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「憧れの大人の暮らし」とは?

リフォームの依頼でお客様のもとに伺うと
驚くほど優遇された子供部屋を頻繁に見かけます。

大きなテレビやゲーム機があったり
ウォークインクローゼット付きの主寝室が
子供部屋として使われていたり....

住まいに余裕があるのであれば
それが悪いことだとは思いません。

でも、2LDKや3LDKのマンションで
主寝室や個室を子供達にゆずり

自分たちは、リビングに隣接した
家具だらけの狭い部屋で
重ねるように布団を敷き、眠る。
そのような姿をよくみかけます。

私にも娘がいますので
子供に十分にしてあげたい気持ちは
よく分かります。

しかしそのために
大人が犠牲になることは、おすすめできません。

子供達は
身近な大人の姿を、無意識に脳裏に刻みます。

働き、家事をして、夜になると
物置のような窮屈な場所で
身を寄せ合って眠る大人の姿を見て
自分の未来にどんなイメージを抱くでしょうか。

私が子供の頃
チャンネルをゆずってくれない父親に
不満をもっていました。

妹と私の部屋は
カーテンで仕切られた半個室で
本物の個室に憧れを抱いていました。

・チャンネルを決める権利
・自分だけの部屋
・ホールケーキを丸ごと食べること
・好きに夜更かしをすること

制限のある子供時代のその先に待っている
自由で快適な大人の生活。
そんな未来に
「自分も早く大人になりたい」
とワクワクしながら成長してほしいのです。

そのためには
大人である私たちが
快適で楽しい毎日を送る空間が必要です。

例えば、
子供部屋の広さを少し減らして
趣味の部屋をつくったり
家具で小さな囲いを作って書斎にしたり、
リビングに素敵なパーソナルチェアを置いて
ゆったり映画を楽しむのも良いですね。
ソファに座る権利をを時間制にしても
面白いかもしれません。

そして、
一日の終わりには
リラックスして過ごせる寝室を
確保してほしいと思います。

寝室は、1日の疲れをとり
明日への活力を養う大切な場所です。

もしも、十分なスペースがないのなら
子供も一緒に布団を並べて、
みんなで川の字で寝てもいいでしょう。

ただ、子供だけが快適な部屋にいるのではなく
家の中では「大人最優先」くらいの気持ちで
暮らしてみてほしいと思います。

その姿勢が子供たちに
自立心や、尊重の大切さを教える
ことにつながります。

それは決して
子供に不自由を強いる暮らしではありません。

大人が心から楽しめる家をつくることで
子供たちに素晴らしい未来を見せてあげましょう。

#未来のためにできること  

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