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キャラクター愛、グルメへの貪欲さ…初めての台湾旅行での5つの気づき

こんにちは。時がたつとすべての記憶がこぼれ落ちてしまいそうなので、台湾旅行での気付きをX投稿をベースに振り返りたいと思い筆を執りました。

旅行中、毎日一つは何か気付きをあげようとXに投稿していたので時系列で5つに絞ってご紹介します。

Xで振り返る台湾旅行での5つの気づき

1)「かわいい」キャラクター愛があふれてる

この写真は台湾セブンイレブンのオフィシャルキャラクター「OPENちゃん」で、空港にいるので、乗務員さん風?にキャリーバッグを転がしています。

セブンイレブンに始まり、台湾はキャラクターがそこら中にあふれています。

たとえば101にも、お顔が101の謎のキャラクターがいるし。

ダンパーベイビーというらしい

台湾雑貨は独自のかわいいの宝庫だし。

サボテンをウサギにするセンスは推せる

台北のそこら中の小学校がカラフルでキャラクター愛にあふれてるし。

どういう流れでこうなったのか知りたい小学校の壁面

まだ日本では普及していない、でも私がそろそろ日本にも来ると思っている、クワッカワラビーに目をつけてUFOキャッチャーの景品にするセンスもすばらしいし。

デフォルト笑顔に癒されるオーストラリアのアニマルです

そもそも神様の表現にキャラクター愛の萌芽を感じるし。

干支分全60体の神様のカラフルな像が並ぶ様子

パロディTシャツもまことに遺憾ながら良いセンスしてるところは否めないし。

そんなトトロは嫌だけど、うまいことやってる

これはもう行ってみて初めて体感できることでした。

2)激混み九份にみるおそるべきジブリパワー

行った場所の中で一番混雑していたのがあの九份。

ガイドしてくれた方によれば九份という街が盛り上がったのは今、3回目なのだそうです。

台湾語で「九份」とは、「開墾した土地の持分を9人で分けたもの」を表していて、もともとこの土地には9世帯しか住んでいなかったことからそう呼ばれていたのだそうです。つまりそのくらい田舎町だったということですね。

その後、ゴールドラッシュが訪れて、人口が激増。1回目の盛り上がりを迎えます。
閉山後にまた静かな街へと戻ったそうなのですが「悲情城市」 という映画の舞台になってまたヒットしたのが1989年。これが2回目。

そして2001年の「千と千尋の神隠し」。公式には認められていませんが、この提灯の感じや雑多な屋台の食べ物の感じ、迷い込みそうな路地の道々はロケ地の一つと誰もが思うでしょう。

それにしても、ほぼ映画一つの力でこんなににぎわう街、考えてみるとほかにあまり思いつきません。ジブリ映画が世界の人に愛されていることを目の当たりにできてうれしい気持ちになりました。

3)お供えは何でもいいけど、住所と生年月日が必要な対話重視の神様たち

台湾にはたくさんの神様がいます。
私は、龍山寺、石門金剛宮、行天宮と3つの寺院を訪問しましたが、行ったところはどこもたくさんの神様が祭られていました。

いうても多神教なのは日本とそんなに
変わらないのかな?と思ったのですが細かい慣習はいろいろと異なります。

一番印象的だったのは、お祈りの際に「生年月日」と「住所」と「名前」を伝えること。サンタクロース方式なのか、そこまで伝えないと願いを叶えにくることができないみたいです。

最初はそれらを全部心の中で唱えるのに慣れなくて、ひととおり名乗ったあと、「よろしくお願いします」しか言えなくて肝心の願い事なんだったんだ??と神様を困惑させてしまいました。

周りの友人は「マンション名だけ言ってる。神様なんだからきっとそれだけで検索できるはず」というようなこと言ってて「ggrks(ググレカス)」ならぬ「ggrkm(ググれカミ)」状態じゃないかと笑いました。

加えて、おみくじを引いたりお守りをもらうにはその前に運試しのようなことをしなければならず、成功しないとチャレンジする権利がいただけません。

しかし、お供えは自分の好きなものであれば、何を備えてもいいし、無料でお札やお守りをいただくことができるのは、とても自由で本質的な気がしました。

お金や不必要なルールよりも、神様との対話を重視しているのかなと思いました。

4)ビル爆破なみの年越し花火がゆるすぎる件

昨年、花火大会を2つほどみにいったり近くまでお散歩まで行った身としては、花火といえばたくさんの人、人、人。

たくさんの警備員さんが人の流れを規制してようやく開催できるもの、というイメージです。

ところが、です。

台湾の花火は、いくら101の近くに宿があって移動しやすかったとはいえ、旧正月が年越しの本番とはいえ、23時頃に全然いいロケーションまで移動することができて、人込みもそれほどではありませんでした。夜市や九份のほうが混んでいるのでは?くらいです。

