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ホラーゲーム制作にあたって影響を受けたもの、考えていたこと。蛇足かもしれないけれど。

まさか私がホラーゲームつくることになるなんて。
ということをnoteにもかいたのですが、

そもそもどんなゲーム?というところや何に影響を受けてこのゲームのストーリーを考えたのかについてご紹介させてください。

コンテンツの創り手なら、つべこべ言わずにコンテンツで勝負しろよって自分でも思います。本当にこんな記事、圧倒的蛇足!!!!
でしかない。

でも、初めてホラーゲームつくってみたら、気付きも深くわくわくする経験がたくさんできて、それはそれで書き残しておきたい欲みたいなものが抑えられなくて。

ゲームはこちら。コワーキングスペース~Coworking Space~というゲームです。

※開始まで少し時間がかかる場合がございます。そのままお待ちいただくか、ページを再度読み込んでいただけますと幸いです。
こちらでもプレイできます。ただし環境によって進行不可になることがあるので、Windowsの方は「ダウンロードしてプレイ」推奨です。

どうしてゲームをつくることになったのかの経緯はこちらの記事からどうぞ。

コワーキングスペース~Coworking Space~について

どんなストーリー?

ストーリーの大枠はこちらのゲームに記載してある紹介文をぜひご覧ください。

様々なバックグラウンドの人々が集う空間、コワーキングスペース。
もともと人見知りな主人公は、ほどよい距離感の仲間とともに、心地よく仕事できる環境がお気に入り。
でも、隣で働くいつも笑顔のあの人も、いつも楽しく雑談するあの人も、本当はどんな人なんだろう?
些細な違和感から、ちょっとずつ踏み込んでいきたくなる好奇心旺盛な主人公。
でもその行動一つで、平和なコワーキングスペースの日常は壊れてしまうかもしれません。
それでも真相を、知りたいですか?

どんなゲームシステム?

表紙はわかる人にはわかるリスペクトの気持ちを込めて赤文字明朝ですが、中身は割とポップなイラストのノベルゲームです。

何しろ私がアクション要素のあるゲームが苦手なもので…。

プレイヤーの選択によってストーリーの結末が変わる、マルチエンディングのアドベンチャーゲーム形式となっています。

分岐でこまめにセーブしておけば、30分程度で全エンディングにたどりつけるはずです。

エンディングには3つのBAD ENDと1つのTRUE ENDがあります。
TRUE ENDというのはこのストーリーの真相がある程度わかるエンディングのことを指します。

どうしてこんなストーリーになったのか?影響を受けたもの

このストーリーを考えることになった2つのきっかけ

①都会的な人との距離感の心地よさと危険性を描きたい

都会的な人と人の距離感についてよく考えていて、このゲームのストーリーにおいても、それが一つのテーマになっています。

よく「東京の人は冷たい」というけれど、東京育ちの私としては、それもまた一つの優しさに基づく配慮なのでは、と思うことがよくあるからです。
ただ「その関係に甘えていていいの?」と思うこともあって。

特に私が考えさせられた小説に吉田修一さんの「パレード」があります。

一緒に生活して、日々起きる問題を共に乗り越えているように見えながらも、実は本質的なことは何も打ち明けられておらず、理解し合えていないシェアハウス生活

関係が悪化するくらいなら、自分に害が及ばない限り、知らないままでもいいとすら、うっすら思っていたりします。それゆえに止められない悲劇をどう受け止めるべきなのか

この小説には、そんな人と人のある種都会的なつながり方における心地よさと危うさ…が描かれていると思っています。

怖かったのは、その踏み込む勇気が持てないが故の無関心みたいなことに、自分も加担しかねないな、と思ってしまったこと。

そして、深く踏み込まない微妙な関係もまたある種尊いと思ってしまったことから、下記のnoteのような妄想をしていました。

ホラーゲームを作ろうと思った時に、最初はこのマンションでのストーカーとのやりとりをベースにしたストーリーを作ろうかと思っていました。

②コワーキングスペースの利用経験から(もちろんフィクションです)

このゲームの舞台や登場人物は完全にフィクションなのですが、私自身も週に2回ほどコワーキングスペースを利用しています。

これがとってもよくてですね。

昔からの友達にはなかなか会えない。仕事相手は利害関係があって話しづらいことも多い。新しい友達なんてどうやって作ればいいんだろう。
そんなこともやもや思っていた中で出会ったコワーキングスペースは、働く空間をシェアして、じわじわ人間関係が深まっていき、気軽に一緒にごはんに行ったりもできて、人と打ち解けるのに時間がかかる私にぴったりの場所でした。

そこで友達がたくさんでき、仕事以外の時間の過ごし方も激変したことについて、本当に人生変わりました、くらいに感謝しています。

その気持ちは変わらないものの、ふと、このコワーキングスペースというのが、まさに私が心地よく危険性も秘めた都会的な人と人の距離感を象徴するな、ということに気付きました。

しかも、コワーキングスペースを題材にしたホラーゲームってまだ世の中になさそうじゃないですか。なので、ディティールの描写に自分の体験も織り交ぜつつ、人間関係としては完全にオリジナルでストーリーを考えてみるというのはユニークな試みになるのではないかと思いました。

このゲームがリスペクトするフリーゲーム

好きなフリーゲームはありすぎて困るのですが、アドベンチャーゲーム形式のホラーノベル、ヒトコワ的な話、なるべくシンプルに構成されたマルチエンディングという意味で参考になったのはこの3つ。

ゲーム実況とゲームができるサイトをそれぞれご紹介します。

(尚、部分的には他にもたくさんのゲームが参考になっています。シナリオつくる側の参考になったものなので、イラストやサウンドの視点ではまた違った作品が出てくると思います。)

これらがすべて無料でプレイできるということに驚きを隠せません。

・コンビニに来る常連さん

エンディング構造や筋書きはシンプルだし、何が起きるか凡そは予想できるにもかかわらず、こんなに選択肢に迷って翻弄されるのはすごいと思いました。オリジナルの絵とフリー素材の使い分けもうまいです。
ゲームつくろうと思った時にちょうどバズっていてこれが理想の形!と思った作品でした。

・はじめまして、ボクのカノジョ

ヤンデレ恋愛ノベルゲームを得意とする人気のクリエイター、ニケさんのゲーム、の中でもキヨさんの実況力もあいまってとても感動したのがこちら。
イラストの素敵さとの相乗効果も大きいですが、恐怖展開もありつつ、感動的なエンディングもある、ヒトコワ系のちょっと不思議なストーリーとして大好きな作品です。

・お隣さんの手紙

マンションの郵便受けをめぐる話というのがそもそも私の妄想の原点に近く、オリジナルイラストなどはないので、ほぼシナリオの力でこんなに恐ろしく意外な展開をたどるというのが秀逸だなと思っています。
絵が描けなくてもこの感じなら素材を組み合わせれば頑張れるかも、とかねてより思っていたゲームです。

というわけで、ゲームぜひ遊んでみてね!

願わくば、このnoteが誰かのチャレンジのきっかけになったらうれしいし、いつかぽんのうずに新しい仲間ができたり、さらなるコラボの種まきができていたらうれしいなと思います。

実際、このホラーゲームをつくったことから思いもよらないコラボレーションも実現しまして、その内容についてはこちらのnoteをご覧ください。

最後に初めて、なので大目に見ていただきたい気持ちも多分にありつつ、ぜひゲームで遊んでいただいて、よかったら感想なんていただけたらこんなにハッピーなことはありません。

改めてゲームはこちらからどうぞ。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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