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稲城のスコープドッグ像に物申す

TVアニメ『装甲騎兵ボトムズ』に登場するロボット「スコープドッグ」。この実寸大モニュメントがJR南武線稲城長沼駅前の「いなぎペアパーク」(東京都稲城市)にお目見えした。ボトムズファンの一人として嬉しい反面、モニュメントというところに物足りなさがある。今や、3DCGがユーチューブ(YouTube)で手軽に見られる時代。単なる置物にそれほど魅力を感じない。

ローラダッシュと言わないまでも

塗装で汚れを表現するなど、使用感をリアルに再現しているといったこだわりはあるようだ。それでも、やはり動かないところが痛い。ファンにお馴染みのシーン"ローラーダッシュからの「ターンピックが冴えないな」"の再現と言わないまでも、せめてコックピットの扉が開閉し、計器類が並んでいるところが見られるなどの工夫がほしかった。

メディア報道によると、実寸大モニュメントの製作費は約2500万円。東京都の補助のほか、このアニメのメカニカルデザインを手がけた大河原邦夫も一部を寄付したという。モニュメントのディテールをさらに追求すると、さらに費用は上乗せされ、一部に非難も出てくるだろう。この辺りのバランスはとても難しそうだ。

とはいえ、物足りないものは物足りない。

スコープドッグ

(写真〈上から順に〉:JR南武線稲城長沼駅前に設置されたスコープドッグの実寸大モニュメント=GAME Watch、このモニュメントの製作費は約2500万円という=同)

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