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「巫」と書いてかんなぎと読む。
巫女となると女性と想像するけれど、巫師(かんなぎし)となると
女性を見かけず、伝書の画像を見ましてもだいたい男性であります。

この字はとても霊的なものでご神意とともにいたことと同時に
日本は古くから占い大国であったことがわかるものです。

この字のもとになっているのは、古代に使われていた神との交流による
占い形式を表しています。

「巫」の字の中央にあるTの字になっている部分の字の形象は、
T字に組み合わさってできている特殊な木棒を占いの道具として、左右にわかれた二人が手に持ちながら、ご神意をおうかがい占いをしているシーンからできているとされています。

占う際に使用する道具は玄杖といわれ、中国において扶ち(フーチ)といわれており、現代ではほどんど使われていなくなり見ることが困難ですが、現代でいうペンデュラムを用いてするダウジングに似ています。また日本的にいうのであればこれは狐狗狸さん(こっくりさん)を高級にしたものとするとわかりやすいだろう。

古代はこの占い方法は盛んであって、
3尺位の棒(ちぼく)と砂をしきつめた箱を用意し
占う二人がそれぞれ片手で棒を持ちます。

神慮を審察する担当の人が、神を降ろします。

そして審神者が占う項目の質問を問いかけると
持っている棒が自然に揺れ動き出し
箱の中に入った砂の上に字を書き始めるということです。
これは現代でいうと自動書記現象に当たるものでしょうか。

そして何という字が書いてあるかと判断するご担当の拝読係という役割の人が
その書いた字を判明し読み上げます。

それを記録係が書き取っていくという形式をとっていましたから
たくさんの人が関わって占いをしたことがわかります。

現在わたしたち水火土會のメンバーが
各々の産土神と産土神社鑑定をする際には
ペンデュラムを用いてご神意をうかがい占い出します。
昔の人が行っていたような本格的なものではありませんが、
占いを行う時は、その場の浄化や自分自身の清浄化し
自分の想いを捨て無になるよう
祝詞や呪文を唱えながら始めるので、始める前の準備がとても大変です。

神、霊、仏などが降臨されると自動で動き出すという不思議なもので
その揺れ方によって強さや弱さもあり、結果が合っているのか
何度も確認しつつ答えを導き出します。

その導き出された内容について、それが本当に正解であるのかを自分でしつこく
何度も確かめます。

さらに十分に吟味するためにも審神者を別に設けて、結果が同じであることによって決定するという、短気な人であれば出来そうもなく、結果が出るまで気が遠くなることを慎重に丁寧にしているのであります。

巫という字を知るには旧字体を調べないとよくわからないものであります。
霊という字の旧字体は雨+口が三つ+巫で構成されていて、
天から降りる神の意見を受け取る儀式を表しているのを
知ることができるものです。

また漢字源で調べますと

形や質量をもたない清らかな精気。
▽人間を万物の霊長といい、麒麟キリン・鳳凰ホウオウ・亀カメ・竜を動物の四霊という。
〈類義語〉→神。「神霊」「山霊(山の神のみたま)」「惟人万物之霊=コレ人ハ万物ノ霊ナリ」〔→書経〕
たましい。形ある肉体とは別の、冷たく目に見えない精神。また、死者のからだからぬけ出たたましい。死者に関することにつけることば。〈類義語〉→魂。「霊魂」「怨霊オンリョウ」
災いや福をもたらす不思議な力。人知でははかりがたい不思議な。
神のようにあらたかな。めでたい。
さとい。かしこい。等々

不思議で
霊妙な
人から離れたところの
ご神気に触れること
太古から行っていたこと。
残していきたいと思っています。








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