は女の子みたいだから好きじゃない」と言ったために、クレヨンから赤の色を使えなくなり、赤い消防車も描けなくなる、などというお話や、赤いバケツをもっている熊の話などが入っています。
私の幼い頃の大人気の童話でした。
表紙も赤ですが、赤にまつわるお話から、季語を赤とんぼにしました。


275. 火食鳥ひくいどり柘榴の肉のしたたりて

写真をご覧いただくとおわかりになると思います。
柘榴の肉のような。。。きゃ~~~💦
失礼いたしました。


281. ララバイの流るる酒場女郎花おみなえし

女郎花の花言葉は、美人・はかない恋・親切。
大人の恋が始まるかもしれません。


そして、しりとり俳句の成果でしょうか。
夏井いつきのおウチde俳句くらぶ」の「第5回 俳句deしりとり〈序〉|「じで」①」で、正人先生に選んでいただけました。


第5回 俳句deしりとり〈序〉|「じで」① から


こちらは、「鳥と恋の饗宴 令和四年・春」と、さわきゆりさん「パラダイス」の kindle 出版に関わらせていただいた後に、自然に詠めた句でした。

経験からの句でした。
ありがとうございました。


さて、今回の、しりとり俳句。
気になる句はありましたでしょうか。

お時間があれば、コメント欄でお教えいただけると、さっちゃん、ちりちゃんも喜びます。

よろしくお願いいたします!

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