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仕事ができる≠写真が上手い問題

去年に陥ったスランプの話です


今年は同じことならない様に
戒めのつもりで書き綴ることにしました。


①撮影が正確で早くても写真が上手い訳じゃ無い


去年からありがたいことに、
仕事が凄く増えてきて
ピーク時に関しては
お断りするケースすら出てしまいました。

誤解されない様に追記なんですが、
単純に自分のキャパシティのせいです。

これ以上の案件を抱えると、
今受けている仕事に支障が出てしまうなって
考え抜いた上でのお返事でした…

今年は同じケースにならない様に

アウトソーシングと
業務のフレームワーク化に
力入れてるので、

去年の倍近い案件も
今のところはスムーズにこなせてます。

今のところは(笑)

僕は毎年年末あたりに
ハードディスクの写真整理をするんですが、
そこで気付いてしまったんです。

あれ?一昨年の写真のがエモいぞ?

普通に考えて、
写真を撮る量も技術も
年々成熟してるはずなのに、

自分が印刷して額縁に飾りたくなる様な
写真がそこには全然無かったのです。

僕は致命的な勘違いをしてました

上手くなったのは仕事の業務フローであって、
写真が上手くなった訳ではないと。

商業写真はあくまで商業写真。

僕が心掛けている商業写真とは、
あくまで第三者のリアクションを想像しての
クリエイション。

会社や消費者の為に撮るモノで、

自分の為に撮る写真ではないからです。

なので自分にとって良い写真と
商業的に売れる写真が
必ずしもリンクする訳ではないんです。

今の自分の実力では

ちくしょう!!!!!

②作品撮り


作品撮りは

自分のアイデンティティを示す手段です

今の自分の感情や力量を
一発で可視化出来る

表現とゆうジャンルにおいて
これ以上の説得力は無いかなと思ってます。

自分が頭の中で描いたイメージが
どれだけのレベルで再現出来るか

ひたすらひたすら自分と対話して
カタチにしていくモノなんで

嘘ついたり
誤魔化したり
納得いってないと
後ろめたくなる気持ちになり
僕は即お蔵入りします(笑)

作品撮りのジャッジは

自分の直感

そこが凄くシンプルでいいですよね。

③これは誰の作品?

※※これはほんとにただの僕の価値観です※※

こーゆう考え方の人もいるんだな!
ってくらいに聞き流して貰えれば。

僕はあんまりインスタとかに
仕事でやった写真載せてません。

載せれない案件の方が多い
ってゆうのもあるんですけど、

商業写真って、
ディレクターがいたり
レタッチャーがいたり
デザイナーがいたり
コピーがいたりで

僕の作ったエビフライが、
世に出る頃には
その色々方の手によって、
エビフライセットになってた!

って感じで、
(なんでこの例えなんかは不明。多分添削対象)

自分主導でない部分多過ぎると
自分の作品とは思えないんです。

よくあるケースで
美容師さんのコンテストの作品撮りする時

一緒に作りたいって思ってくれてる人も、
たまにいるんです。

でもコンテストに関しては、
僕は絵作りの部分(ディレクション)には
関与しない様にしてます。

コンテストは美容師さんの
アイデンティティを出す場で、

自分の今を出さないと全く意味がなくて、
僕が表現のお手伝いやアドバイスは
そもそもあってはならないコトと思うんです。

僕の役割はあくまで
伝えてもらったイメージを具現化するのみ。

お互いプロ同士なんで、
お互いの領域で力を出し切った上での相乗効果

僕の仕事は
100%の表現を120%にすることで、
80%の表現を100%にしてあげることではない

コンテストの審査員は、
【あなた】を審査してるんです

自分を出し切れた作品に
良いも悪いもなんてそもそも無くて

結果なんて
その時の審査員の好みでしかない

大事なのは満足の行く表現が出来たかどうかで、
コンテストにおいてどの業界でも同じだと思います。

なんで個人の表現創作物に関して
自分が積極的に手を加えることを
あんまりしないタイプの人です。

④作品を一緒に創るというコト


僕は一緒に作品創るということにおいて、

セッション

インプロ

この二つに分けています。

セッションは、
初めから一緒に何をやるか考えて
初めから結論に向かって創作を行う。

ディレクションまで一貫して、
お互いの考えを練り込んで、
積み重ねていく様なイメージです。

洗練された作品が
創れるのがこのパターンです。

インプロは、
その名の通りその場のガチンコ勝負!
お互いその場で思いついたことを
即興のケースバイケースで作っていく。

基本は想定外のことしか起こらないんで、
新しいモノや奇跡が産まれます。

ただ、グダる時は究極にグダるので、
気心しれたパートナーじゃないと
ハードルは高いかも知れないですね。

セッションが早めに終わって、
残りの時間をインプロに
ってゆうのはよくあります。

ディレクションをする上で一番大事なのは、

自分の頭の中を具現化すること

これは本当にスキルと経験がいります。

伝えるってスキルは、

どれだけ相手の立場に立てるか

その思いやりがないと
一生相手に伝わらないし、
良いディレクションしてくれる方は
みなさんそこが丁寧だなって思います。

一緒に創るってことは相互理解

これに尽きるんじゃないでしょうか。

⑤作品は撮るモノじゃなく撮りたいモノ


僕の場合、
無理やり撮ろうと思って出来た作品に
良い思い出一切ありません。

創ることに関しては、
インプロ派なんかも知れないです。

日常過ごしていて、
見た映画やシチュエーションやデザインとかで

いきなり衝動に火がつきます。

でも被写体とのタイミング合わないと
なかなか実現しないんで、
撮りたい欲だけ高まって
消化不良になることと多いです。

そーゆう時は、
商業写真の仕事の時に、
ばんばん提案して欲求不満を仕事に
ぶつけてます(笑)
※普段はディレクションする人に委ねてますよ。

創作活動において、
ライフスタイルって本当に大事だと思います。

撮りたい衝動を起こす為に
日々多感な過ごし方を心がけています。

刺激的な交友関係や
刺激的なことを直感で始めたり

自分がイイ!と思ったことは
秒速で反応出来る様に
常にニュートラルでいないとダメなんです。

感情はコントロールの難しい生モノ

なんでその時の気分で写真を撮ってるんで、
作風はコロコロ変わります。

逆にコロコロ変わってない写真は、
僕が嘘ついてる時の作品です。
(※作り込んでる時)

嘘が良い写真とか悪い写真とかの話じゃなくて、
SNSとかの場合はどっちかとゆーと

見られ方

ってとこを意識してるからだと思いますね。

人間なんだから
毎日同じ気持ちや感情なわきゃーない

だから写真として、
毎日同じ感じの作風は
どこか機械的な印象や
ビジネス的な印象があります。

でも、

同じ様に見えて
この微妙な違いの深みが
わからんのか素人!

…この業界には、
そうゆうタイプの先輩多いですけど(笑)

大御所だろうがなんだろうが
伝わってこないものは伝わってこないし
好きじゃないモノは好きじゃない

表現者にプロもアマも関係なく
みんなが平等の立場

もしかしたら今後は
上記の写真にウルサイ先輩方
の一員になってるかも知れないですが

そーゆう変化も含めて全て

表現を今後も楽しんで行こうと思います。




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