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息子(4歳)のリアル読み聞かせ30日チャレンジ③

さぁ何とか続けてます!クリスマス時期には読みたい作品が溢れすぎて、悩みきった時期でした。(※ツイから転載しそびれていた2点についてはまた後日他のクリスマス本と上げたいと思います)息子にも少しずつ変化が。毎晩、ベッドの隣にある本棚にダッシュして「今日はなに?」と尋ねるようになりました。それでは第3弾です!

①『ひみつのカレーライス』井上荒野:作/田中絹代:絵/アリス館

一般文芸で男女問わず胸に刺さる美しい作品を多く発表されている井上荒野さん。学生時代から大好きな、特別で愛する作家さんの絵本作品を、息子と一緒に読める日が来るとは!感無量です。ページをめくるたび、最初はさすが一筋縄ではいかない荒野さん、シュールに思えた展開も次第にぽかぽかと温かな家族の姿に釘付けになり、おいしそうなカレーの匂いが漂ってくるかのような展開に息子も夢中に!当館でも本当に人気の作品のひとつです。『カレー』という鉄板テーマでありながら、全く新しいアプローチが大人も子どもも楽しめるお薦め作品です。

②『ぐるんぱのようちえん』/西内ミナミ:作/堀内誠一:絵/福音館書店

こちらも熱狂的ファンの多い、ロングセラー『ぐるんぱのようちえん』。文章と挿絵の雰囲気、呼吸がぴたりとあって、本当に素敵!1ページごとにくるくる鮮やかに進む物語に、息つく暇もないまま、初回は一気にラストまで辿り着くことになります。そのあとはお約束の「もう一回~~!」ですね。親しみやすい「ゾウ」というキャラクターを通し、喜びも笑いも哀しみも、様々な感情をポップな展開に溶かして温かな気持ちにさせてくれる。あー面白かった!と、良い夢がみられる一夜となることでしょう。

③『どうぞのいす』/香山美子:作/柿本幸造:絵/ひさかたチャイルド

出版は1981年。古典的作品のひとつともいえる、かつて子どもだった多くの大人達にとっても思い出深い作品でしょう。実は園のはじめての発表会で、息子が挑戦した作品!ということもあり、まだ追えない文字を一生懸命に指さしながら、得意げに"読んでくれた”夜でした。あたたかな挿絵も、日々に凝り固まった心をじんわりと溶かしてくれるような”思いやり”のメッセージも、これまでもこの先も、子どもとともに育っていく時間の傍にずっとあってほしいと願います。そこにあるだけで安心できる世界を、絵本は本という形を通して、子ども達に伝えてくれるものなのかもしれません。

(了)





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