もしも日本で同規模のカウントダウン花火をやるとなったらそれはもう、たくさんの人が押しかけて大騒ぎになるだろうと思いました。

そして実際の花火はというと、5分という短い時間でしたが、ずっとフィナーレだと感じるほどにすばらしい内容で大満足でした。

101は最初からこの花火を打ち上げるためにつくられた施設だったのでは?と思うほどに、ビルからたくさんの花火が噴出していて、一生に一度は見るべきじゃないか、と思うくらいに心を動かされました。

5)トレンドグルメ化に貪欲な多彩なドリンクたち

台湾といえばあの一世を風靡したタピオカミルクティー発祥の地。

今回の旅行では、そうした進化系ドリンクたちを生み出す情熱を肌で感じることができました。「ドリンク天国台湾」は伊達じゃない。

私が飲んだのは友人が激推ししていた「50嵐」のヤクルト緑茶と「一沐日」の名前はわからないけれど、そば茶に台湾のゼリーをトッピングしたもの。

めちゃくちゃおいしい!新感覚!!

この「一沐日」ではよもぎ餅ミルクティもトッピングできるようで、そちらを紹介している日本語のブログは発見。
まだまだ日本にはその人気ぶりは届いていないようですが、お店は常に30-40分待ちの人気で、日本に初店舗ができる日もそう遠くなさそうです。

そもそも、台湾は夜市でお酒を販売していない一方で、こういうカスタマイズがたくさんできるドリンクスタンドがそこら中にあって、飲み物もグルメとして楽しみたいんだなぁという印象を持ちました。

スターバックスでもパンのメニューがとても豊富だし、コーヒースタンド的なお店でもスイーツがめちゃくちゃおいしかったり、ドリンクのお店が台湾で成功するには、ふつうの飲み物を並べるだけではない、並々ならぬ店舗努力が必要そうです。

そしてこうして洗練された店舗だけが国境を越えて、世界に普及していくということで、さすがなのです。

結局台湾のどこがよかった?どこが好き?

というわけで、この5つどころではないたくさんのことを考えさせられた初めての台湾旅行。とてもとても楽しかったことはきっと伝わっていると思います。

全日程をほぼ終えた夜、一緒に行っていた友人と「結局、台湾ってどこがよかった?どこが好き?」という話になりました。

ここからはそれをなんとか言語化するためのメモです。

台湾観光のおもしろさの言語化難しい

が、台湾観光の何が魅力なのか、自分なりに説明するの、すごく難しいと思いました。これまでの私の数少ない海外旅行は「世界遺産的なスポットを訪問する」や「この世の楽園かのようなリゾートを楽しみつくす」のような、わかりやすい目的とそれにこたえる魅力がありました。

もちろんごはんは美味しいんですけど、それが中心的な魅力かといわれると、なんか違う。ソレジャナイ感。

行く前から思っていましたが、台湾旅行の魅力はもっと複雑で深みがある感じ。そしてこれは日本旅行にくる人も感じることなんじゃないか、という気がしました。

でも、そもそもこれまでの海外旅行も私は本当にそのわかりやすい目的と魅力だけを感じてきたのかというとなんだか違う気がしてきました。

行かないとわからない!その土地の生活の文脈と物語に萌える

結局、私がああ、たまらないなぁと思うのは、その土地で生きる人たちの息吹のようなものを感じた時。今この瞬間だけじゃなく、歴史あるスポットであればその昔の人々の生きざまも含めて。
ここにこの時代に生まれた人は、こういうお天気の中で、こういうものを食べて、こういうことにわくわくしてるんだなぁとか。
だとしたらそこにはどんな物語が生まれるんだろうって。

台湾の素敵さはそういう物語があふれていたこと、しかもその物語が多彩だったことです。
食べ物、建築、生活用品、宗教的な慣習、看板で宣伝されるものなど。

イタリアに行ったときは、この宗教画を描いた人はどんな人生を過ごしてここにたどりついたんだろう、この中世の街に生まれて1日を過ごす人たちは、この空を眺めてどんなことを考えるんだろうなどと思いを馳せていまして、遠いからこそのあこがれのようなものもそこには含まれていました。

台湾は距離が近い分、ディティールへの想像力がより膨らむのが面白かったです。そしてもし私がこの街で過ごすならどんな毎日を過ごすんだろうと具体的にシミュレーションしてしまいました。

ありがとう、台湾

そんなたくさんの気づきを与えてくれた台湾に感謝。
台湾旅行を企画してくれた友人に感謝。
現地で次はここにいこう?ここにいくならこの電車に乗ろう?と案内してくれたみんなに感謝。
台湾の随所でニイハオとシェイシェイしかしゃべれないのに優しく接してくれる現地の方々に感謝。

最終日には日本でのいつも通りの日常が恋しくもありましたが、こういう体験をしに海外旅行にいくのってとてもかけがえのないことだなと思いました。

のど元過ぎれば熱さ忘れる、ではないですが、そうした記憶もどんどん薄れていってしまいそうなので、まずはうまくまとめられないながらこうしてnoteに残しておきたいと思います。


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