「文学フリマ東京38」探訪記④/気まぐれ雑記
文学フリマには、なにがあるのかこの春、BSNHKで「舟を編む」がドラマ化された。
原作ではサブキャラクター的な位置づけの、新人編集者の女性社員の目線で「辞書編纂」の意味を問い直す秀逸なドラマだった。
ドラマ中盤では出版社の社長が「紙の辞書は時代遅れ」として、デジタル版のみの出版へ舵を切ろうとするくだりがある。
辞書編集部の面々は社長を翻意させるべく「本」として出版すべき意義を探し求める。その中の理由のひとつに「セレンディピティ効果」というものが上げられていた。
セレンディピ